国道491号線、49号線から、いずれも数キロと離れていないウクライナ国境に近接した所に
ある教会が今回の目的地である。 ここも前回の教会と負けず劣らず、美しい教会揃いである。
<百五十五番札所; Sonkád református (ションカード) カルビン派教会>
教会は、15世紀にゴシック様式で建てられ、塔は1807年に後期ゴシック様式のものである。
東側から 北側から
南門は今までにないユニークな作り(必見)
2階信者席のパネル絵は“インダスの花” (1997年) アーチ壁の壁画(1795年)
創立当時の絵板(カセット)が保存されている。
天井の絵板(パネル)は1795年からであるが、老朽化の都度、復元はされている筈。
<百五十六番札所; Túristvándi református (ツーリストヴァーンディ) カルビン派教会>
教会は、15世紀にゴシック様式で建てられた。 塔はロマネスク様式で19世紀に追加された。
内陣の天井絵板(パネル) 1778年作。
内陣(祭壇側) 内陣入口側(2階信者席の絵は1811年の作品)
<百五十七番札所; Csengersima református (チェンゲルシマ) カルビン派教会>
教会は、13世紀にロマネスク様式で建てられ、15世紀に拡張されたが、のちに廃墟化し、
1729年に再建された。 但し、外観はほとんど、変わっていない。 窓はローマ時代の特徴である
細いスリット開口で外方向に傾斜をつけて拡げている。 (弓で攻撃する為の当時の特徴)
塔も屋根も美しい曲線で繋げ、周り(池、木の橋)との調和した様は、度々、雑誌等の表紙を飾って
いる。
内陣の天井の絵、2階信者席のパネルの絵、説教台は、1761年に施工したものであり、説教台
の上の hangvető と呼ばれているコロナは1799年の作品である。
尖塔 内陣祭壇側
天井の絵板(パネル)は56枚使用で、ハンガリアンバロック様式と云われている。
内陣入口側
説教台とその上のコロナ (1761年と1799年の作品)
<百五十八番札所; Csenger református (チェンゲル) カルビン派教会>
教会は、14世紀にゴシック様式で建てられ、特徴としては1713年に造られた八角形の
頂部にルネサンス建築の塔、又、壁にいっさいの漆喰を使わず赤と黒のブロックを焼いて積み
上げた工法である。 これらはハンガリー大平原の建築モニュメントとして、逸品との評判である。
内陣の天井絵板(パネル又はカセット)は1745年の施工。
18世紀初めには、内陣を北方向に伸ばして拡張したので、内陣の高さが違って段差になって
いるのも美しさを一層増しているようだ。
八角形のルネサンス建築の塔
東側教会側面
塔下の入口 内陣奥の信者席を18世紀に拡張
内陣入口側 内陣天井の絵板(パネル式)
これで、「Ukrajina (ウクライナ)国境沿いの教会」は、お終いです。
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