(Sun)
尊敬する佐治博士のコラムより
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宇宙論に学ぶ人生の歩き方
(略)
これが、無から有へ、そして、無の世界へと戻っていく現象のイメージです。
となると、タテ、ヨコ、高さがある三次元世界に生きている私たちには、
時間を含めた四次元。さらに高い次元の世界の出来事は、
不思議な現象としてしか目には映りません。
宇宙開闢(かいびゃく)の時の次元は
9であるとも11であるとも考えられていますから、
三次元世界に生きる私たちからみれば「無」からの創生だとしか
言いようがありません。
これはまるで、中国やインドの古代思想にでてくる「中庸」の考え方です。
「中庸」とは、相反する事柄の平均ではなく、
それらの両方を同時に含む状況を意味しています。
「有」と「無」でさえも同一の世界の異なる側面だと
とらえる大局的で安定した見方です。
ということは、白黒の決着をつけたがっている状況は不安定であり、
だからこそ、古くの兵法にいう、攻め時がその時だということなのでしょう。
人生や勉学にも波があり、いわば陰と陽の繰り返しですが、
陰の時期には、じたばたすることなく、
じっくり基礎学力の涵養(かんよう)に努めるべきです。
立春とは、春の始まりではなく、それは一番寒い時期のことであって、
それ故にこれ以上寒くならないという意味で、春の始まりなのです。
宇宙論からの発想は、心の健康管理にも役立ちそうです。
(佐治晴夫・鈴鹿短大学長=宇宙物理学)
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尊敬する佐治博士のコラムより
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宇宙論に学ぶ人生の歩き方
(略)
これが、無から有へ、そして、無の世界へと戻っていく現象のイメージです。
となると、タテ、ヨコ、高さがある三次元世界に生きている私たちには、
時間を含めた四次元。さらに高い次元の世界の出来事は、
不思議な現象としてしか目には映りません。
宇宙開闢(かいびゃく)の時の次元は
9であるとも11であるとも考えられていますから、
三次元世界に生きる私たちからみれば「無」からの創生だとしか
言いようがありません。
これはまるで、中国やインドの古代思想にでてくる「中庸」の考え方です。
「中庸」とは、相反する事柄の平均ではなく、
それらの両方を同時に含む状況を意味しています。
「有」と「無」でさえも同一の世界の異なる側面だと
とらえる大局的で安定した見方です。
ということは、白黒の決着をつけたがっている状況は不安定であり、
だからこそ、古くの兵法にいう、攻め時がその時だということなのでしょう。
人生や勉学にも波があり、いわば陰と陽の繰り返しですが、
陰の時期には、じたばたすることなく、
じっくり基礎学力の涵養(かんよう)に努めるべきです。
立春とは、春の始まりではなく、それは一番寒い時期のことであって、
それ故にこれ以上寒くならないという意味で、春の始まりなのです。
宇宙論からの発想は、心の健康管理にも役立ちそうです。
(佐治晴夫・鈴鹿短大学長=宇宙物理学)
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