撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

バラトン湖の教会をスケッチ(3)

2020-04-16 23:08:18 | 海外生活

 前回に引き続き、バラトン湖周辺でお気に入りの菜の花畑と教会をスケッチした。

 

2.リテール (Litér) の菜の花畑 

  

 <ロケーション>

 

 今年のスポットは、......                                                                 Apr. 13 2020

   夏の為の作付けが始まっていた。 向日葵か麦か? ひまわりに賭けたい。

  こんな☟予測をしていたのに、                           Apr. 27 2017

 

 向かいの丘の上からリテール (Litér) の村を眺めると、      Apr. 13 2020

  村のすぐ横にドイツ系の新工場が建設中、又ひとつ村の美観が損なわれた。

 

2-1. リテール (Litér) の教会

 

  教会が出来たのは、13世紀の初めでロマネスク+ゴシック様式が使われた。

 オスマン帝国の襲撃で村人は去り、1582年には廃墟になったが、オスマン帝国の撤退で

 村人が戻って1784年には再建され、10年後には塔が増設された。

 再建後から教会は改革派の教会となっており、現在も使われている。

 

 ● 教会のファサード                         Apr. 16 2020              

    

 

 ● 教会の特徴                      Jun. 16 2007

 

  この門は、1961年に近くの山中から発掘され、1969年に復元された。

 両側の柱には使徒らしき石像、門の傍らにライオンの石像2頭が鎮座している。

 いずれも長い間のダメージで欠損し、表情も定かでなく時代を感じさせてくれる。

    

 

 石柱(コラム)に飾られた植物、動物の紋様から後期ロマネスク時代の物であろう。

    

 

 ● 教会の内部

  1898年に内部を改築した際、天井に貴重な木製の絵画パネルがあったが盗難に

 遭い、現在特筆する古い物は残っていない。           Jun. 16 2007

 

  恐らく天井は、下の画像のような絵画パネルであったと推定できる。

 隣なり村シォーリィ (Sóly) の教会の天井が、ブダペストの工芸美術館に展示されて

 いるが、時代・地域的に同等の物であったのだろう。           Dec. 14 2008

 

2-2.  シォーリィ (Sóly) の教会

  教会は、前出のリテールの教会同様、16世紀に再建された後、改革派が使用。

 創立は11世紀にイシュトヴァン1世がこの地のコッパニーの戦い(天下分け目)

 で勝利した記念にロマネスク様式で建てられた、この地最古の教会である。

 現在の姿は1700年代にバロック様式で再建された時の物である。

 

  

 

 ● 教会の外観                  

    

      Apr. 16 2020                                 May 23 2009 

                                                                                                                   Apr. 16 2020

 

  注目は次の南門で、リテールの教会の物と似ており、門は破壊されたまま。

 何処かにまだ埋まっているかも知れない。 宝探しのドリームは残っている。 

                                                Jun. 16 2007

 

 ● 教会内部

  現在は観光用のみで使用。 但し、内部は特筆すべき物はない。

 

 ● シォーリィの春の祭り

     例年5月末で建国当時の服装で祝う。(今年はコロナウイルス渦で中止だろう)

 

 

 

   これにて「バラトン湖周辺の教会をスケッチ(3)」は、お終いです。

   本ブログへのご訪問、有難うございました。