ミニバス記録

バスケノート

卒業論文

2025-01-07 20:11:00 | 日記
卒業論文は大変だったが、やってよかったと思う。
指導者のリーダーシップについて研究し、私の大学4年間をこうして論文という形で体現できたことに満足している。

論文で特に参考としてのは、ダニエル・ゴールマン著者の「EQリーダーシップ」

ゴールマンいわく、リーダーシップタイプは6つに分けられている。
ビジョン型
コーチ型
関係性重視型
民主型
ペースセッター型
強制型

このリーダーシップタイプが、被指導者のライフスキル獲得にどう影響するかが、研究内容。
ライフスキルについては、積極的思考、忍耐力、協調性、礼儀の4つ。

120名を対象としたアンケートによれば、積極的思考と礼儀はどのリーダーシップタイプとも関連がなかった。
一方で、忍耐力はコーチ型リーダーシップ、協調性はビジョン型リーダーシップと関連が見られた。

面白いことに、忍耐力は強制型、ペースセッター型で得られるものではないらしい。

この2つのリーダーシップタイプは、簡単に言えば「指導者の圧力による支配」
特に強制型なんかは、いわば昭和の指導であり、仮説では忍耐力と強制型リーダーシップには相関が見られると考えていた。

しかし、結果は選手との対話を大切にし、それでいて個人に応じて難しい課題を与えていくコーチ型リーダーシップ。

この結果は、過去と現在の指導の変化を表すものだ。
指導者の圧力で忍耐力を得ていた過去と、
自分と向き合い、弱さから一歩前へと足を進めることで忍耐力を得る現在。

特に若年層の回答者には、後者の要素が見られた。

卒業論文を通して、強制型が現代の指導において求められる部分が少ないこと、それを自分の力で見つけられたことは、私の成果だと思う。

全てをやりきって卒業を迎えることができそうだ。




分かれ道

2025-01-07 05:29:00 | 日記
新年1発目のスクールは、参加率が低め。
それでも、参加してくれる子を教えるのみ。

変わったなと思う子はいた。
本日男子でただ1人参加してくれた、4年生男子。
年が明けて彼を見るのは楽しみな部分があった。

トライアウトに落ちた彼が、今日どんな姿勢で取り組むのか…
「落ちた」という結果が、彼をどう成長させてくれるのか、私は見たかった。

そんな彼は、ミニバス、スクール合わせて今までで1番良い取り組みをしていたと思う。
急成長する子の共通点として、眼差しが変わることは私の考えであるが、彼も同じように、良い目を持って話を聞き、練習に取り組んでいた。

挫折を、次に進むための糧として捉えようとしていることは彼にとって成長であり、これをどこまでも、永遠に続けていくことが、彼を成功へ近づけていくだろう。

これからの彼は、1番伸びる時期にさしかかったと思う。
だから、「彼を教えられるのがあと3ヶ月弱しかない」と捉えるのではなく、「あと3ヶ月も教える時間がある」と捉えたい。

彼を教えるのは2年目。
この2年の間に、「挫折から一歩先へ進む」というフェーズへと移ろうとする領域まで進めたことは、全く遅くない。
ただ、まだ完全に移れてはいないため、そこを完全へと持っていくことは、私のサポート力と、彼次第。

夢や希望があるとして、それがチームではなく個人のものだとしても、私はその個人に目を向けたい。

この行為は正しくないと捉えられても仕方がないだろう。

それでも、夢を持つ個人がいるのなら、全力で支える人間でありたい。

選手が願う「なりたい姿」に対して、「君ならなれる」と心から言えるように、向き合い続けるのが過去と今。

彼にとっての分岐点を、この時間で必ずプラスにする。