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美しい晩年を目指して

物語の世界

2025-02-02 15:27:18 | 私の日々
最近、ファンタジーを読んでいます。児童書からの続きという感じで読み始めましたが、それは心躍らせる物語で、私は今、夢中になっています。

「グイン・サーガ」「図書館の魔女」「八咫烏シリーズ」今はまた「十二国記」を読んでいます。

多くの主人公は、国を作ることに心を向かわせ、自分の個性を発揮して、夢のような国を作り上げていきます。そこまでには、心躍らせる物語や心震わせる人とのつながりなどが描かれていきます。

そんなの夢物語だといえば言えるでしょう。でも、私はそれに心を奪われています。現実には起こりえない事件や人とのつながりなどに、こんな風だったらどんなに心が満たされるだろうと思うのです。

自分の現実を見渡せば、薬を飲んでごまかしながら、日々の生活をぎりぎりやっています。100才になる母と15才のチャーリーの老いへの手助けをするだけで、もう毎日がいっぱいなのです。

何を望んでいるかと問われれば、映画館でいっぱいに広がった画面を、ああーと感嘆の気持ちで眺めること、お芝居やオペラに行って、俳優や歌手の表情やを見たり聴いたりすること、飛行機の上から雲を眺めること、列車に乗って知らない街を探検すること、そんなことなのです。

ただ、自分の現実の時間からぴょんと飛び出して、私自身がそれを経験したいのです。

体の具合だけでも、それは難しいことです。長い時間、歩けないし、横になることもできないのですから。

ファンタジーに心を躍らせることしかできない今の状況を、自分でもよくわかっているし、人は自分の人生を自分のようにしか生きられないということもよくわかっているのです。

今の私の有様を受け入れて、物語の時間を楽しむことができるだけでも、よいとしなくてはなりませんね。

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