いつも私は、「今日が最後」という気持ちで練習に臨む。
そういう気持ちで、彼らと接することを心がけている。
もちろん、今日の練習もまだ終わりではない。
だが、いつもより更に最後だと自分に言い聞かせて取り組んだ。
彼らと、俺とで歩んだ軌跡が、良い結果として現れるように。
そしてその結果が、今後の人生における糧となるように。
11月の試合が終わってからも、歩みが止まることはなかった。
8月〜11月にかけて「50本シューティング」という練習をして、その結果確率は上がったが、そのメニューを取り入れなくなった12月は、一気に確率を落とした。
しかしそれは狙いであった。
練習で多くの時間をシュートにさいたのなら、次は自分自身の力で完成させるのだという課題を与えていた。
彼らは、年明けから明らかに上達していた。
フォームの改良から、確率向上まで、自分の手でレベルをあげている。
この前の試合もスリーを6本決めているのだから、結果は練習の成果を語るに相応しい。
この1月は、個人の力向上だけでなく、もっと徹底すべきことを伝え続けた。
勝てないチームと、自分たちの差は一体何なのかは、テーマだった。
それが、足りない個人の力だったり、2線をもっと徹底する必要があること、ペイントエリアのシュートを確実に決めることを、彼らに教えてくれたはずだ。
「勝ちたい」は今が1番伝わる。
気持ちを切らさず、強い相手にボコボコにされても尚、その想いは燃え続けている。
であれば、俺は勝利を与えるためのメニュー作りと、接し方が必要だった。
その全てを終えて、土曜日もう一度戦いに挑む。
いつの間にか300を超えたこのノートも、明後日勝つための軌跡なのだ。