新年1発目の練習は、ゲーム多めで組んだ。
理由はただ一つ、長い休みの期間での変化を見るため。
この休みの間、みんなボールを持って自主練をしていたのだから、成長している子は必ずいる。
だから、練習でその色を失わせないまま、ある意味「彼ら自身が作るバスケ」を見たかった。
ロールターンを新たに習得した子もいれば、去年よりも果敢に攻める姿勢のある子もいた。
そしてやはり、最近話題にあげている4年生男子は今1番の成長株なことが確定しそうだ。
集合は誰よりも早く、練習への取り組みも集中している。
そのメンタルはパフォーマンスにも現れており、ディフェンスの強度も良かったし、オフェンスの積極性や技術にも向上が見られている。
ここでは彼をあげたが、正直みんなちゃんと練習したんだなと感じるばかりである。
うまくいかないことも多かったが、新鮮なプレーがそこにあった。
低学年も、高学年も。
この基準をもっと高めていくことが、彼らの成長への鍵であり、私にとって最後の課題でもあるのだ。
全ての別れを一つの後悔もなく迎えられる日は、私が彼らのことを良い意味で気にかけなくなることだと思う。
「ちゃんとやれてるかな?」
この感情を全く残さずにただ去り、いつの日か彼らの活躍をこの目で確かめたい。
そんな理想があるとすれば、私はこの現状に満足はできない。
まだまだ彼らは甘い。
もっと練習して、自分自身と向き合い続ける必要がある。
やることに満足して、やりきることにフォーカスできていない。
そんなことを言えるのも、彼らがバスケを好きでいて、伸び代があるから。
そして、私がやりきると決めたから。
これが私にとって大部分をしめる要素。
とはいえ、プラスの側面が多く、良い新年の出発であった。
今日という日もまた、スタートラインなのだ。