撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Csaroda/Takos (チャロダ/ターコシュ)の教会

2013-04-02 01:30:00 | 海外生活

 前回に引き続き、ティサ川流域の美しい教会を紹介しましょう。

 

<百五十三番札所; Csaroda református (チャロダ) カルビン派教会>

   教会は、13世紀半ばに後期ゴシック様式で建てられた。 内部には、13、14、17世紀の壁画

  を見ることが出来る。 教会の西側の離れた位置に、尖がった細い尖塔とジンダイ屋根(板を瓦の

  ように重ねた工法)をめぐらした鐘塔がある。 この塔は14世紀の終りにできたものである。

  それと同時期に祭壇のアーチ部分もできた。

 

  

 

教会の内部だけでなく、外壁にはハンガリー     祭壇のアーチ壁で仕切られた部分

独特の花柄模様の壁画がある(1642年)     (小さい方の内陣)は最初の建築。

 

 

 内陣祭壇側 (カルビン派の場合は、祭壇は奥ではなく、説教台の脇となる)

   

  内陣南壁のフレスコ画(14世紀)        祭壇天井部(13世紀)

 

 

祭壇との仕切り壁(14世紀終わりの作)     内陣全貌

 

 

内陣の北側壁にはビザンチン風壁画(13世紀)   説教台とhangvető と呼ばれるコロナ

 

 

 内陣西側                      西側に離れている鐘塔

 

 

<百五十四番札所; Tákos református (ターコシュ) カルビン派教会>

   教会は、1700年代に建築工事が始まり、1766、1784、1808年と拡張、整備してきた。

  オーバーな言い方かも知れないが、Tákos の村民(全員450人)の自慢の宝物で、小さな世界遺産

  だという誇りを持っている。 教会の建物は、日本で言えば、土壁工法というのだろうか、土を竹で

  編んだ枠に塗り込んで乾かす Patics (パテチャ)工法を用いており、ヨーロッパでは、他に類を見ない

  ということである。 どの角度から見ても絵になる教会である。

 

  北西から                        東から

 

  

 西から                         北から

 

 

 南から

 

 内陣西側 2階の信者席の絵板(パネル)は1784年の設置。 内陣東側    

 

 

  トラスシルバーニア(エルディ)から来た職人 L:ndor Ferenc が58枚の絵板(パネル)を貼り

 合わせた天井。 同じ絵が2枚とないと云われている。 また、彼は天井の絵板だけでなくベンチ、

 説教台の絵等を、フェニックス鳥、蛇、花、草木の蔦といったものを独特の画風で描いた。

   内陣天井 (1766年)           信者席のベンチ(1766年)

 

 

 祭壇周りのパネル絵

 

 この地域は、刺繍が盛んで近所の民家には展示即売をやっている。

 

 

  これで、「Csaroda/Tákos (チャロダ/ターコシュ)の教会」は、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 



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