■ 概要
CKR100は音響性能が良く、低域から高域はややで色付け要素が強いダイナミックイヤホンである
しかしその優秀さを対照的に
CKRシリーズが採用されている「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS」の欠陥:中域の共鳴残響による解像度低下
200時間の鳴らしを経って、その欠陥はやや収束する傾向を見せたが
特定の打楽器と打ち込み音楽では依然として目立つである
これはアンプ、プレイヤー、ケーブル等と関係なく、CKR100生まれつきの欠陥である
これを除いて、CKR100は通常のダイナミックイヤホンよりも制動力が良く、綿密な音と完璧に近いディテールの描写力
このような音は確かに同価格帯のダイナミックイヤホンではたどり着けないレベルであり、イヤホンよりもハイエンド密閉ヘッドホンに似てる
ボーカルの色付けはCKR100の一大の売りであり、これもCKR9LTDからの伝承である
一口で女性ボーカルでも表現の仕方は色々あって
例えば、オーディオテクニカAD1000、IM02とONKYOのD-112E/D-212EXのような透き通る音
そしてオーディオテクニカW3000ANV, A900XLTDとD-112EXTのような厚みを持つ艶やかな音
CKR100はどちらかというと後者で、W3000ANVのイヤホンVERのような勢いを感じる
■ 試聴環境
ONKYO DP-X1 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力
High/Normal/Low1ゲイン
SHARP, SLOW, SHORTデジタルフィルタ
---
SONY Walkman Z1070 3.5mmシングルエンド出力
SONY Walkman M505 3.5mmシングルエンド出力
CKR100とONKYO DP-X1
CKR100のAPDP端子
■ 性能評価
総合評価 ★★★★☆
総じてボーカル向けだが音のバランスも良い、中低域は共鳴と残響による歪みがある
低域 ★★★★
低域の沈みは優秀、パンチの範囲は中くらい、インパクトさがあって音場の構築に役立つ低域
中域 ★★★★☆
中域はやや突出してディテールの表現力は素晴らしい、音に艶と潤いを感じる
高域 ★★★★★
高域は透明で繊細、広がりも良好、高域の表現力はIM03より優れるかも
音響性能 ★★★★★
ダイナミックイヤホンとしては最高レベル、ソニーのMDR-EX1000と同等
ボーカルパフォーマンス ★★★★☆
オーテク一貫する艶やがあって厚みを持つボーカル
樂器のパフォーマンス ★★★
バイオリンとピアノにはそこそこ合うが、色付きがやや強い
解像度 ★★★★☆
BAイヤホンに迫る解像度、細かいディテールの追従性はよい
音場 ★★★☆
中型で立体感のある音場、サイズはEX1000に及ばないい
色付けの具合 ★★★
中程度の色付け、CRK9LTD/E40よるは軽いだがCKR10より強い
■ 音の傾向
CKR100の音をどう一言で表現するかは結構悩んでいた
結局「魅了するボーカル、類稀なき欠陥美」は一番しっくりくる
CKR100は魅力的で美しいだけでなく、欠点もある
CKR100はCKR9LTDとE40と同様に
Audio-Technicaらしい女性ボーカルを一貫した表現の仕方を維持している
CKR100のボーカルの色付けは従来よりやや控えるため、細部の表現力と音の質は確実に改善された
音の傾向はW3000ANVらしく、よりエレガントで印象的である
CKR100の色付けの仕方はA900XLTD、CKR9LTD、E40などと同じく、非常に感染力があり、より厚く中低域よりの色付けである
当然のことながら、オーディオテクニカのPUSH-PULLドライバを採用したイヤホンは中域共振の歪みが起きる
この種の歪みは特定の中高域(ピアノや金属の打楽器などの多くの楽器で発生する)で歪みを感じるような共鳴と残響が起きる
かつてのCKR10から発覚され、そしてCKR100にも継承されている
中低域では明らかな聞こえる残響が残り、本来はないはずの残響が突兀に存在する
偶発的な歪みや残響は音の純度を低下させ、音場の位置にも悪影響を及ぼす
エージング時間の増加に伴い、CKR100の中域共振は減少したが完全には消えていない
おそらく年単位で聴くとこの共振をCKR100の「個性」と見なすかもしれない
しかし、これがオーディオの音響性能としての欠陥であることは間違いない
Audio-TechnicaのPUSH-PULLドライバはこうしたの先天的な欠陥を持つが
引き換えに、女性ボーカルのパフォーマンスにおいては他のメーカーのイヤホンを軽く凌駕する能力がある
ボーカルの美しさと欠陥は諸刃の剣で、片方だけ選ぶのは難しいだろう
艶やかボーカルに加えてPUSH-PULL構造は音に良い制動力と密度を与える
この音はダイナミックイヤホンすら似てなくて、ハイエンドの密閉型ヘッドホンのように聞こえる
女性ボーカルの色付け特性に加えて、CKR100の低域および高域性能も非常に印象的である
CKR100は、沈み、厚み、インパクト、適度なリズムを組み合わせ、質のあるの低域も備えている
低域は映画のサントラやテクノで非常によく表し、大規模な交響曲でも非常によく表現出来ている
高域は女性ボーカルの二番目のハイライトと言える
その高域分解能、透明度、細かさは、同じ価格でBAイヤホンにも負けていない
同じメーカーのIM03と比較すると、CKR100の高域の広がりときめ細かさはわずかですが勝つ
俺がダイナミックイヤホンに対する常識を完全に転覆させた
CKR100は映画、ゲームOSTなどにおいて概ね適任と言える
中域の色付けは多くの楽器の音を変色させるが、ピアノや弦楽器は色付けによって艶が出る
好き嫌いである色の要素を除けば、ライブとステージの雰囲気を非常によく伝われてくるのだ
優れた解像度のおかげで、弦を引くようなの小さな音、ピアノのキーの振動、指の力等ををはっきり再現されている
またCKR100のセパレーション感も抜群で、音場も中くらいの広さで、楽器の位置関係ははっきりしている
楽器演奏に適しているとは言えないが、質は平均を上回っていると思う
■ エージングの変化
4時間エージング:
最初はエッジはややきつく、数日前に聞いたデモ機とはかなり違う
時間経過とともに、バリは直ぐ収束するが完全にはなくならない
低域はまだ全力は出していない様子(沈みは十分であるが、スムーズさは足りない)
それ以外は概ね良好であるその上、CKR100の音は本当に良いである
DP-X1に刺すと、シングルエンド(通常の3.5mm3極イヤホンジャック)でもいい音がする
以前はCKR100の音染色の方が控え目と思っていたが、これもCKR9LTD/E40と比べる話
IM03と比べて、CKR100の中域の色付けと厚さはより強い
CKR10と比べて、CKR100の艶も強いと思う
CKR100の音場は中型であり、残響がする空間での立体感はIM03よりも優れ、低域のインパクト感も優れている
しかし、EX1000の広い音場と比べるとやはり劣る
100時間エージング:
CKR100の音は徐々に成熟し安定した気がする
元々帯域全体に渡ったエッジの違和感が収束していく
不純物を取り除いたような純粋でクリアな音になった
中低域の共振は依然としてだが、当初の比べると約30%まで収束しており
エージングするとさらに改善されると思う
DP-X1 2.5mmバランス出力
DP-X1 3.5mmシングルエンド出力
■ シングルエンドとバランスの違い
CKR100をバランス化した後、解像度とセパレーションはワンランクアップした
最も驚いたのは、中低域数の共振がバランス駆動では大幅に収束すること
シングルエンドの共通のグランドのせいでPUSH-PULLドライバのシンクロはうまく効かないかもと思い始めた
結論を出すつもりはないが、これからの変化も楽しみですね
■ 最後に
今回はこの辺にしますが、次回はCKR100とEX1000、そして下位機種であるCKR90の比較レビューとなります
ではまた
関連記事:
ATH-CKR90試聴レビュー:高域は鋭く、明確な低域でマルチBA型イヤホンに匹敵する
audio-technica SoundReality カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 ATH-CKR100
CKR100は音響性能が良く、低域から高域はややで色付け要素が強いダイナミックイヤホンである
しかしその優秀さを対照的に
CKRシリーズが採用されている「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS」の欠陥:中域の共鳴残響による解像度低下
200時間の鳴らしを経って、その欠陥はやや収束する傾向を見せたが
特定の打楽器と打ち込み音楽では依然として目立つである
これはアンプ、プレイヤー、ケーブル等と関係なく、CKR100生まれつきの欠陥である
これを除いて、CKR100は通常のダイナミックイヤホンよりも制動力が良く、綿密な音と完璧に近いディテールの描写力
このような音は確かに同価格帯のダイナミックイヤホンではたどり着けないレベルであり、イヤホンよりもハイエンド密閉ヘッドホンに似てる
ボーカルの色付けはCKR100の一大の売りであり、これもCKR9LTDからの伝承である
一口で女性ボーカルでも表現の仕方は色々あって
例えば、オーディオテクニカAD1000、IM02とONKYOのD-112E/D-212EXのような透き通る音
そしてオーディオテクニカW3000ANV, A900XLTDとD-112EXTのような厚みを持つ艶やかな音
CKR100はどちらかというと後者で、W3000ANVのイヤホンVERのような勢いを感じる
■ 試聴環境
ONKYO DP-X1 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力
High/Normal/Low1ゲイン
SHARP, SLOW, SHORTデジタルフィルタ
---
SONY Walkman Z1070 3.5mmシングルエンド出力
SONY Walkman M505 3.5mmシングルエンド出力
CKR100とONKYO DP-X1
CKR100のAPDP端子
■ 性能評価
総合評価 ★★★★☆
総じてボーカル向けだが音のバランスも良い、中低域は共鳴と残響による歪みがある
低域 ★★★★
低域の沈みは優秀、パンチの範囲は中くらい、インパクトさがあって音場の構築に役立つ低域
中域 ★★★★☆
中域はやや突出してディテールの表現力は素晴らしい、音に艶と潤いを感じる
高域 ★★★★★
高域は透明で繊細、広がりも良好、高域の表現力はIM03より優れるかも
音響性能 ★★★★★
ダイナミックイヤホンとしては最高レベル、ソニーのMDR-EX1000と同等
ボーカルパフォーマンス ★★★★☆
オーテク一貫する艶やがあって厚みを持つボーカル
樂器のパフォーマンス ★★★
バイオリンとピアノにはそこそこ合うが、色付きがやや強い
解像度 ★★★★☆
BAイヤホンに迫る解像度、細かいディテールの追従性はよい
音場 ★★★☆
中型で立体感のある音場、サイズはEX1000に及ばないい
色付けの具合 ★★★
中程度の色付け、CRK9LTD/E40よるは軽いだがCKR10より強い
■ 音の傾向
CKR100の音をどう一言で表現するかは結構悩んでいた
結局「魅了するボーカル、類稀なき欠陥美」は一番しっくりくる
CKR100は魅力的で美しいだけでなく、欠点もある
CKR100はCKR9LTDとE40と同様に
Audio-Technicaらしい女性ボーカルを一貫した表現の仕方を維持している
CKR100のボーカルの色付けは従来よりやや控えるため、細部の表現力と音の質は確実に改善された
音の傾向はW3000ANVらしく、よりエレガントで印象的である
CKR100の色付けの仕方はA900XLTD、CKR9LTD、E40などと同じく、非常に感染力があり、より厚く中低域よりの色付けである
当然のことながら、オーディオテクニカのPUSH-PULLドライバを採用したイヤホンは中域共振の歪みが起きる
この種の歪みは特定の中高域(ピアノや金属の打楽器などの多くの楽器で発生する)で歪みを感じるような共鳴と残響が起きる
かつてのCKR10から発覚され、そしてCKR100にも継承されている
中低域では明らかな聞こえる残響が残り、本来はないはずの残響が突兀に存在する
偶発的な歪みや残響は音の純度を低下させ、音場の位置にも悪影響を及ぼす
エージング時間の増加に伴い、CKR100の中域共振は減少したが完全には消えていない
おそらく年単位で聴くとこの共振をCKR100の「個性」と見なすかもしれない
しかし、これがオーディオの音響性能としての欠陥であることは間違いない
Audio-TechnicaのPUSH-PULLドライバはこうしたの先天的な欠陥を持つが
引き換えに、女性ボーカルのパフォーマンスにおいては他のメーカーのイヤホンを軽く凌駕する能力がある
ボーカルの美しさと欠陥は諸刃の剣で、片方だけ選ぶのは難しいだろう
艶やかボーカルに加えてPUSH-PULL構造は音に良い制動力と密度を与える
この音はダイナミックイヤホンすら似てなくて、ハイエンドの密閉型ヘッドホンのように聞こえる
女性ボーカルの色付け特性に加えて、CKR100の低域および高域性能も非常に印象的である
CKR100は、沈み、厚み、インパクト、適度なリズムを組み合わせ、質のあるの低域も備えている
低域は映画のサントラやテクノで非常によく表し、大規模な交響曲でも非常によく表現出来ている
高域は女性ボーカルの二番目のハイライトと言える
その高域分解能、透明度、細かさは、同じ価格でBAイヤホンにも負けていない
同じメーカーのIM03と比較すると、CKR100の高域の広がりときめ細かさはわずかですが勝つ
俺がダイナミックイヤホンに対する常識を完全に転覆させた
CKR100は映画、ゲームOSTなどにおいて概ね適任と言える
中域の色付けは多くの楽器の音を変色させるが、ピアノや弦楽器は色付けによって艶が出る
好き嫌いである色の要素を除けば、ライブとステージの雰囲気を非常によく伝われてくるのだ
優れた解像度のおかげで、弦を引くようなの小さな音、ピアノのキーの振動、指の力等ををはっきり再現されている
またCKR100のセパレーション感も抜群で、音場も中くらいの広さで、楽器の位置関係ははっきりしている
楽器演奏に適しているとは言えないが、質は平均を上回っていると思う
■ エージングの変化
4時間エージング:
最初はエッジはややきつく、数日前に聞いたデモ機とはかなり違う
時間経過とともに、バリは直ぐ収束するが完全にはなくならない
低域はまだ全力は出していない様子(沈みは十分であるが、スムーズさは足りない)
それ以外は概ね良好であるその上、CKR100の音は本当に良いである
DP-X1に刺すと、シングルエンド(通常の3.5mm3極イヤホンジャック)でもいい音がする
以前はCKR100の音染色の方が控え目と思っていたが、これもCKR9LTD/E40と比べる話
IM03と比べて、CKR100の中域の色付けと厚さはより強い
CKR10と比べて、CKR100の艶も強いと思う
CKR100の音場は中型であり、残響がする空間での立体感はIM03よりも優れ、低域のインパクト感も優れている
しかし、EX1000の広い音場と比べるとやはり劣る
100時間エージング:
CKR100の音は徐々に成熟し安定した気がする
元々帯域全体に渡ったエッジの違和感が収束していく
不純物を取り除いたような純粋でクリアな音になった
中低域の共振は依然としてだが、当初の比べると約30%まで収束しており
エージングするとさらに改善されると思う
DP-X1 2.5mmバランス出力
DP-X1 3.5mmシングルエンド出力
■ シングルエンドとバランスの違い
CKR100をバランス化した後、解像度とセパレーションはワンランクアップした
最も驚いたのは、中低域数の共振がバランス駆動では大幅に収束すること
シングルエンドの共通のグランドのせいでPUSH-PULLドライバのシンクロはうまく効かないかもと思い始めた
結論を出すつもりはないが、これからの変化も楽しみですね
■ 最後に
今回はこの辺にしますが、次回はCKR100とEX1000、そして下位機種であるCKR90の比較レビューとなります
ではまた
関連記事:
ATH-CKR90試聴レビュー:高域は鋭く、明確な低域でマルチBA型イヤホンに匹敵する
audio-technica SoundReality カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 ATH-CKR100
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます