COVID-19(新型コロナウイルス)によって外出の制限(ハンガリーでは自粛でなく
罰金刑)は、多くのブロガーさん同様、小生にも少なからずの被害が直撃している。
この問題は簡単には解決しそうもないので、撮り溜めた写真でハンガリー全国の古刹
(中世の教会)をスケッチすることに決めて今回が11件目、160ほどの教会が
あったので先の長い話だ。 来世まで持って行かないようにしたいなぁ~。
今回は、バラトン湖周辺で最も大きく、国内でも最も古い教会であるベスプレーム
(Veszprém) の聖ミカエル大聖堂を描いた。
以下の画像は、特記外すべて Jul. 20 2019 に撮影したものである。
新型コロナウイルスですべてが閉鎖ならば、せめて遠くからのショットで、
2020年の寂しいイースター(復活祭)の日であった。 Apr. 13 2020
下の写真の尖った屋根の教会から眺めたお城
「王妃の街(旧市街)」
1.聖ミカエル大聖堂 (Szent Mihály Székesegyház)
ここには9世紀頃にフランク族の要塞があったが、ハンガリー建国と同時に
1009年に城として改築され、大聖堂の霊廟をロマネスク様式で建て、祭壇は
14世紀にゴシック様式で追加された。
その後、セーケシュフェヘールヴァール ⇒ オーブダ ⇒ エステルゴム ⇒
ヴィシェグラードと王政の変遷を考えると、ここは最古の都とも云えるだろう。
建国の祖、イシュトヴァン1世はドイツのハイエルン大公ハインリッヒ2世の娘
ギゼラを妃に迎えた。 この大聖堂で彼女が初代のハンガリー王妃として戴冠し、
その後の歴代王妃もここで戴冠して住むようになったので、この街は「王妃の都」
または「王妃の街」と呼ばれるようになり、多くのギャル達に人気を博している
らしい。 上の写真はイシュトヴァン1世とギゼラ王妃の像。
大聖堂を中央広場から眺めると、....
手前には三位一体像、右横にはギゼラ礼拝堂、司教館が建ち並ぶ。
大聖堂の内陣(祭壇)
2.フランシスコ会修道院教会 (Ferences templom & Kolostor)
教会は1730年(オスマン帝国の退去後)にバロック様式で建てられ、
1909年にネオロマネスク様式で再建され、現在に至っている。
教会の内陣
尚、本ブログの 2017-12-25, 27の投稿記事に、城内の教会も含めて詳細に
紹介してありますので、興味がありましたらご参照を願います。
これにて「バラトン湖周辺の教会スケッチ(1)」はお終いです。
本ブログへのご訪問、有難うございました。