ティクリート市街全域制圧目前のイラク軍合同軍 イラク

ティクリート市街全域制圧目前のイラク軍合同軍　イラク

過去ブログ：2015年3月モースル市長が脱出？を図るが空爆で死亡　からの継続記事

2015年3月11日： 現地10日の記事は、有志国軍の空爆を得ながら、イラク軍、シーア派民兵、イラン民兵らによるイラク合同軍は、ティクリートTikritのチグリス川 Tigris River近くに到達し、街をほぼ包囲したと公表した。ISは主要道路に爆弾を仕掛け、橋を爆破して進撃を妨害しているとされ、防戦に必死のようだが、中 心部への攻撃は時間の問題になった。地図は、イラク北部とティクリート市街への作戦開始時の戦況図　映像　過去ブログ：2015年3月3万人のイラク合同軍、イラク北部で反撃開始

イ ラク軍はティクリートへの進撃で、20の重火器、20台以上の車両、少なくても382の爆弾（地雷）を除去、過去4日間で少なくても350人以上のIS兵 員を殺害したとされる。同時に周辺のSamarra やBaiji(Beiji)、南部アンバルの県のガルマGarma in Anbar Provinceでも完全制圧の体制が整ったとされる。キルクークKIrkuk南部では、クルドのぺシュメルガPeshmergaが掃討作戦を展開し、多 くの村を開放している。今後のモースルMosul攻撃は数カ月かかると言われ、イラク内に点在するISの支配地制圧が急がれている。写真は、攻撃の成功に 沸き立つイラク軍。参照記事

2015年3月12日： 現地11日、イラク合同軍の一部は北部と南部からティクリートの中心部へ到達し軍病院を制圧し、街の７５％を制圧した。残る２５％にいるＩＳは150人程 度いわれ、ＩＳはチグリス川東からの防戦に回っている。進撃には、ISが埋めた6000個ともいわれる地雷を避けたり撤去作業が必要で、橋の爆破のあり ぺースはかなり落ちたといわれるが、補給路の確保で、支援部隊がさらに増強され、13日の金曜礼拝の日までの完全制圧を目指している。首都に近いイラク南 部ラマディRamadiや北部Singal、シリアのハサカ県Hasakahのトルコ国境沿いの要衝ラス・アルアイン（Ras al-Ain）では11日、ＩＳが一斉に、自爆攻撃を含む反撃に出たといわれる。イラク合同軍は、イラク南部のカーディーシーヤ県Qadisiyyaの北 部でもＩＳを撃退したといわれ、イラクのＩＳはアンバル県Anbarに追い込まれつつある。
現在の北部での作戦は、2014年夏のＩＳ進攻以来、最大の奪還作戦で、サラーフッディーン県Salahadin province.制圧後には、モースルMosul奪還が控えている。　参照記事　参照記事　過去ブログ：2013年8月クルドとイスラム組織対立が深まる可能性　シリア
ニー ナーワー県Nineveh（Ninawa） provinceのモースルや周辺ではＩＳが広報車で住民に、勝手に居住地から避難するのを禁止すると触れまわり、違反すれば背教者とみなし、財産は募集 されると警告していると内部からの情報がある。ＩＳはすでに以前から、各家庭から兵士を出すようにとも強制している。写真は、開放を喜びイラク兵士に抱き つく住民　参照記事

最 近ＩＳが公表した映像では、10歳ほどの少年が、無表情にスパイ容疑の男性を射殺する様子が映っている。ＩＳは、子供に生まれたときからＩＳの過激で残酷 な教えを吹き込み、多くが子供兵士として活動に参加しているといわれる。今後のＩＳ掃討作戦で、イラクの兵士達はどんな気持ちで子供兵士に銃を向けるのだ ろうか？子供たちは幼いときから洗脳され、銃の使い方や、人形を使って首切りを教え込まれるという。参照記事   映像：処刑シーンを含みますISIS Executes "Israeli Mossad Spy" by a Teenager