この一年、中1の子たちとはなんだかんだで付き合いがあった。
今から一年前、別れの言葉は「挑戦を辞めないこと」だった。
物事に本気で取り組んだ先の世界を知れば、人は強くなれると、私は信じている。
ミニバスという時間で、彼らは一言で表すなら真面目になった。
彼らを見る誰もが、「素直、良い子、真面目」なんて表現をする。
私は子供達が伸びる瞬間は、眼差しの変化だと思っている。
それはいわば、現実を知ってから一歩踏み出すこと。
極めた先に挫折がある時、現実は非常に残酷である。
当時の私は、現実を知って進み続けることをよく教えたもので、逆にそれでも夢を持ち続けることについては伝えきれていなかった。
そういう意味で、やはり厳しかったのだと思うし、それが彼らの行きすぎた素直さ、真面目さに影響していることは間違いない。
なぜなら、彼らの6年生のはじまりに真面目なんて言葉は似合わず、薄っぺらな楽しさしかなかったのだから。
事実として、下手だった1.2年前と今を比べるとその伸び幅に驚きが隠せない。
彼らの中には、すでに中2.3の子より上手い選手がいる。
彼らの代には、2つの道があった。
1つ目は、楽しくできればそれでいいという道
2つ目は、現実を知った上でやり続ける道。時に、それは楽しいという時間を奪うかもしれない道である。
私がもし過去に戻れたとしても、後者の道を選ぶ。
私が思うに、前者は仕事をしないで人生が楽しいと言う人と同じなのだ。
「やるべきこと」という表現はズレるが、自分にできることも出し切らないで楽しいなんて言えるのだろうか?
でも、後者においても楽しさを忘れないでいてほしい。
彼らは、明らかにもがいていて、楽しそうな目をしていない。
ここまで真面目な代は見たことないし、世間では、「真面目なだけじゃダメだ」なんてよく言う。
しかしそんな世間は、結局真面目な奴を求めているのだから、結局何が正しいかは彼ら自身が結論を出すこと。
彼らの行く末、導く答えを、いつか私は見ることになる。
ただ1つ言えることは、この時間が彼らにとっての宝になることだけだ。
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