トム・バークというイギリスの俳優がいます。
NHKの海外のテレビドラマを放送する時間帯で、「マスケティアーズ(パリの四銃士)」というドラマを放送したことがあります。
その中の主要人物の一人、アトスという役柄を演じた俳優です。
そのドラマを毎週観ているうちに、アトスの目の動きに惹き付けられました。心の動きが目に現れるようでした。
それから、トム・バークが好きになりました。
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その後、面白い小説がないかなと探しているときに、本屋のサイトで、「私立探偵コーモラン・ストライク」という本を見つけました。
作家は、「ハリー・ポッター」を書いた J.K.ローリングです。3話あるのですが、2話までしか翻訳されていないので、日本ではあまり受け入れられなかったのでしょう。
その主人公のコーモラン・ストライクをトム・バークが演じるということを何かで知り、DVDが販売されれば買いたいと思っていました。
でも、DVDは販売されず、借りて観ることはできるのでした。私は、あまり元気がなくて、DVDを借りに行くのが面倒だったのですが、この夏やっと借りに行きました。
3話を2回ずつ観て、トム・バークの魅力を堪能しました。優しい顔の中に、悲しさが見えて、心の深さが現れているように思えました。
もう一人、心に残っている俳優がいます。今年の7月に亡くなった三浦春馬さんです。
NHKの「世界はほしいモノにあふれてる」という番組を時々見ていました。
三浦春馬さんの穏やかな中にやんちゃな様子が好ましく思われました。でも、時々冷たい目でカメラを見るのだなと思っていました。
彼のドラマや映画で見たのは、たった一つ「おんな城主直虎」で演じた井伊直親です。そのときは、さわやかな存在感で、三浦春馬という名を知ったのでした。
8月15日にNHKで「太陽の子」というドラマが放送されました。原子核爆弾を作らなければならなかった研究者の話と、戦争に打ちのめされた若者たちの話です。
三浦春馬さんの、死への恐怖と戦う青年の痛ましい姿が、心を打ちのめすようでした。三浦春馬さんは、才能あふれる俳優だったのですね。
広島に住んでいる私にとって、8月6日は、原爆の日、そして、8月15日は終戦の日、このドラマのような日々を送った人々が実際にいたのだということを、身に染みて思います。
戦争を思い出す日々を送りながら、人の命の重さと、愛と恋とを、魅力的な俳優演じるドラマを観ながら、今の私たちの心の問題として感じています。
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