NPO法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)  ~生物多様性のある循環の暮らしをめざして~

特定非営利活動法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)の活動レポートや情報をタイムリーに発信するためのブログです

被災地は今・・・

2011年07月19日 | ★代表理事 黒田より 
先週4日間、
BIO de BIO 代表の黒田が、自分の脚で被災地を歩いて見てきた
被災地の現状をレポートします。

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黒田です。

3月11日以来、日本は、国の存立の根底から、問題が噴出してしまいました。
思うだに怪しげな、なにやら意図的な「節電キャンペーン」の中、
ますます暑い夏になりそうです。

東日本大震災の被災地では、4ヶ月を経て、未だに何も起きていません。
ひとびとは、深い失望と絶望のあまりに、怒りさえも忘れたように見えるほどです。
瓦礫の片付けも、進んでいる地域もあれば、変化がないように見える地域も、
そこら中にあります。
とくに、報道されることもない、ちいさな集落などは、
ほとんど震災直後に近い状態です。
都市の中でさえ、今でも、電気も水もない地域があります。
高台で、難を逃れた家々のひとびとも、コミュニティは壊滅していて、
町の機能は失われ、仕事もなく、日常の生活を支えるすべもなく、
救援物資などの災害支援の対象からも外されています。
これは、仮設住宅に入居しているひとたちも、避難所を出た瞬間から、
同じ立場に置かれています。
行政は、そして給料を毎月支給されている行政マンたちは、一日も早い
「自立」に向かってもらうために、支援を打ち切るきまりになっている
と言い放ちました。

一時期は、全国からやって来た自衛隊、警察、消防、ボランタリースタッフの姿が、
瓦礫の町に溢れていました。
今は、その姿も少なく、ただ瓦礫と廃墟の町や村が広がっています。

「日本は、滅亡しかけている」と、私は強く感じました。

原発の大事故周辺地域は、もっとたいへんです。
強制的に避難することを命じられたひとびとは、明日の展望が全く持てないまま、
転々と避難所を移り住む日々が続いています。
避難地域の中に入れないため、報道されることもない荒廃が、
広い地域にひろがっています。

放射能被害は、既に、もっと深刻です。
地域差も、個人差も大きいことは、ヒロシマの被爆者の私がよく知っています。
これからも拡大して、長く続きます。
原発は、世界中で、全てやめなければなりません。
どこの地域の誰が、同じような悲劇を経験しても許されない、
100%人為の災害だからです。
私たちが、電気を必要とする生活をしている限り、原発はなくなりません。
キャンペーンを張ることより、「原発の要らない暮らしの、実現と実践」こそが、
とくに都市住民の、そのような「実行」こそが、原発を廃止させる原動力です。
原発を支えているのは、経済と産業の構造そのものなのですから、
講演会やチラシでは、経済、産業構造への打撃にはなりません。

実践の広がりは、まず実践ありきです。
飛び歩いていてはダメなのが、反原発運動です。

ドイツがなぜ、原発全廃に到達できたかを、じっくり見極めることが必要です。

暑い夏の気晴らしに、クーラーの要らない作手は、最適です。
LEON BIKE Test V.4.0 も、試乗可能です。
都市の明日を変えるかもしれない、Forcal44も展示してあります。

夏休みは、被災地に立って、今自分がどんな位置にいる存在であり、
未来に向かって何をなすべきかを、じっと想うのも必要だし、
原発の要らない暮らしを、自分の暮らしの中で、どう実現するかを考えるもよし、
(だからと言って、熱中症はバカげているし)
疲れて、寝苦しければ、クーラー要らず、夜明けは寒いくらいの作手に来るもよし、
です。

この機会に、なぜ私たち一家が、何もかもを捨てて、作手に移り住んだかを、
自分自身の日常の上に重ねてごらんになるのも、何かの足しになるかもしれませんね。

今日のこの日は、必ず来ることが、誰にでも予測できました。



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