やはり今年はコロナウイルスの祟りなのか、思うようにならないものだ。
漸く待ちに待った菜の花が咲き始めたので、とっておきのバラトン界隈、自慢の花の絨毯
を撮ろうと出掛けてみた。 あゝ無情!、なんと「菜もなく、花もなし」とは!
菜の花も連作は効かないものなのか.....www
皮算用では、 4月には菜の花の黄色い絨毯、
5月にはポピー(ハンガリー語でピパチ pipacs)の赤い絨毯、
6月にはラベンダーの紫色の絨毯、
7月にはヒマワリの再びの黄色い絨毯、
8月には麦の黄金色の絨毯、
色とりどりの絨毯はハンガリーの大平原(プスタ, puszta)によく似合う。
とりわけ菜の花は圧巻であり、過去の写真を使って秘蔵の風景とそこに残された古い教会
を今回と次回の2回に亘って、描いてみよう。
教会は決して大きく豪華でもないが、戦禍の長い歴史の中で慎ましく、生き続けた姿が
お気に入りなのである。
1.ベルヒダ (Berhida) の菜の花畑
<ロケーション>
今年は、..... Apr. 13 2020
今年は休耕中のようだ。
Apr. 20 2019
右上の集落がベルヒダの町外れである。
● 古い駅舎
町民の足であったヴェスプレーム (中心街) までの鉄道路線は廃線になって久しい。
時間が止まっているように長閑だなあ。 Sep. 04 2017
。
現在はバス運行が町民の足となっている。
● 旧ベルヒダの教会
今はほとんど使われていなく、日常的には新教会がある。
14世紀の初めに、ロマネスクとゴシック様式が混在したスタイルで建てられた。
16世紀になるとオスマントルコ軍の襲撃に備えて、壁を厚く強化して要塞化し、
最前線エリアで参謀本部として使われた時期もあったらしい。
教会の外観 Apr. 13 2020
この角度が最も美しい。
後期ロマネスク様式の窓 Jun. 16 2007
教会内部 Jun. 16 2007
祭壇は後期ゴシック様式(13世紀のマーチャーシュ時代の逸品)
内陣の天井はゴシック様式の典型リブ・ヴォールト工法
壁画があったようだが、漆喰で上塗りされており判別不能。
これにて「バラトン湖周辺の教会をスケッチ(2)」は、お終いです。
本ブログへのご訪問、有難うございました。