ミニバス記録

バスケノート

最後の最後まで

2025-01-27 17:05:00 | 日記
この1年、いや2.3年を通じてこのチームには明らかな成長がある。
勝ちに対して、たまたまなのか、成長があるのかで捉えることと、どの部分が伸びたから勝てたかを考えることは、重要である。

マイボールにできるルーズボールを離してしまう→球際が弱い
頑張るという意識からヘルドボールがコールされる→意識はついたが球際、ボールコントロールはまだ弱い
ボールを失わない、マイボールにするまでやりきれる→球際は強く、競技のレベルが上がる

判断基準は、最近ヘルドボールのコールがほとんどないこと。
4月の試合を見たのだが、ヘルドボールがまぁ多かった。

そう思うと、やっぱり上手くなったのだなぁと思う。
あの頃よりずっと上手くて、身長差のある相手に対してもここまでやりきれる小学生は、なかなかいないだろう。

4月の時点では、今と比べてみんなずっと下手で、本当に成長したと思う。
あの頃チームでダントツ上手いと感じていた7番ですら、今の彼女と4月の彼女では天と地ほど差がある。

このチームの出発点は、みんな下手くそだったんだ。
そして、それぞれがそれぞれの世界でやりきれたから、競技のレベルが上がって、スキルが連動したり、考えてディフェンスができたり、トランジションの意識が高くなったのだと思う。

到達点自体に、個人差はある。
それは当たり前のことでもあるし、中学でもバスケをすると決めている子と、やらないと決めている子の上達度に差ができてしまうことはあるだらう。
しかし1.2年前、一言で片付けるなら「やる気がない」と一蹴されてしまうような子が、頑張るようになって、私のアドバイスに対してハッキリした声で「はい!!」と返事をしてくれることは、成長なんじゃないかな。

1.2ピリのメンバーも含め、全員で戦えて、確かにミスはするだろうし、1線で抜かれることもあるが、ルーズボールを追ったり、ジャンプもしなかった子が全力で飛ぶ姿が見られる。

みんなが1つの目標へと戦うとは、まさにこのことだ。
「みんなで勝ちたい」
ただそれだけの感情がここにあったこと、
それは今後の人生においても生きるはずだ。


2月が最後。
残り1ヶ月は10人から1人かけて、9人で戦う。
ただ、この事実を「弱体化」と捉えるのか、「成長のためのヒント」と捉えるかであれば、俺は後者のメンタルである。
確かに寂しいが、いつまでも引きずってはいけない。
それもまた、強さ。

世界線は2つ、
「あの子が3月まで残った世界」と、
「3月まで残らなかった世界」

前者の世界は、誰も知ることはないだろう。
ならば、後者の世界に満足できるよう今を生きよう。

「あの子がいれば勝てた」で終わるか、
「あの子がいない世界だとしても勝てた(強くなれた)」で終わるかは、俺たち次第。

残り1ヶ月という時間ですらも、人生におけるヒントが隠されていると思う。
だから、まだ歩みを止めてはいけないんだ。