石ころ

非常に重い神の愛 ②(ヨブ記)

 

ある日のこと、神の子らが主の前に来て立ったとき、サタンもいっしょに来て主の前に立った。(2:1)
主はサタンに仰せられた。「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっている者はひとりも地上にはいない。彼はなお、自分の誠実を堅く保っている。おまえは、わたしをそそのかして、何の理由もないのに彼を滅ぼそうとしたが。」(2:3)

 

神さまは、ヨブが打たれたことに「何の理由もない」と証言しておられる。
ヨブは友人にも、見知らぬ若者にも責められることになるが、より良きものに導くための試練と、罪の報いは違うのである。
それは神だけが知っておられることであり、試練の時に人の責め言葉に騙されないように、主とのお交わりに身を避け、主の証言に信頼して平安に留まっていなければならない。

 

主はサタンに仰せられた。「では、彼をおまえの手に任せる。ただ彼のいのちには触れるな。」
サタンは主の前から出て行き、ヨブの足の裏から頭の頂まで、悪性の腫物で彼を打った。
ヨブは土器のかけらを取って自分の身をかき、また灰の中にすわった。
すると彼の妻が彼に言った。「それでもなお、あなたは自分の誠実を堅く保つのですか。神をのろって死になさい。」(2:6~9)

 

まあ酷い妻だと思うが、彼女の悲しみや、いら立ち、神さまへの不信感が爆発したのだろう。夫がこのような目にあっても、なを、自分と一緒になって神に怒りをぶつけないことに、いら立っているのである。彼女は、誰よりも夫の正しさを知っていたからである。
ヨブ記では、上っ面の信仰的な言葉は通用しない。腹の底から吹き出すような言葉は、信仰と不信仰の命がけの格闘である。

 

しかし、彼は彼女に言った。「あなたは愚かな女が言うようなことを言っている。私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならないではないか。」ヨブはこのようになっても、罪を犯すようなことを口にしなかった。(10)

 

この、みことばを信仰の初めに知った時、深く「アーメン」した。それからは理不尽な仕打ちを受ける度に、このみことばによって深い慰めを得てきた。
「幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならない」それはどんな目に会う時も人が相手なのではなく、すべてに神さまの臨在を見ることができたからである。神に在って「アーメン」と平安をたまわった。

 

そのうちに、ヨブの三人の友は、ヨブに降りかかったこのすべてのわざわいのことを聞き、それぞれ自分の所からたずねて来た。すなわち、テマン人エリファズ、シュアハ人ビルダデ、ナアマ人ツォファルである。彼らはヨブに悔やみを言って慰めようと互いに打ち合わせて来た。

彼らは遠くから目を上げて彼を見たが、それがヨブであることが見分けられないほどだった。彼らは声をあげて泣き、おのおの、自分の上着を引き裂き、ちりを天に向かって投げ、自分の頭の上にまき散らした。

こうして、彼らは彼とともに七日七夜、地にすわっていたが、だれも一言も彼に話しかけなかった。彼の痛みがあまりにもひどいのを見たからである。(2:11~13)

 

ヨブは、なんと良い友をもっていたこどだろう。それはヨブの人柄からであろう。
このような友が、やがて口を開いてヨブを責めるようになるのは、彼らの知っていたヨブが変質してしまったからではない。
みことばとは無関係に、彼らの心の底にある宗教的な言葉が噴き出して来るのである。

 

その後、ヨブは口を開いて自分の生まれた日をのろった。
ヨブは声を出して言った。
私の生まれた日は滅びうせよ。「男の子が胎に宿った」と言ったその夜も。
その日はやみになれ。神もその日を顧みるな。光もその上を照らすな。
やみと暗黒がこれを取り戻し、雲がこの上にとどまれ。昼を暗くするものもそれをおびやかせ。(3:1~5)

 

神を呪わなかったヨブは、その苦痛のゆえに自分の存在を呪うようになって行った。

誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです。」(マタイ26:41)

 

イエスさまのお言葉を思い出す。個人的な神との交わりによるみことばを握っていないなら、試練のとき信仰に拠って立つところを見失ってしまう。主に直接聴いた言葉を握っていない信仰は迷うのだ。
ヨブが取り扱われるべき信仰が此処にあった。彼には、神と個人的な交わりの中で聴くことばが必要であったのだ。


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