石ころ

自由への渇望




死にそうとは、まだ生きていることだよ
死には、色々な死があるけれど
もっとも恐ろしい死は、自由が死ぬこと
幾らかの自由があれば、そこで生きることもできる

死にそうなのに、自由を求め続ける人はいる
死んだような不自由にも、気付かずに生きている人もいる
自由には代償が要るものだから
本当に生きるために命を支払う覚悟をすることもある

人らしく在るために、最後まで自由であることが必要なのだ
それは、ものすごくプライベートなことで・・
それは、とても面倒なことに思えたりするけれど
それを取り上げることは、心を殺す残酷なこと

この世には本当の自由はないから、天を渇望する
今、主の砦を出入りする幾らかの自由の中で
やり繰りをしつつ、真に解放される日を待ち望んでいる

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