若いころ、小説家になりたいと思っていました。
小説らしいものを書いたりしていたころもあります。でも、いつの間にか、 小説家になりたかった人になってしまいました。
だんだん年を取ってきて、何かやらなくてはと思い始め、書道を始めました。これはずいぶん頑張って、12,3年やりました。そして、私には、全然あっていないと気がついたのです。白黒の世界は、あまり好きではなかったのでした。
その後、ピアノを習い、優しいアレンジの「エリーゼのために」が弾けるようになって、やはり、これ以上続けてもピアノを弾ける人にはなれないと思いました。
ゴルフや英会話にも通い、40代は、自分に合うものを探す時代でした。でも、何も見つからず、やはりこれは才能の問題なのかなー、と思うことが多くなりました。
病気をして、自分の人生を考えるようになり、年をとったら絵を描きたいと思っていたこともあり、絵を描こうと思い始めました。最初は、絵を描く本などを買って、パステルや、色鉛筆で描き始めました。
上の絵は水彩絵の具と水彩色鉛筆で描いたものです。下は私の大好きな犬たちをパステルで、水彩色鉛筆で描きました。
一番描きたかった人物画を、水彩色鉛筆を主に使い、フォトショップでも描いて、それは一生懸命描いたことを、今その頃の絵を見て、思います。
そして、本格的に絵を習いたいと思い始めたのです。美術学校の絵の教室に通い始めたのは60才の時でした。
デッサンから始め、それは大変でしたが、とても楽しく、そのうち油絵を始めました。チャーリーを描き、大好きなタマラ・ド・レンピッカの「緑の服の女」を模写した時には、自分でこんな女性の絵を描けるようになりたいと思いました。
それから、絵の教室を替わり、2枚の油絵を描きました。自分の写真を見て、描きました。とはいっても似ているわけではありませんけども。
64才の時、夫が倒れて、絵の教室には、行かれなくなりました。それから、自分が病気になり、完全に絵を描く時を失ってしまいました。今は、描きかけの油絵が3枚あります(下の絵です)。いつか、続きを描きたいと思っていたのですが、もう3年くらい絵を描いていません。
振り返ると、なんだか、絵も自分に合っているのか、よくわかりません。体調が悪く、夫の世話をしなくてはならず、時間がないのは確かなのですが、何年も、ちょっとした絵も描こうと思わないというのは、絵と自分とがあっていないのかと思うのです。
なんだか悲しいですが、これも才能の問題なのかな、と思うこの頃です。
でも、これまでの絵を久しぶりに見て、やはり絵を描くのは、とても面白かったし、だんだん絵に自分の個性が出てきたと思うのですが、、、ちょっと甘いかな。
目鼻のハッキリされた美人さんですね~
わたしももう70歳ですが いまだに何が私の楽しみなのかわからないまま あれこれ手だししては挫折しています。笑 もうこのまま人生終着駅に向かいそうです。まあそれも仕方ないか 飽き性だしと 開き直っています。
今は病気と夫の介護などで、時間がないのですが、また元気になって、挫折したいなと思っています。
私は1年位ヨガ教室に行っただけで、他の習い事はしたことがありません。ずっと忙しかったのもありますが、人はどうしてもしたいことがあれば、きっと時間をひねり出してするのでしょうね。私にはそういうものがなかったので、結局ずっと人の相談役と世話ばかりしていたのだと思います。
病気になって、小・中学時代、水彩画を描くのにえらく時間をかけていたのを思い出し、水彩やソフトパステル一式を揃えて試しました。でも、結局、自分は何を描きたいのかわからなくて止めました。絵が下手くそということもありましたが、本当の問題はそんなことではないのだと思います。上手・下手ではない、対象への愛とか、表現したいものがあるかどうかなど。。
そういう意味で、どの絵からもそういうものを感じます。ずっと楽しかったのだろうな・・・と思いました。特に最後の2枚の自画像、微笑んでいらっしゃいますね。どう言えばいいのかわかりませんが、一言。とてもいい絵だと思いました。
私は、ずっと満たされず、そして、何が自分に合っているのかわからないまま、今に至っています。
2枚の絵は未完成なので、いつか描きたいと思いますが、時間がなくてとても難しいです。いい絵だと言ってくださって、感激しています。