練習試合、差をつけられて負けてしまった。
オフェンスについては練習でやったことを彼らは出せていたが、ディフェンスは甘い場面が多かった。
ただ、オフェンスには相手との間に明確な差があった。
まず、速さが違う。
パスのスピードしかり、オフボールの動きも速い。
また、ドライブの力強さもあった。
自分たちの弱さが垣間見える内容だったと思う。
決め事をやる素直さは確かに彼らの良い所、でもそれは強さと相関はない。
「パスをしたトップがきれると、そのスペースに上がった選手が1on1ができるから、やってみよう」
というアドバイスを形にできるが、それで1on1が通用する個の力を持っていたのは1人だけ。
一方で、相手チームは多くの選手が抜けるだけの個の力を持っていた。
それが、今ある課題の全て。
できる領域までやりきることについてまだまだ甘いのだ。
これはディフェンスも同じ。
ワンアームでつくだけでは守れないし、練習で言われたことだけやるでディフェンスはできない。
相手が何をしたいか、どんな癖があるかを見抜いて臨機応変に対応しなければ守れることはなく、それがファールを重ねる原因なのだ。
1線が抜けない、カバーへの対処ができない、パスが弱くて取られるという事実に対して、彼らはどれだけ向き合えているだろうか?
少なからず今日の結果が教えてくれることは、彼らは「指導者の言うことを聞く」で止まっているだけで、自分の力で先の世界へ進む意志がないことだ。
結局は自分で上手くならないとダメなんだ。
私も同じ経験をしてきたから。
毎日1人で練習した時間は、チーム練習よりも確実に個人の力をあげていたと思う。
その時間が変えた考え方は、チーム練習はバスケIQを高める時間で、自主練でやったことを試す場所だった。
今の彼らにとっては、チーム練習が練習する時間で、試合はチーム練習を試す場所。
上手くなる人にとっては、自主練が練習する時間で、チーム練習が試す場所、そして試合は全てを体現する場所。
多くの子にとって自主練は、自主練にすぎない。
目的に到達するまでやり続ける強さがなければ、一歩先の世界では通用しないのだ。
それが、強さなのだと思う。