2023年12月16日
2023年もメディアを賑わせ続けたが(他の写真を見る)
「セレブなステイタスを金に換えるため」に米国へ
今年もさまざまな話題を提供したヘンリー王子とメーガン妃。そろそろ年の瀬というのに、「メーガン妃のチアリーダー」による新たな暴露本の炎上など、現在も物議を醸す“案件”が複数存在している。そんななか、米国では2人に対する“評定”が下されたようだ。
米国の有名業界誌「ザ・ハリウッドリポーター」電子版は7日、「2023年ハリウッドの勝ち組・負け組」というタイトルの記事を公開した。執筆者はジャーナリスト・脚本家のジェームズ・ヒバード氏。米エンタメ業界で長いキャリアを誇るヒバード氏は、今年の「負け組」として「ハリー&メーガン(ヘンリー王子とメーガン妃夫妻)」を挙げた。
ヒバード氏の“寸評”は辛辣だ。「セレブなステイタスを金に換えるため」に米国へやって来たものの、ビジネスとしてやったことは「Netflixの愚痴っぽいドキュメンタリーと愚痴っぽい回想録、腑抜けたポッドキャスト」。おかしな方向に膨れ上がった2人のイメージにツッコミを入れたのは、風刺アニメ「サウスパーク」だったとあけすけに綴っている。
省エネな働きぶりで契約終了
「腑抜けたポッドキャスト」とは、音楽配信大手Spotifyで配信されたシリーズのことだ。巨額契約にもかかわらず、2年間でたった12本という省エネな働きぶりは今年6月の契約終了につながり、同社の幹部に「クソ詐欺師」と言わせてしまった。
昨年12月にNetflixで配信が始まった「ハリー&メーガン」は、「愚痴っぽいドキュメンタリー」ながらヒットを記録した。一方で今年の2作目、ヘンリー王子が創設した傷痍軍人のスポーツ大会に関するドキュメンタリーは低調だ。番組中でヘンリー王子が語った内容に対し、元軍人たちが「事実とは異なる」と苦言を呈する一幕もあった。
これらの騒動が起きる前の今年2月、ヘンリー王子夫妻にいち早くツッコミを入れたのが「サウスパーク」シーズン26の2話である。登場するのは、プライバシーの保護を叫びながらテレビに出演する「カナダのプリンスとプリンセス」。女優時代のメーガン妃が在住し、王室離脱直後にヘンリー王子と一時滞在した国といえばカナダだ。
夫妻は10月に放送された米風刺アニメ「ファミリーガイ」にも“出演”した。「Netflixからの“誰も知らない何か”に対する数百万ドル」の小切手を雑に扱い、SNSでの金儲けに夢中という描写は、まさにヒバード氏が言う「セレブなステイタスを金に換えるため」に米国へ来た2人だった。
夫妻にとって2024年は「激動の年」
米誌「ニューズウィーク」は、民間企業に依頼している世論調査の結果、2人の支持率は昨年12月から急下落したが徐々に持ち直し、今年12月には昨年12月の水準に戻ったと報じた。この要因として同誌は、昨年12月から今年1月の露出ラッシュ(回想録やNetflixドキュメンタリー)後、米国が夫妻のニュースから離れ気味になったことを挙げた。
対して離れたくても離れられない英国では、ヘンリー王子が抱える複数の訴訟に関したニュースも目立っている。王室離脱後に公費による警察 の警護が受けられなくなった件をめぐる訴訟では、予備審問中に「英国から離れることを余儀なくされた」といった趣旨の供述を行い、「離脱当時は前向きな選択としていたのでは?」と世間を困惑させた。
英国の有名PRエージェントであるマーク・ボルコウスキー氏は英紙「デイリー・メール」の電子版「メール・オンライン」に対し、メーガン妃の“ハリウッド再出発”は「明らかにうまくいっていない」と語った。ハリウッドの有名事務所がメーガン妃との契約を見直すという噂についても、「思うに事実ではないか」と肯定している。
加えて、夫妻にとって2024年は「激動の年」であり、「新しく前向きな戦略を見つける行動を起こすか、ブランドを破滅させることになるか」のどちらかだとした。前向きなイメージへの軌道修正は、これまでも多くのPR専門家が唱えてきた改善策である。ヒバード氏の「負け組」認定を覆すためにも、来年こそは「愚痴っぽさ」を捨て去る必要があるようだ。
デイリー新潮編集部
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映画ニュース 2018/2/28 15:15
5月にヘンリー王子と結婚するメーガン・マークルは、家族の問題行動が目立つ度に、人々から眉をひそめられている。
目下の頭痛の種は、メーガンの暴露本を出版すると息巻いている異母姉サマンサ・マークルだが、サマンサの元夫のスコット・ラスムッセンまでもが、新たにこの紛争に加わったようだ。
スコット・ラスムッセン氏はニューメキシコ州在住で、銃火器の取り扱い専門家。1998年にサマンサと結婚して1児をもうけるも、5年後の2003年に離婚したという。
昨年サマンサは、異母妹メーガンについて書いた「厚かましいプリンセスの姉の日記」という暴露本の出版計画を発表。これに対してスコットは、「厚かましいのはサマンサの方ですよ。自分がずっと欲しかったものをメーガンが手に入れて、あいつは憤ってるんです。嫉妬してるんですよ」「ヘンリー王子とメーガンは、サマンサの真の姿を知るべきです。
あいつは、ウインザー城に入れちゃいけない人物ですよ。あいつがイギリスに足を踏み入れたら、即刻ロンドン塔(かつては死刑囚用の監獄だった塔)送りにすべきです」と、ザ・ミラー紙に語った。
元々サマンサは女優志望で、スコットも役者を目指していたことがきっかけで知り合ったという。
しかしサマンサは夢を叶えられず、モデル業にも挑戦したが失敗に終わった。そんなサマンサを、スコットは“名声願望の塊”だと批判している。
ところが記事を読んだネットユーザー達からは、「名声願望の塊って、メーガンの方でしょ?」「ウィンザー城に入っちゃいけない人って、メーガンだと思うけど?」といったコメントが圧倒的に多く、批判の矛先がメーガン側に向いてしまっている。
スコットはメーガンの味方だったのかもしれないが、暴露合戦に新たな参加者が加わったことで、メーガンの家庭背景がますます問題視される結果になってしまった様だ。
UK在住/シャオ
2時間前
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大衆紙と法廷闘争を重ねてきたハリー王子にとって、画期的な勝訴となった
イギリス王室のサセックス公爵ハリー王子が留守番電話を盗聴されていたなどとしてタブロイド紙「デイリー・ミラー」の発行会社を訴えていた民事裁判で、高等法院は15日、同紙記者が電話盗聴などの違法な手段で記事を書き、王子のプライバシーを侵害したと15件の訴えを認め、発行会社「ミラー・グループ・ニュースペーパー(MGN)」に14万600ポンド(約2540万円)の損害賠償支払いを命じた。
高等法院のティモシー・ファンコート裁判長は、王子が電話に残されたボイスメール盗聴などの証拠として提示した記事33本のうち15本について、王子側の主張を認め、「デイリー・ミラー」などで電話盗聴による情報収集行為が「幅広く、かつ常習的に」行われていたと認定した。
ハリー王子は判決を受けて、「真実と説明責任にとって素晴らしい日」だとコメントした。
王子の代理人、デイヴィッド・シャーボーン弁護士は、判決について「(王子の)主張の正しさを認め、確認するものだ」と歓迎した。
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ハリー王子と独身時代の交際相手に関するこのデイリー・ミラー記事が、盗聴によって情報を得たものだと裁判所は認めた
「この事件は単にハッキング(電話盗聴)の問題に限らない。これは、違法行為とおぞましい行動が組織的に繰り返され、しかも隠ぺいと証拠隠滅が続いていたことに関する事件だ。しかもその組織的行動のショッキングな規模は、こうした裁判手続きを通じてでなければ明らかにできなかった」とするハリー王子の声明を、弁護士は読み上げた。
王子は声明でさらに、「竜と戦って倒せば自分はやけどをすると言われてきた。しかし、今日の勝利を受けて、そして自由で正直な報道のために必要なことをする重要性を思えば、有意義な代償だ」とも述べた。
ハリー王子は、警察や司法当局に対し、「デイリー・ミラー」の発行会社と違法行為の当事者を「訴追する方向で捜査」するよう呼び掛けた。
ロンドン警視庁は声明で、「本日の高等法院で下された民事訴訟の判決を慎重に検討する。現在、進行中の捜査はない」と述べた。
「デイリー・ミラー」、「サンデー・ミラー」、「ピープル」の発行会社MGNはこれまで、盗聴取材をめぐる他の訴訟と賠償金ですでに1億ポンド(約180億円)を支払ってきたとされる。
ファンコート裁判長は、MGN発行3紙すべてで、違法な情報収集活動が「幅広く」「常習的」に行われていたと判断を示したほか、当時の編集責任者ピアス・モーガン氏が、歌手カイリー・ミノーグさんの情報を得るための電話盗聴について知らされていたという、記者の証言を証拠採用した。
ハリー王子は独身時代から、自分の日常や個人的な人間関係が大衆紙の取材の標的にされ、記事にされていると主張していた。
高等法院の判決を受けて「MGN」広報担当は、「何年も前の出来事から先に進むため、明確な」道筋を同社に示してくれたと判決を歓迎するコメントを出した。「歴史的な過ちについては、全面的に謝罪し、全責任を負い、適切な賠償を支払ってきた」としている。
他方、モーガン氏は判決内容を強く否定し、法廷内での証言は「恨みを晴らしたい」人たちによるもので、ハリー王子は「自分の家族を公に攻撃」した「偽善者」だと批判した。また、自分は電話盗聴について何も知らなかったと繰り返し、「私は電話を盗聴したことなどないし、誰かに電話を盗聴するよう指示したこともない」と力説した。
この裁判でハリー王子は今年6月、高等法院に出廷して、自分に対する大衆紙の行動について証言した。現代において王族が自ら法廷に立ち、詳しく証言するのは、これが初めてだった。
ハリー王子の勝訴によって、同種の事案についての提訴が相次ぐ可能性がある。
ハリー王子は「MGN」のほかにも「アソシエイテッド・ニュースペーパーズ」や「ニュース・グループ・ニュースペーパーズ」など、複数のタブロイド紙発行会社を訴えている。
(英語記事 Harry wins hacking payout in phone-hacking case against Mirror publisher)
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