石ころ

備えられる働き(ヨハネの福音書19章)

 

その日は備え日であり、翌日の安息日は大いなる日であったので、ユダヤ人たちは、安息日に死体が十字架の上に残らないようにするため、その脚を折って取り降ろしてほしいとピラトに願い出た。
そこで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた一人目の者と、もう一人の者の脚を折った。(31~32)

 

「安息日に死体が残らないようにする」形として目に見えることに彼らが熱心であることがわかる。それで神に忠実に仕えていると思っていたが、イエスが御わざとともに原語で神のメッセージを語っても、耳を閉ざす彼ら宗教者の霊は死んでいた。

 

イエスを憎んだのは、彼らの宗教が破壊されることを恐れたからである。目に見える所によって尊敬され生活が成り立っており、それを繰り返し続けることに満足している彼らには、救い主は必要では無かったからである。

 

イエスのところに来ると、すでに死んでいるのが分かったので、その脚を折らなかった。
しかし兵士の一人は、イエスの脇腹を槍で突き刺した。すると、すぐに血と水が出て来た。(33~34)

 

死んだイエスから血と水が分かれて流れ出た。イエスの体は復活して父なる神の御許に昇り、霊は弟子たちのうちに分け与えられて彼らを生かす力となる。

 

イエスから流れ出た血によって、罪を嘆いてイエスに来る者は洗い清められ、その喜びの十字架を語り続ける。
イエスから流れ出た水によって、激しい霊の渇きを癒やされた者はみことばを解き明かされて、永遠のいのちの望みを語り続けるようになる。

 

これを目撃した者が証ししている。それは、あなたがたも信じるようになるためである。その証しは真実であり、その人は自分が真実を話していることを知っている。(35)

 

ヨハネはその一部始終を目撃して証している。やがてヨハネは永遠までを目撃して、神を証し続けるのである。イエスの愛に安息して動じることの無い、彼の平安が用いられたのである。

 

これらのことが起こったのは、「彼の骨は、一つも折られることはない」とある聖書が成就するためであり、
また聖書の別のところで、「彼らは自分たちが突き刺した方を仰ぎ見る」と言われているからである。(36~37)

 

これらのことは人を知り尽くす神の計画通りである。サタンの策略がどのように働こうとも、神の計画だけが事実となり、神ご自身を預言通りに世に現される。

 

その後で、イエスの弟子であったが、ユダヤ人を恐れてそれを隠していたアリマタヤのヨセフが、イエスのからだを取り降ろすことをピラトに願い出た。ピラトは許可を与えた。そこで彼はやって来て、イエスのからだを取り降ろした。(38)

 

イエスがご自身を葬る者を備えておられた。彼らの臆病な信仰も時が至って働き出し、ピラトに願い出る勇気が与えられて、復活のための大切な働きを成すのである。
それは臆病であっても彼らの信仰が本物であって、イエスを愛する愛を持っていたからである。

 

以前、夜イエスのところに来たニコデモも、没薬と沈香を混ぜ合わせたものを、百リトラほど持ってやって来た。
彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣にしたがって、香料と一緒に亜麻布で巻いた。(39~40)

 

イエスは相棒を備えていてくださったのだ。彼らはそれまで互いを知っていたのだろうか、イエスに繋がれた関係であれば霊の家族であり、一つとなって主の必要を満たす働きを成させてくださる。

 

彼らの信仰は、イエスの死を見た時から働き出す不思議な信仰である。死はすべてを持ち去る絶望であるが、彼らは聴いていた復活のみことばに望みをかけていたのだ。人にはそれぞれに働く時があり、その力も必要も主が最善に備えてくださる中で自分の分を果すことが出来る。

 

イエスが十字架につけられた場所には園があり、そこに、まだだれも葬られたことのない新しい墓があった。
その日はユダヤ人の備え日であり、その墓が近かったので、彼らはそこにイエスを納めた。(41~42)

 

その墓はアリマタヤのヨセフのものであった。彼はイエスに最善の捧げものをさせていただいたのである。何を捧げるかは主がその時に示してくださる。平安あれ。

 

イエスとともにガリラヤから来ていた女たちは、ヨセフの後について行き、墓と、イエスのからだが納められる様子を見届けた。(ルカ23:55)

 

女たちは絶望と思えるイエスの死を見ても変わることなく、墓まで付いて行ってなをイエスに仕えようとした。
そうして、彼女たちがイエスの復活を目撃するのである。イエスを愛する者は死によって絶望させられることはない。


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