最後の最後まで、私は勝ちにこだわっている。
育成年代、特にミニバスで勝利至上主義が世間で悪い印象を持たれることは確か。
たしかに、「勝ちたい」が選手より指導者の方が強い場合、入れ違いはあるだろう。
ただ、それが選手にあるのなら、「勝てない」は指導者の実力不足でしかない。
彼らが心の底から勝ちたいと思っているかを見てきたが、誰よりもその想いは強い。
1日も休まず練習に参加する者、
クラブチームの練習があるにも関わらずギリギリの時間まで練習に参加する者、
塾が終わってから急いで練習に参加する者…
もしこのチームで上手くなる気がなくて、勝つ気がないなら、練習はきっと休みがちで、クラブ所属の子は辞めるという選択肢もあっただろうし、正直このミニバスは他の習い事と両立するのは大変だろう。
それでも、彼らが参加したのは、このチームで勝ちたいからでしかないと思う。
自分たちで話し合い、反省をしているのも、勝ちたいから。
だとすれば、ここで勝つことは次の世界において価値が見出される。
自分はこの先指導者でどうなりたいとかはないし、これから社会人になるから、このチームで力を持ちたいとか、指導者としての権威がほしいとかもない。
ただ、彼らだけが幸せでいられる世界であれば良いと思う。
だから、明日勝つんだ。
昨日、女子部員の2人とこんな話をした。
「ミニバス県大会決勝どこか知ってますか!?」
もちろん、知ってます。
今年度、昨年度と練習試合をして、私が最も尊敬するチーム、「桜丘ミニスターズ」
チームとしてのあり方から、一体感…
私がチーム作りをする上での指標で、去年から応援している。
そして、連盟に登録していないこのチームでも県大会の情報を追って、「練習試合をした」で終わらないこと。
これこそ、広い世界を見ることであり、彼らに勝ちたい想いがある証拠なのだ。