卒業論文は大変だったが、やってよかったと思う。
指導者のリーダーシップについて研究し、私の大学4年間をこうして論文という形で体現できたことに満足している。
論文で特に参考としてのは、ダニエル・ゴールマン著者の「EQリーダーシップ」
ゴールマンいわく、リーダーシップタイプは6つに分けられている。
ビジョン型
コーチ型
関係性重視型
民主型
ペースセッター型
強制型
このリーダーシップタイプが、被指導者のライフスキル獲得にどう影響するかが、研究内容。
ライフスキルについては、積極的思考、忍耐力、協調性、礼儀の4つ。
120名を対象としたアンケートによれば、積極的思考と礼儀はどのリーダーシップタイプとも関連がなかった。
一方で、忍耐力はコーチ型リーダーシップ、協調性はビジョン型リーダーシップと関連が見られた。
面白いことに、忍耐力は強制型、ペースセッター型で得られるものではないらしい。
この2つのリーダーシップタイプは、簡単に言えば「指導者の圧力による支配」
特に強制型なんかは、いわば昭和の指導であり、仮説では忍耐力と強制型リーダーシップには相関が見られると考えていた。
しかし、結果は選手との対話を大切にし、それでいて個人に応じて難しい課題を与えていくコーチ型リーダーシップ。
この結果は、過去と現在の指導の変化を表すものだ。
指導者の圧力で忍耐力を得ていた過去と、
自分と向き合い、弱さから一歩前へと足を進めることで忍耐力を得る現在。
特に若年層の回答者には、後者の要素が見られた。
卒業論文を通して、強制型が現代の指導において求められる部分が少ないこと、それを自分の力で見つけられたことは、私の成果だと思う。
全てをやりきって卒業を迎えることができそうだ。