前回に引き続き、バラトン湖周辺でお気に入りの菜の花畑と教会をスケッチした。
2.リテール (Litér) の菜の花畑
<ロケーション>
今年のスポットは、...... Apr. 13 2020
夏の為の作付けが始まっていた。 向日葵か麦か? ひまわりに賭けたい。
こんな☟予測をしていたのに、 Apr. 27 2017
向かいの丘の上からリテール (Litér) の村を眺めると、 Apr. 13 2020
村のすぐ横にドイツ系の新工場が建設中、又ひとつ村の美観が損なわれた。
2-1. リテール (Litér) の教会
教会が出来たのは、13世紀の初めでロマネスク+ゴシック様式が使われた。
オスマン帝国の襲撃で村人は去り、1582年には廃墟になったが、オスマン帝国の撤退で
村人が戻って1784年には再建され、10年後には塔が増設された。
再建後から教会は改革派の教会となっており、現在も使われている。
● 教会のファサード Apr. 16 2020
● 教会の特徴 Jun. 16 2007
この門は、1961年に近くの山中から発掘され、1969年に復元された。
両側の柱には使徒らしき石像、門の傍らにライオンの石像2頭が鎮座している。
いずれも長い間のダメージで欠損し、表情も定かでなく時代を感じさせてくれる。
石柱(コラム)に飾られた植物、動物の紋様から後期ロマネスク時代の物であろう。
● 教会の内部
1898年に内部を改築した際、天井に貴重な木製の絵画パネルがあったが盗難に
遭い、現在特筆する古い物は残っていない。 Jun. 16 2007
恐らく天井は、下の画像のような絵画パネルであったと推定できる。
隣なり村シォーリィ (Sóly) の教会の天井が、ブダペストの工芸美術館に展示されて
いるが、時代・地域的に同等の物であったのだろう。 Dec. 14 2008
2-2. シォーリィ (Sóly) の教会
教会は、前出のリテールの教会同様、16世紀に再建された後、改革派が使用。
創立は11世紀にイシュトヴァン1世がこの地のコッパニーの戦い(天下分け目)
で勝利した記念にロマネスク様式で建てられた、この地最古の教会である。
現在の姿は1700年代にバロック様式で再建された時の物である。
● 教会の外観
Apr. 16 2020 May 23 2009
Apr. 16 2020
注目は次の南門で、リテールの教会の物と似ており、門は破壊されたまま。
何処かにまだ埋まっているかも知れない。 宝探しのドリームは残っている。
Jun. 16 2007
● 教会内部
現在は観光用のみで使用。 但し、内部は特筆すべき物はない。
● シォーリィの春の祭り
例年5月末で建国当時の服装で祝う。(今年はコロナウイルス渦で中止だろう)
これにて「バラトン湖周辺の教会をスケッチ(3)」は、お終いです。
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