頑固な鮎師の独り言!!

鮎竿、鮎仕掛け、鮎釣技、日進月歩の現在も、鮎ちゃんに見向きもされない頑固な鮎師の独り言!!&珍道中記。

郷愁(当時の鮎仕掛)

2008年01月09日 | 鮎友釣り

3~40年前の鮎仕掛

鮎和竿に続き、当時の鮎仕掛について語ってみようかな。あくまでも今の若い鮎師にだけど。参考程度に読み流してね。

現在と当時の仕掛けが一変した点は、多々あるけど水中糸の種類強度&掛けバリの劇的変化かな。 一番目は水中糸かな。。。当時はナイロン糸のみであったが、現在はフロロの出現・金属糸の出現・複合メタル糸の出現だね。自分が始めた頃は、現在では考えられないと思うがナイロンの0.6~0.8が標準。九州五ケ瀬川釣行の時なんかは、2号のナイロンでもブッツリ  の時もあり、現地の職漁師に教わったんだがね・・・ナイロンはダメだよ・・針ハリスには馬素(馬のシッポの毛)を使うことを教わったりしたよ。これがナイロンと違いピーンと張って効果抜群  こいつを分けて貰いハリス切れ無しで大釣り  仰天した覚えがあったな。この事でも分かるとおり、現在でも針ハリスは腰があってピーンとしているのが良いよ。根掛かりも有る程度防げるし・・・柔らかいハリスは×だと思うな。

現在のフロロ0.3号なんかは、大げさに言えば当時の2号位の強度になっていると思うよ。全くもって凄まじい進歩だね。その後金属糸の出現かな。ナイロンより遙かに強度or耐久性に優れた物だね。 ナイロンの3倍以上の強度が有ると思うよ。但しナイロンと比べキンクに弱いのが欠点だがね。 この点が解消されれば鮎水中糸関連は、ほぼ完成の域に達すると思うね。余談だけど自分はシーズンを90%以上メタルラインを使用しているよ。色々なメーカーから発売されているが、少々高額だけど、バリバスのスーパーメタルorゴールドメタルが  だね。何と言ってもこのメタルは記憶形状合金&ナイロン同様延びが有る点で、他のメタルの追随を許さないね。大げさに言えば10回以上の釣行にも耐えるよ、又水深のあるポイントを攻めるときなどメタルに敵う物はないね。良く沈むしね! 水深の無い処を攻める時、オトリを上手に走らせるときはナイロンと云われるが、摘み糸部分のナイロンの長さ、号数を調節すれば問題ないね。 一方の複合メタルは、メタルの弱点を補うために開発され、ナイロン同様しなやかだけど延びが無いため、手元にコンコン来るので自分は好みじゃ無いね。

次は針についてだよ。当時の針は大きく分けると矢島型、長良型、キツネ型に大別されていたね。矢島型の変形で、同好会の先輩だった古川師が考案したトンボ針が掛かりが早く人気だったね。現在のようにイカリの無い頃には、ヤナギ・チラシ全盛で元バリに8号、先針に7号のトンボ針使用しどの河川でも通用した時代だったな。現在の4本イカリが世に出た頃は、十文字針と云っていたんだよ。チラシより数段掛かりが早いのであっという間に全国に広まったんだ。 当時は針と云えばがまかつ・・・・がまの入間型ギザ付き7号を買って、針巻き器の無い時代だったんで、2本づつ1組巻いて併せて4本を巻き、オフには一生懸命十文字針作った記憶があるな。まして瞬間接着剤など無い時代で、根巻き糸には絹糸・接着には嫁さんのマニキュアを塗って固めていたんだよ。赤or黒のマニキュアが特に  だったな・・・・・ウグイ・オイカワ・アマゴが良く食らいついたけど。。。。

最後にタモ網について語ってみようかな。現在は引き抜き全盛で網は36cm~39cmの大きさが主流だが、当時は引き寄せなんで日除け帽の上にチョコンと乗る大きさで充分。当時は手漉きタモ網で、ピンと張るように柿渋汁の中に一晩付け込み、大皿を中に入れて、型くずれしないよう2.3日軒下に乾かして使っていたもんだよ。

こうやって当時を振り返ると、良き時代だったな~なんて感慨深いな。 釣り人も少なかったし、鮎も沢山釣れたし・・・・・ あぁ~こんな事を語る自分自身年をとったもんだ。 色々語ったけど老人なもんで、間違い記憶違いが有ったらゴメンだよ。機会が有ったら又語ってみようかね。チョン!

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