撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Ukrajna (ウクライナ)国境沿いの教会

2013-04-03 15:27:01 | 海外生活

 国道491号線、49号線から、いずれも数キロと離れていないウクライナ国境に近接した所に

ある教会が今回の目的地である。 ここも前回の教会と負けず劣らず、美しい教会揃いである。

 

<百五十五番札所; Sonkád református (ションカード) カルビン派教会>

   教会は、15世紀にゴシック様式で建てられ、塔は1807年に後期ゴシック様式のものである。

 

 東側から                   北側から

 

 

南門は今までにないユニークな作り(必見)

 

 

 2階信者席のパネル絵は“インダスの花” (1997年)  アーチ壁の壁画(1795年)

 

 

 創立当時の絵板(カセット)が保存されている。

 

天井の絵板(パネル)は1795年からであるが、老朽化の都度、復元はされている筈。

 

<百五十六番札所; Túristvándi református (ツーリストヴァーンディ) カルビン派教会>

   教会は、15世紀にゴシック様式で建てられた。 塔はロマネスク様式で19世紀に追加された。

 

                    内陣の天井絵板(パネル) 1778年作。

  

 

内陣(祭壇側)             内陣入口側(2階信者席の絵は1811年の作品)

 

 

<百五十七番札所; Csengersima református (チェンゲルシマ) カルビン派教会>

   教会は、13世紀にロマネスク様式で建てられ、15世紀に拡張されたが、のちに廃墟化し、

  1729年に再建された。 但し、外観はほとんど、変わっていない。 窓はローマ時代の特徴である 

  細いスリット開口で外方向に傾斜をつけて拡げている。 (弓で攻撃する為の当時の特徴)

  塔も屋根も美しい曲線で繋げ、周り(池、木の橋)との調和した様は、度々、雑誌等の表紙を飾って

  いる。

  内陣の天井の絵、2階信者席のパネルの絵、説教台は、1761年に施工したものであり、説教台

  の上の hangvető と呼ばれているコロナは1799年の作品である。

 

 

 尖塔                内陣祭壇側

 

 

天井の絵板(パネル)は56枚使用で、ハンガリアンバロック様式と云われている。       

              内陣入口側

 

 

 説教台とその上のコロナ (1761年と1799年の作品)

 

<百五十八番札所; Csenger református (チェンゲル) カルビン派教会>

   教会は、14世紀にゴシック様式で建てられ、特徴としては1713年に造られた八角形の

  頂部にルネサンス建築の塔、又、壁にいっさいの漆喰を使わず赤と黒のブロックを焼いて積み

  上げた工法である。 これらはハンガリー大平原の建築モニュメントとして、逸品との評判である。

  内陣の天井絵板(パネル又はカセット)は1745年の施工。

  18世紀初めには、内陣を北方向に伸ばして拡張したので、内陣の高さが違って段差になって

  いるのも美しさを一層増しているようだ。

 

  

 

 八角形のルネサンス建築の塔

 

 

 東側教会側面

 

塔下の入口                 内陣奥の信者席を18世紀に拡張

 

 

 内陣入口側                内陣天井の絵板(パネル式)

 

 

   これで、「Ukrajina (ウクライナ)国境沿いの教会」は、お終いです。

 

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

 

 

 



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