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ソニー フルオープンエアヘッドホンMDR-MA900レビュー
きっかけは、MDR-F1の音を懐かしく思うから
気楽に音楽を聴けるヘッドホン、装着感が良いヘッドホンが欲しい
昔持っていたMDR-F1は既に友人に譲り
eイヤホンでは中古のF1も何度も見たが、
材質によりどのように注意を払ってもボロボロになる
手元には、フラッグシップのヘッドホンが殆ど
これらのヘッドホンは音響性能が強すぎて、圧縮音源はさておき
録音が悪いCDでさせ聴き耐えられない音になってしまう
あいにく、ニコニコ動画と初音ミクはまともな録音ではない曲が殆ど
だから自分が欲しいのは、解像度はそこまで高くない、調音とバランスが良く
イコライザなくても気楽に音楽を聴けるヘッドホン
自分はそう思ったですが、MA900の価値はここにあり、自然でマイルドな音色
解像度と音の分離も悪くない、フラッグシップと比べると当然落ちるけど
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FUJIYA AVICさんからの宅急便(と代引き)が!
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ソニープルオープンヘッドホン MDR-MA900
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スリムなスタイル、美しい
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自作のヘッドホン置き台に
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ソニーのマークと金属の光沢のリンクが輝く
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フレームは金属製です
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イヤパッドは何らかの布製
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穴があって、空気が完全に抜けるようなフルオープン構造
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頭のサイズに応じて長さの調整機構
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SONY MDR-MA900
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ミニプラグ、金属製ではないが何かのコーディングでピカピカしてる
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SONY MDR-MA900
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SONY MDR-MA900
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SONY ウォークマン NW-Z1070で聞いてみる
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黄色のはMA900の袋、正直いまいちすぎる
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SONY MDR-SA3000と並んでみた
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SONY MDR-SA3000
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MDR-SA3000の方は白いHDナノダイヤフラム
本当はエージングは今まで10時間ほど、音は大分良くなった
前のオーナーは多分殆ど聞いてないだろう、そしてそのままFUJIYA AVICに流され
本当はこのような美声を諦めるなんて、ちょっと残念だったね
MDR-MA900の音はすがすがしく自然、爽やかでバランスも良いヘッドホンである
入手したばかりの時点では低域はちょっとした違和感、ダイアフラムが限界まで動かせたような感じもしましたが
エージングが不足かなと思ってとりあえずAT-HA5000に挿し、大音量で一晩エージングした
結果、その違和感は完全に消え...前のオーナーは一体何時間聞いたかと疑うね
手軽に良い音を聞く
インピーダンスはただの12Ω、音圧感度はdB/mWで高く
スペックを見るとかなり鳴りやすいヘッドホンだなと予想した
MDR-MA900はDAC・ヘッドホンアンプなんていらない、ちゃんとしたオーディオシステム構成もいらない
手持ちのウォークマンに繋げば、心を感動させる音が鳴る
この使い方・理念は何となくMDR-F1を思い出せた
昔MDR-F1を使った時、プレイヤーはNokiaのN70という八年前の初期スマホ(スマホと呼べるのか...)
音源も128KBpsのmp3が殆ど、それでもMDR-F1は良い音を鳴ってくれた
MDR-MA900を聴き、当時の僕の考えを理解したような気がする
MA900はもう一度、耳が肥えた俺を感動させた
インピーダンス整合回路搭載
この回路の働きを言い換えればアナログイコライザですね
目的は二つあり
一つはイコライザでMA900の低域を増幅する
二つはインピーダンスのMA900は凄く敏感、
ヘッドホンアンプなど大電流が流される機器に繋ぐと音のバランス、
つまり周波数特性が乱されるため、MA900はアナログ回路を用いて補正する
低音を増幅する音のレンズ
光を一点に集中させるため凸面鏡を使うと同様に
音を一点に集中することもできる
MA900のドライバを触ってみると◎のような構造がある
この構造で低音の出力を中央に集中させ、量感を増やせる
MDR-MA900はフルオープンエア式のヘッドホンなのに、オーテクのATH-AD2000/ATH-AD2000Xと同等の低音が得られる
元々ここまで低音を出すには、変態合金でドライバを耳に押し付けるか、440k/mj2の変態磁石を使うか、
もしくはパーメンジュールみたいな変態磁気回路を使うしかない
音のレンズという方法でここまでできたのはさすがに妙案である、コストもあまり変らないし
史上最大70mmドライバ
このドライバユニットは元々MDR-XB1000のために開発した
低音の量が多く、高域の表現は「悪くない」...普通の程度の「良好」ともいえるが「優秀」とは言えない
それが原因でMA900の高域の解像度と伸びも「普通に良い」程度で止まり
しかし70mmドライバは音場と音の自然さには有利
MA900の解像度はそこまで高くないが、自分が持てたヘッドホンの中に一番自然な音を鳴ってくれた
ヘッドホンアンプ・プレイヤーとの相性
ヘッドホンアンプが要らないヘッドホンだけど、せっかくだから試してみた
Audio-technica AT-HA26D:
MA900の音響性能を引き出す、音のマイルドさと自然さが控えるようになり、代わりに解像度と音の分離は良くなった
複雑な音場では定位は悪くて乱雑した感じがする、低域が出す時はパワーが出しすぎてドライバは過振動したイメージ
Audio-technica AT-HA5000:
音はAT-HA26Dの時よりもピュア、ポータブルプレイヤーに直挿しの時とくらべて、ピュアオーディオのイメージが漂う
相性は悪くないが、低域は曲によってまだパワーが強すぎてダイヤフラムが壊れそうな感じがする
ちなみにイコライザは一切弄ってない
ソニーウォークマン NW-Z1070:
解像度は一番優秀ではなく、音のエッジも一番くっきりではないが
NW-Z1070に繋ぐ時はストレスなく一番ナチュラルな音
MDR-MA900/MDR-SA3000相互比較
MA900の解像度は適中、音はマイルドでバランスが良く、低域の量と質とも良好、高域の伸びと広がりは自然で聴きやすい、サ行は全然刺さらない
音場がやや広く、前後左右適中の真円型
SA3000の方は変態超高解像度、音場は凄く広い、高域よりで深刻の低域不足、高域の伸びと広がりは変態レベルしかも特殊な共鳴感がある
音場は奥行きが深く、左右が適中の卵形
音楽の表現力はMA900の方は上
音響性能ではSA3000の方は上、残りは好みですね
MA900はSA3000より優れた所
1、金属フレーム(SA3000はカーボン配合ABS材、壊れやすい)
2、音楽の表現力が良く、バランスも良くイコライザがいらない
3、軽くて持ち出しやすい
4、ボーカルの表現力はソニー伝統の味わいと餘韻があり、ボーカルはより近い
5、装着感はMDR-F1と同じく最高レベル、ドライバは耳に当たらない
MA900はSA3000より劣った所
1、音は自然だが、クリアさと透明感はSA3000に負ける、SA3000を聞いた直後すぐMA900を聞くと少し篭った感じがする
2、解像度はSA3000より劣る、ATH-AD1000よりも少しだけ劣るかも、伝統的なダイナミックヘッドホン並みの程度
3、ケーブルのグレードはOFC4N(SA3000のOFC6N)
SA3000はMA900より優れた所
1、高域の伸び、広がりは変態レベル(公式スペックでは8-100,000Hz)
2、解像度も変態レベル、HDナノコンポジットHDドライバーユニット採用
3、ケーブルはOFC6N
4、どのように複雑な音場でも定位性は優れ、音場の立体感はMA900より優れる
5、付属革ケースの質感が良い
SA3000はMA900より劣った所
1、フレーム金属ではなくは壊れやすい
2、イコライザなしの場合は高域寄り
MDR-MA900:
音場の広さ:★★★★
音場表現の仕方:前後左右適中、真円
低音:★★★★
中音:★★★★
高音:★★★★
分解能(全音域):★★★☆
艶やかさ:★★★★
ボーカルの表現力:★★★★
定位性:★★★☆
音の傾向:均
評点:9.6
MDR-SA3000:
音場の広さ:★★★★★
音場表現の仕方:前後が長く、左右が適中の卵形
低音:★★★
中音:★★★★
高音:★★★★★
分解能(全音域):★★★★★
艶やかさ:★★★
ボーカルの表現力:★★★☆
定位性:★★★★★
音の傾向:高
評点:9.7
適合のジャンル
圧縮音源か、録音はそこまで完璧ではないCDに似合う
初音ミク等Vocaloid曲とニコニコ動画の曲との相性は最高
アニメとゲーム曲、OSTも良い
Jazzボーカルも悪くない
まとめ
システムが備えてなく、気楽に音楽を聴きたい初心者には薦める
逆にシステムに拘りすぎて神経質になりかけのマニアにも薦める
本当はクオリティは最近人気のMDR-1Rよりも優れるかも、生まれたタイミングが悪かったなMA900は
とりあえず、薦めるかな
関連記事
ソニーヘッドホンMDR-SA3000レビュー
ソニーフルオープンエアヘッドフォンMDR-F1レビュー
参考リンク
ソニーMDR-MA900商品の特長
MDR-MA900開発者Interview
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SONY ステレオヘッドホン MA900 MDR-MA900
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きっかけは、MDR-F1の音を懐かしく思うから
気楽に音楽を聴けるヘッドホン、装着感が良いヘッドホンが欲しい
昔持っていたMDR-F1は既に友人に譲り
eイヤホンでは中古のF1も何度も見たが、
材質によりどのように注意を払ってもボロボロになる
手元には、フラッグシップのヘッドホンが殆ど
これらのヘッドホンは音響性能が強すぎて、圧縮音源はさておき
録音が悪いCDでさせ聴き耐えられない音になってしまう
あいにく、ニコニコ動画と初音ミクはまともな録音ではない曲が殆ど
だから自分が欲しいのは、解像度はそこまで高くない、調音とバランスが良く
イコライザなくても気楽に音楽を聴けるヘッドホン
自分はそう思ったですが、MA900の価値はここにあり、自然でマイルドな音色
解像度と音の分離も悪くない、フラッグシップと比べると当然落ちるけど
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FUJIYA AVICさんからの宅急便(と代引き)が!
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ソニープルオープンヘッドホン MDR-MA900
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スリムなスタイル、美しい
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自作のヘッドホン置き台に
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ソニーのマークと金属の光沢のリンクが輝く
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フレームは金属製です
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SONY MDR-MA900
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SONY MDR-SA3000
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MDR-SA3000の方は白いHDナノダイヤフラム
本当はエージングは今まで10時間ほど、音は大分良くなった
前のオーナーは多分殆ど聞いてないだろう、そしてそのままFUJIYA AVICに流され
本当はこのような美声を諦めるなんて、ちょっと残念だったね
MDR-MA900の音はすがすがしく自然、爽やかでバランスも良いヘッドホンである
入手したばかりの時点では低域はちょっとした違和感、ダイアフラムが限界まで動かせたような感じもしましたが
エージングが不足かなと思ってとりあえずAT-HA5000に挿し、大音量で一晩エージングした
結果、その違和感は完全に消え...前のオーナーは一体何時間聞いたかと疑うね
手軽に良い音を聞く
インピーダンスはただの12Ω、音圧感度はdB/mWで高く
スペックを見るとかなり鳴りやすいヘッドホンだなと予想した
MDR-MA900はDAC・ヘッドホンアンプなんていらない、ちゃんとしたオーディオシステム構成もいらない
手持ちのウォークマンに繋げば、心を感動させる音が鳴る
この使い方・理念は何となくMDR-F1を思い出せた
昔MDR-F1を使った時、プレイヤーはNokiaのN70という八年前の初期スマホ(スマホと呼べるのか...)
音源も128KBpsのmp3が殆ど、それでもMDR-F1は良い音を鳴ってくれた
MDR-MA900を聴き、当時の僕の考えを理解したような気がする
MA900はもう一度、耳が肥えた俺を感動させた
インピーダンス整合回路搭載
この回路の働きを言い換えればアナログイコライザですね
目的は二つあり
一つはイコライザでMA900の低域を増幅する
二つはインピーダンスのMA900は凄く敏感、
ヘッドホンアンプなど大電流が流される機器に繋ぐと音のバランス、
つまり周波数特性が乱されるため、MA900はアナログ回路を用いて補正する
低音を増幅する音のレンズ
光を一点に集中させるため凸面鏡を使うと同様に
音を一点に集中することもできる
MA900のドライバを触ってみると◎のような構造がある
この構造で低音の出力を中央に集中させ、量感を増やせる
MDR-MA900はフルオープンエア式のヘッドホンなのに、オーテクのATH-AD2000/ATH-AD2000Xと同等の低音が得られる
元々ここまで低音を出すには、変態合金でドライバを耳に押し付けるか、440k/mj2の変態磁石を使うか、
もしくはパーメンジュールみたいな変態磁気回路を使うしかない
音のレンズという方法でここまでできたのはさすがに妙案である、コストもあまり変らないし
史上最大70mmドライバ
このドライバユニットは元々MDR-XB1000のために開発した
低音の量が多く、高域の表現は「悪くない」...普通の程度の「良好」ともいえるが「優秀」とは言えない
それが原因でMA900の高域の解像度と伸びも「普通に良い」程度で止まり
しかし70mmドライバは音場と音の自然さには有利
MA900の解像度はそこまで高くないが、自分が持てたヘッドホンの中に一番自然な音を鳴ってくれた
ヘッドホンアンプ・プレイヤーとの相性
ヘッドホンアンプが要らないヘッドホンだけど、せっかくだから試してみた
Audio-technica AT-HA26D:
MA900の音響性能を引き出す、音のマイルドさと自然さが控えるようになり、代わりに解像度と音の分離は良くなった
複雑な音場では定位は悪くて乱雑した感じがする、低域が出す時はパワーが出しすぎてドライバは過振動したイメージ
Audio-technica AT-HA5000:
音はAT-HA26Dの時よりもピュア、ポータブルプレイヤーに直挿しの時とくらべて、ピュアオーディオのイメージが漂う
相性は悪くないが、低域は曲によってまだパワーが強すぎてダイヤフラムが壊れそうな感じがする
ちなみにイコライザは一切弄ってない
ソニーウォークマン NW-Z1070:
解像度は一番優秀ではなく、音のエッジも一番くっきりではないが
NW-Z1070に繋ぐ時はストレスなく一番ナチュラルな音
MDR-MA900/MDR-SA3000相互比較
MA900の解像度は適中、音はマイルドでバランスが良く、低域の量と質とも良好、高域の伸びと広がりは自然で聴きやすい、サ行は全然刺さらない
音場がやや広く、前後左右適中の真円型
SA3000の方は変態超高解像度、音場は凄く広い、高域よりで深刻の低域不足、高域の伸びと広がりは変態レベルしかも特殊な共鳴感がある
音場は奥行きが深く、左右が適中の卵形
音楽の表現力はMA900の方は上
音響性能ではSA3000の方は上、残りは好みですね
MA900はSA3000より優れた所
1、金属フレーム(SA3000はカーボン配合ABS材、壊れやすい)
2、音楽の表現力が良く、バランスも良くイコライザがいらない
3、軽くて持ち出しやすい
4、ボーカルの表現力はソニー伝統の味わいと餘韻があり、ボーカルはより近い
5、装着感はMDR-F1と同じく最高レベル、ドライバは耳に当たらない
MA900はSA3000より劣った所
1、音は自然だが、クリアさと透明感はSA3000に負ける、SA3000を聞いた直後すぐMA900を聞くと少し篭った感じがする
2、解像度はSA3000より劣る、ATH-AD1000よりも少しだけ劣るかも、伝統的なダイナミックヘッドホン並みの程度
3、ケーブルのグレードはOFC4N(SA3000のOFC6N)
SA3000はMA900より優れた所
1、高域の伸び、広がりは変態レベル(公式スペックでは8-100,000Hz)
2、解像度も変態レベル、HDナノコンポジットHDドライバーユニット採用
3、ケーブルはOFC6N
4、どのように複雑な音場でも定位性は優れ、音場の立体感はMA900より優れる
5、付属革ケースの質感が良い
SA3000はMA900より劣った所
1、フレーム金属ではなくは壊れやすい
2、イコライザなしの場合は高域寄り
MDR-MA900:
音場の広さ:★★★★
音場表現の仕方:前後左右適中、真円
低音:★★★★
中音:★★★★
高音:★★★★
分解能(全音域):★★★☆
艶やかさ:★★★★
ボーカルの表現力:★★★★
定位性:★★★☆
音の傾向:均
評点:9.6
MDR-SA3000:
音場の広さ:★★★★★
音場表現の仕方:前後が長く、左右が適中の卵形
低音:★★★
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高音:★★★★★
分解能(全音域):★★★★★
艶やかさ:★★★
ボーカルの表現力:★★★☆
定位性:★★★★★
音の傾向:高
評点:9.7
適合のジャンル
圧縮音源か、録音はそこまで完璧ではないCDに似合う
初音ミク等Vocaloid曲とニコニコ動画の曲との相性は最高
アニメとゲーム曲、OSTも良い
Jazzボーカルも悪くない
まとめ
システムが備えてなく、気楽に音楽を聴きたい初心者には薦める
逆にシステムに拘りすぎて神経質になりかけのマニアにも薦める
本当はクオリティは最近人気のMDR-1Rよりも優れるかも、生まれたタイミングが悪かったなMA900は
とりあえず、薦めるかな
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