「なんでも鑑定団」といえば、長寿番組だ。
私は昔は毎週見てたが、近年は興味のある出品物がありそうな時だけ見ている。
私が興味のある出品物といえば、ミュージシャン関係、楽器関係、日本の歴史上人物に関するものなど。
例えばビートルズのレアグッズ、ビンテージギター、戦国武将関連の古文書など。
中でも、特に楽器関係は、どんなギターが出品されてくるのか興味津津。
たまに、古いビンテージギターに数百万の値段がつくことがあり、時にはうらやましかったりもする。
そういうのを見るとと、我が家のギターと見比べてしまう。
我が家にあるギターは、ほとんどは今ではただの中古楽器でしかない。
だが、中には別格的にビンテージ価値のあるギターもある。
特に、特別なある1本は、そう。
他のギターは、もし売るとしたら、買った時の値段よりグンと下がった値段にされてしまうだろう。
だが、「特別な1本」だけは別。
だがら鑑定団で、高額査定されるビンテージギターを見ると、つい我が家の「特別な1本」と見比べてしまう。
まあ、その1本は、いざという時の金銭的保険のつもりなので、手放す気は今のところないけれど。
ビンテージギターは、何百万円もの値段がつくこともあるし、ものによっては1000万以上の値段がつけられてることもある。
だが、それでもヴァイオリンのウルトラビンテージ品に比べたら、0の数が1桁かへたしたら2桁違うし。
かの有名なストラディバリウスのヴァイオリンなんて、数十億円の値段がつけられている。
こうなると、私の感覚では、もはや楽器という範疇を越えた存在に思えて、博物館で展示される歴史的な遺物のように思える。
それに比べたら、ビンテージギターの値段はまだマシな方に思えるから怖い。
ストラディバリウスのヴァイオリンはもう何百年も前の楽器だったりするから、それだけプレミア値段がついてるような気がする。
だとしたら、例えばギターで何千万もの値段がつくことがある戦前マーチンのオリジナルD45なんて、この先100年後200年後には、どれくらいの値段がついているのだろう。
億を越える値段がつけられてるのだろうか。
知りたい気はするが、今から100年後や200年後には私はもうこの世にはいないから、永遠に知ることはできない。
ふと思うのだが、ストラディバリウスのヴァイオリンが制作された17〜18世紀には、まだストラディバリウスヴァイオリンは新品だったはず。
そう、今では天文学的な値段のストラディバリウスヴァイオリンだって、新品だった時代はあったはず。
その時代の人は、20世紀や21世紀には数十億の値段がストラディバリウスヴァイオリンにつけられてるなんて、想像できたのだろうか。
また、新品だったころ、ストラディバリウスヴァイオリンは、現代の金銭相場ては、いくらぐらいで売られていたのだろうか。
それは知りたい気はする。
ちなみに私がもし目隠しをされ、プロが弾く新品の量産型のヴァイオリンと、同じプロが弾くストラディバリウスのヴァイオリンを聴き比べれさせられても、違いを判別できるかどうかは、はなはだ自信はない。
テレビの特番で芸能人格付けチェックという番組があるが、ガクトさんのように正解を毎回見抜くようなことはとても私にはできない。ガクトさんの見抜く力には毎回感嘆すると共に、私自身の見抜くチカラの無さを痛感させられているくらいだ。
なんでも、検証によると、最新の技術によって職人によって丁寧に作られたヴァイオリンと、数百年前のストラディバリウスヴァイオリンを実験比較された場合、検証結果によっては現代の最新の技術によって制作されたヴァイオリンの方が勝る場合はあるらしい。
ヴァイオリンはもう何百年という歴史がある楽器だし、その過程の中で職人たちからより良い楽器を作るためによく研究されてきているだろうし、また現代の音楽シーンでの実用性や環境も変化してきているだろうしね。
ただ、歴史的価値という意味ではストラディバリウスに対する憧れやリスペクトがあるのはわかる。
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