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波乱万丈の歳月を経て
尚、落ち着けないシニアの日々

感染症にかかると・・・

2020-08-02 15:12:46 | つぶやき

Aloha~!

よい天気だわ~

長い梅雨だったね。

 

表題の感染症ですが

コロナではない法定伝染病のことです。

そして

これは長男が小学校一年生の時の話で

もう時効だから問題ないかと。

あくまで個人的な体験として読んでください。

 

当時 長男が一年生の秋

長女は年中さんで次男はまだ乳飲み子でした。

家族で文字通り川の字になって寝ていたら

何の前触れもなく

長男が『うっ!』とうめくと

身体を硬直させて痙攣し始めました。

 

ビックリして飛び起きてみると

長男は目をむいて呼吸していない。

慌てて名前を呼んだりしたら

呼吸は戻ったものの痙攣は止まらず

初めてのことで

それが『ひきつけ』とは知らず

救急車を呼びました。

 

町から12㎞も離れた所に住み

救急車が来るまでが

とても長く感じられました。

 

診断の結果は熱性けいれん

前の日までは元気だったのですけどね。

高熱の為か

ひどい下痢もしていたので

小児科のある大きな街の病院へ搬送されました。

 

入院は二日程度で

直ぐに元気になり下痢も治り退院。

念のために一週間後に外来予約。

 

翌日からは元気に学校へ行っていました。

一週間後にはすっかり健康体だったのですが

予約があったので家族総出で病院へ。

大きな病院までは一時間以上かかったので

保育園に送っていく余裕はなく

一番下のコは乳飲み子だから置いてはいけない。

ついでに買い物もしよう…位の軽い気持ちで。

 

病院へ入ろうとすると

防護服とまでは言わないまでも

全身白い服に白い長靴の男性が3人やってきて

名前を確認すると

ちょっとこちらへ・・・

と、駐車場の端にある建物に連れていかれました。

 

他の人は誰もいない建物で

暫く待っていると

今度は本当に防護服の医師と看護師さんがきました。

 

先日の検便の結果

息子さんの便から赤痢菌がでました。

ここは隔離病棟ですが

暫く入院してもらい二日おきの検便で

陰性が二度出るまでは退院できません。

法定伝染病なので費用は一切かかりません。

 

は?

滅茶苦茶 元気なのに赤痢?

誰もいない病棟に一年生が一人で入院?

ムリですから…と心の声

 

勿論 ご家族全員の検便も行います。

結果が出るまでは何処にも行かないで家に居てください。

先週から今日までに

行った場所、 会った人、

立ち寄ったお店などがあったら

全てお知らせください。

 

子供一人で入院は無理ですと訴えると

母親はついて良いことになり

乳飲み子の次男とも離れるわけにいかず

結局 隔離病棟には3人で入院となりました。

 

その日に着ていた服は廃棄になるため

捨てても良い着替えと

一週間分の必要なもの(紙おむつとか)を

持参すれば受付で預かるとのこと。

 

父親と娘だけが帰宅。

 

翌日には自宅に保健所スタッフが来て

検便と家中の消毒。

何もかもビショビショになるレベルに

消毒されたそうです。

 

隔離病棟には私たち3人だけ。

テレビは見放題だけど

病室とトイレ以外には入らないように言われ

病室の外にはくるぶしの深さまで消毒液が入れられ

出入りするたびにそこにスリッパ(病院の)ごと入る。

 

長男は下痢もしていないし発熱もなく

いたって元気だったので

特に投薬も注射もなく

ただ拘束されるだけの日々

 

二日目の夕方

防護服を着た看護師さんがやってきて

『私にも子供がいます。

 こんな不自由な日々を耐えるのは辛いと思います。

 私はこの後しばらく非番になるのですが

 とても気になるので差し入れを持ってきました』

そう言って

レジ袋二つに溢れんばかりのお菓子と飲み物

それに子供用の雑誌と婦人雑誌数冊

 

とても有難かったので

お支払いしようと思ったのですが

受け取っては貰えず去っていきました。

 

後でキチンとお礼を言いたくても

防護服で身を固めた看護師さんがどの人なのか

全く判断がつきませんでした。

 

もうホントに

地獄に仏とはこのことだと。

 

入院すること5日

6日目の朝になって突然

退院ですと言われ

案内されたのはお風呂場でした。

 

そのお風呂は

病棟側から入ったら

反対側のドアから出るように言われ

カランは使えないので

頭も体も全て浴槽のお湯を使って洗うように言われました。

 

3人ともスッキリきれいになって

反対側のドアを開けると

見慣れたバスタオルと着替えが置いてありました。

 

反対側のドアから出ると

そこは駐車場の端っこで

夫と娘が待っていました。

 

かくして無事に退院になったのですが

何としても腑に落ちない気持ちでした。

帰宅して数日後

地元の保健婦さんがやってきました。

そして説明がありました。

 

長男の便は管内のセンターで検査され

そこにはかなり広いエリアからの検体が運ばれ

息子の便は

アジアから戻って体調不良になった人の便と

取り違えられていたことが判明。

 

つまり

熱性けいれんは起こしたものの

伝染病ではなかったのに

隔離病棟に入院したわけで。。。

 

道理で何の説明もなく

突然 はい、退院していいですよって

追い立てられるように病院を後にしたわけだ。

 

病院側では

私たちが隔離病棟にいたわけだから

万が一のことがあってはいけないと判断したのか

例の湯舟のお湯にはクレゾールがたっぷり入っていたようで

入院中にクレゾール漬けになっていた私たちは気付かなかったけど

迎えに来た夫は

3人の身体から臭う強い消毒液の臭いに

頭がくらくらしそうだったと。

 

ちなみに

私たちの入院中に

息子と娘のクラスメイトは全員検便。

スクールバス通学の子供たちも検便。

今でいう濃厚接触者は全員検便。

 

そして

本当に赤痢に感染した人と

その人の濃厚接触者は

その間 どうなっていたのか気になるところ。

 

この話はコロナとは全く関係ない私の体験談です。

コロナが流行り始めた時に

もう30年も前のことを思い出した次第。

 

伝染病を回避するのは

コロナに限らず

徹底した手洗いと

人込みを避ける

やはりこれしかないようです。

 

全国的に新型コロナ肺炎感染者が増えています。

不要不急の外出は控えて

シッカリと栄養と睡眠を取って

わが身の安全を最優先してくださいね。

 

追記

今でも優しい配慮をして下さった看護師さん

どなたなのか分かればお会いしてお礼を言いたい気持ちです。

その節は本当にありがとうございました。

 

A hui hou...

 

 

 


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