NPO法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)  ~生物多様性のある循環の暮らしをめざして~

特定非営利活動法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)の活動レポートや情報をタイムリーに発信するためのブログです

カーボンによる健康被害 米国の研究プロジェクトが報告

2011年10月26日 | ★ビオの学校 (エコール・ド・ビオ)
ナノテクノロジー業界において、その技術革新を支える代表的な材料の1つとされている
カーボンナノチューブに警鐘が鳴らされた。

 米国のナノテク研究プロジェクトであるProject on Emerging Nanotechnologiesによると、
特定の形状をしたカーボンナノチューブを人が一定量吸い込むと、
アスベストと同様の健康被害がもたらされる
可能性があるとの研究結果が科学雑誌
『Nature Nanotechnology』に掲載されたという。

 この研究は、カーボンナノチューブが中皮種(肺がんの一種で曝露から30~40年後に発症
を引き起こす可能性があるかどうかを調べたものである。その結果、
細長くて薄い形状をしたマルチウォールナノチューブがアスベスト繊維と同様な
健康被害をもたらす可能性があることが明らかになったという。

 英エジンバラ大学のKenneth Donaldson教授が率いる研究チームは、
長短のカーボンナノチューブ、長短のアスベスト繊維などについて、
それらが中皮種の前兆を示す病理学的反応を引き起こすかどうかを調べた。
それぞれの材料をマウスの腹腔に注入したところ、長い形状の繊維に対して
高い感受性の予兆が肺の内部で現れたという。Donaldson氏は、
「細長い形状をしたカーボンナノチューブは、細長い形状のアスベスト繊維と
同じような結果を示した」と説明している。

 人体にとって、アスベスト繊維が有害である理由は、アスベスト繊維が
非常に細いために肺の奥深くにまで入り込むことや、粉じんなどを除去する
肺の浄化機能にも悪影響を与えることなどが挙げられる。


 カーボンナノチューブは約20年前に発見され、その秘められた材料特性から
21世紀における驚異の材料とも言われてきた。プラスチックのように軽く、
鋼鉄より強度が高いため、新薬や高効率電池、次世代の電子機器などへ
応用するための研究開発が行われてきた。
その一方で、カーボンナノチューブの発見当初から、ナノレベルの材料は
人体に対して悪影響を及ぼす可能性があるとの指摘があった。

 Chemical&Engineering Newsは、「複数の市場調査会社の市場予測から、
今後4~7年でカーボンナノチューブの売上高は約20億米ドルに達するとされている」
と報じている。今回の調査結果は、今後のカーボンナノチューブ市場を揺るがす可能性があると言える。

ニュースより
http://ednjapan.cancom-j.com/news/2008/5/2438

今時の自転車産業界はカーボンフレーム、カーボンパーツで
大儲けしているようですが、こんな危険な素材を、
エコロジーの象徴でもあるはずの自転車に使ってよいのでしょうか!?

ビオの学校

2010年02月04日 | ★ビオの学校 (エコール・ド・ビオ)
今回のテーマは風力発電。

作手地区や額田地区に大型風力発電ができるという計画に対して
活発に反対運動をされている作手市民や、
額田にの風力発電に反対運動されている市民、
「知らなかった!」と駆けつけた初参加の市民、
そして新聞記者も取材に来てくださって、
平日の夜にもかかわらず、たくさんの方で勉強会と情報の共有ができました。

新城地区は市民活動により、反対勢力が力を発揮していますが
額田地区は、権力者の軋轢が強く、まだまだ前途多難。

今後は額田への建設が風車建設業者の標的となりそうなので、
作手勢として、ビオデビオは額田地区の反対運動に協力していく方針です!
ECOLE de BIO(ビオの学校)額田(夏山)会場へ出前計画もありますので
決まり次第お知らせします。

Please keep in tuoch with BIO de BIO info!!!

ビオの学校

2009年02月04日 | ★ビオの学校 (エコール・ド・ビオ)
2009年2月3日
場所:サローネデルモンテ

テーマ:「日本の食糧の完全自給は可能か---私たちに何ができるか」

地球温暖化は、食料自給にどう影響するのか、しないのか。
私たちの食生活や食習慣、ライフスタイルを変えることは、どこまで可能なのか。
わたしたちがめざすBIO の食料生産によって、食料の完全自給は可能なのか。
など、など、
身近な「食糧自給」(地域の食料自給、我が家の食卓の食料自給の現実)を
考えつつ議論を行います。

ECOLE de BIO に参加してください。
遠隔地の人は、ご自分の土地で開講できるよう周囲のひとびとに働きかけ
てください。開講に当たっては、私たちにできる最大限の支援をします。
Web Site 上でも、実際のECOLE de BIO の進行に合わせて、開講する計画も
あります。早急に実現したいと考えています。
ご期待ください。

エコール・ド・ビオ 食糧自給編2時間目

2009年01月30日 | ★ビオの学校 (エコール・ド・ビオ)
2009年1月27日(火) 19:00~於:新城市作手/サローネ・デル・モンテ

★エコール・ド・ビオ 
食糧自給編2時間目

 今回の講師は、小川(友)です。
迫りくる食糧危機に備えて私たちにできることを考えよう、
その為に知識を深めようということでお勉強してきました。
 
1時間目は石油に代わるバイオエネルギーの開発、それによって
食糧を作っていた農地が、燃料を作る場に変わってしまう不条理。
食糧不足で餓死者が出ているのによりよい生活をするための
燃料作りが優先される事。
肉食をする為に穀類を家畜の飼料にまわしてしまう事。
『お金持ちがパンを食べて、おなかがいっぱいになったから
パンを暖炉にくべて暖をとる』
そんなたとえ話が恐ろしくも罪深く現実感があってグンと身に沁みました。
なんだかとても簡単に解決できそうなのに、答えが目の前にぶら下がって
いるようなのにそうはいかないという非常に気分がブルーになる議題でした。
できたら見ないで済ませたいところですが、先進国と呼ばれる国に暮らす私たちは、
実際いろんなものを踏みつけて生きているんですよね。 
 そして、今はお金の力で何とかなっている私たちの暮らしですが、
このまま進めばお金があっても食料が手に入らなくなりそうな怖いお話。
自給率が低いということはみんなが知っているお話ですが、
今、輸出国となっている国の自給率が下がれば(あまっている食料を輸出ではなく、
自国の燃料用にしたり、異常気象で取れ高が激減したりすれば・・頻繁に起こっている
干ばつや豪雨を思えば遠い未来のことでなく、すぐ起こりうる明日の話かもしれない・・。)
カロリーベースで40パーセントといわれる日本では、10人に6人が食べるものが
なくなってしまうんですよね。(ブラックな話では、10人中6人が死亡すれば自給率は
100パーセントになりますね)
まぁ実際は、みんな仲良く食料が手に入りにくくなるんでしょうが・・。
 
2時間目は、日本の自給率の過去から現在への流れを中心にお勉強しました。
日本の国内の1960年と2007年の比較されたものと世界の自給率の
比較されたものを資料にして行いました。
驚くのは、農業従事者の激減でした。
1000万人以上いた農業従事者が200万人を下回っていて(五分の1)
しかも高齢化が進んでいるので数年でさらに激減してしまいそうなこと。
実際私の住んでいる地区でも田畑をやっているのはお年寄りばかりで昨日まで
バリバリ働いていたおじいちゃんたちがくしの歯の欠けるように減っていっています。
農作業の豊かな知識がどんどん失われていっています。
 
明るい話題が全くないというわけでもないようです。
米は、減反政策を見直せばぐんと増加させることができそうですし、
2毛作をしっかり行えばすぐに増量できそうなものもあります。
そして昔風の食事へと変化させれば・・肉食を控えれば、多量に輸入している
飼料を減らすことができるでしょう。
ちなみに現在の飼料の自給は、15パーセントしかありません。
牛肉を1キロ作るためには、穀物が11キロ必要だということです。
パック詰めの肉ではなく食べるためには、自分たちで牛、豚、鶏を殺さないと
いけないとなったら、グーンと消費が減りそうな気がしますが・・・。

 世界に目を転じての話では、よく話に出てくるカロリーベースというものが、
日本と韓国しか作っていないということを知っていましたか。
私は全然知りませんでした。
世界的には穀物自給率(日本は27パーセント、韓国は25パーセントです。
日本の勝ち!ではなく、アメリカは132パーセント、オーストラリアは驚きの
334パーセント)が通用しています。
資料に乗っている他の国の分は、日本が作成したとか・・日本、頭を使ったね
っていうことですか・・・。自給率を上げるために頑張ったんですね。
トマトやレタスがなくても何とかなるけれどコメや小麦がなければどうしょうも
なくなってしまうっていうことですね。

 世界の農地は増加しているようでうれしいことですが、ローザさんの持ってきてくれた
資料によるとアフリカの農地の争奪戦が起こっているとか・・。 
中でもマダガスカル島で韓国資本が130万ヘクタールもの土地を確保したという話には、
いろいろな問題が含まれているようで(ほかの国の話もそうなのでしょうが・・)
不安を感じました。
他国の土地を奪う(リース料は無料)、森林の伐採(ワオキツネザルや横っ飛びで有名な
ベローシファカ、ハリネズミにそっくりなのに象の仲間のランレックが棲んでいる)
つまり世界的に増えている農地とは、森林のなれの果てってことなんだと改めて
突き付けられたような気がします。

知れば知るほど難しい問題が出てきてしまうような気がしますが、とにかく
できることから少しずつでもやっていかなければいけないと思いました。
少しずつでも前に進まねば、と思っています。

 第2回目の講座は話題の尽きない中、9時半に終了しました。
今後もエコール・ド・ビオは続いていきますので食後の語らいに
皆さんの参加をお待ちしています。
次回は、身近な自給について話し合う予定です。
各家庭の1週間の食卓における自給率(国産)を調べてみてください。
有意義な意見の交換ができればいいなと思います。

text by Kumiko Ogawa

第2回 エコール・ド・BIO (ビオの学校)

2008年12月13日 | ★ビオの学校 (エコール・ド・ビオ)
2008年12月10日(水) 19:30~
場所・・・新城市作手「サローネ・デル・モンテ」会議室

日本の食料の完全自給は可能か、
どうすれば実現するか
---食料自給を考えるための基礎知識---


講師 : 黒田武儀



飢えて死んでいく人が、世界に毎年何千万人もいるというのに、
30%もの食糧は捨てられてしまうほど飽食の国、ニッポン。
にもかかわらず、世界にも稀に見る食糧自給率の低い国でもある。

Q. さて問題です、日本は先進国といわれる国の中の最下位から何番目?

食糧自給率の低さと飽食と飢餓の因果関係を社会構造から掘り起こし、
食糧自給率を上げるにはどうしたらよいのか?
しかもそれを、有機無農薬で100%にすることは可能なのか、
という難問を現実を直視しながら解決の糸口を探る勉強会です。

次回は1月7日、山と森の事業部
小川さんのレポートで始まります。
どなたでも参加できます。参加希望者は
ビオデビオへご連絡ください。
0536-37-5000

エコール・ド・ビオ 第1回目の記事↓
http://blog.goo.ne.jp/biodebio/e/42063aa83b38af9a066ae34866ac76a7


エコール・ビオ・デ・ビオ(BIO学校)

2008年02月08日 | ★ビオの学校 (エコール・ド・ビオ)
2008年2月8日(金) 17:00~21:00
エコール・ビオ・デ・ビオ(BIO学校)第一弾!!

講師・・・小川友則
参加者・・黒田(武)、星、長瀬、山本、中村、置田(出)、置田(桃)、小川(く)、黒田(R)、鎌苅(恒)、鎌苅(ゆ)、置田(裕)、鎌苅(る)

小川先生の、「山のことをもっと知ってほしい」講座は、目からウロコの勉強会でした。現在の林業業界の行き詰まった経営の現実矛盾、そして悪循環。また、それによって受ける環境への悪影響をわかりやすく説明していただきました。
理想の山の活用のしかたとは、林業のありかたとは、を考えさせられました。

昔の「山」は人々の暮らしと、もっともっと密着し、豊かな恵みをもたらしてきました。人と共生、共存していたはずの「山」は、暮らしから切り離され、放棄状態になってしまったのはなぜでしょうか? 人々の暮らしが"早くて、便利で、簡単"を求めすぎたせいではないでしょうか。

BIO de BIO は、これを林業の問題として片付けるのではなく、日本人の暮らし(ライフスタイル)から見なおそうではないか、と全国の生活者に問いかけようとしています。

↓白熱の講義


↓黒田校長の、問題整理と討論会


↓講義が終わったあとも続く理事会


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FAX 0536-37-5115
E-mail mail@a1000z.co.jp
代表   黒田 武儀