NPO法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)  ~生物多様性のある循環の暮らしをめざして~

特定非営利活動法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)の活動レポートや情報をタイムリーに発信するためのブログです

田んぼの生き物調査 in 愛知

2008年06月27日 | ★田んぼの生き物調査
くみこさんから、レポートが届きました!
6月22日に開催した
愛知初の田んぼの生き物調査(ビオデビオ主催)
in 新城市福津農園(自然農法の師匠、松沢氏のお宅) です。

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松沢農園で田んぼの生きもの調査をしました。

時折雨がやむというような悪いコンデションの日でしたが、

何か見つけてやるぞと息込んだ人たちが

総勢17名(うち子供6人)集まりました。

午前中は、初級調査、午後からは、中級調査を行いました。

松沢さんも参加してくれて、松沢田んぼの生きものについて

語っていただきました。

なんといつもは、田植えとともに入れているアゾラ(浮草です。

これで水面を覆って草が生えるのを防ぎます。)を

田んぼ調査のために入れるのを待っていてくださった

ということで感謝感激です。

 説明の後、みんなは、どどっと田んぼに入りました。

畦草調査も忘れて(少しは、収集しました)

講習会では、子供はすぐ飽きてしまうので30分が限界と言われたのですが、

30分では、もの足りないようでした。

オタマジャクシを手ですくい取りし、イモリを何匹も捕まえて、

とても楽しそうでした。

やはり、生き物がたくさんいる田んぼは、すごい。

慣行農法の田んぼの田植えで、農薬を使っているので

苗に触った後は、よく手を洗うようにという注意がありましたが、

そんな心配しなくていい田んぼは、うれしいですね。

今回、雨のために飛行性の生きものに会えなかったのが残念でしたが、

いろいろ見つかりました。

みんなが見つけた生きものたちです。

トノサマガエル、沼ガエル、土ガエル、おたまじゃくし(各種)、ユスリ蚊、糸ミミズ、線虫、ミジンコ、丸タニシ、平巻水マイマイ、チビゲンゴロウ、灰色ゲンゴロウ、姫ガムシ、子負虫、姫アメンボ、ヤゴ(アカネ系)、稲水象虫、子守グモ類、走りグモ類、ヤマカガシ、赤腹イモリ、メダカ、ドジョウ、燕、ひきがえる、カゲロウの幼虫、ガムシ類の幼虫、ゲンゴロウ類の幼虫

午後からの調査でも、子供たちは張り切って土中生物を数えてくれました。

なかなか頼りになります。

そして、我が家では、今もって、子供たちの田んぼ調査が続行中です。

おかげで、うちの中は、ミニ水槽だらけになってしまいました。

みなさん時間があれば、晴れた日の松沢農園を見に行きがてら、草取りしましょう。

text by Kumiko


フォトギャラリーはこちら↓
http://pics.livedoor.com/u/biodebio/album/124685

田んぼの生き物調査 in 愛知 (生物多様性のある循環の暮らしをめざして)

2008年06月23日 | ★田んぼの生き物調査
~ 生物多様性のある循環の暮らしをめざして ~

6月22日新城市福津農園(自然農法の師匠、松沢氏のお宅)
において愛知県で初めての田んぼの生き物調査を
ビオデビオ主催で行いました。
詳しい報告はあらためてブログにのせますが、まずはホットな
画像をお届けします。
雨もものともせず、真剣なまなざしが田んぼに向けられました。
text and photo by ROSA

フォトギャラリー作成しました↓
http://pics.livedoor.com/u/biodebio/album/124685?sort_options=taken_asc

宇根豊さんの講演会

2008年06月21日 | ★イベントのお知らせ
黒田です。

6月28日 音羽で、宇根豊さんの講演会があります。
主催する音羽米研究会の人たちは、有機農業研究会のメンバーです。

時間の取れる人は、ぜひ聴いてみてください。
ちなみに宇根さんは、私たちが今進めようとしている「田んぼの生きも
の調査」の、もっとも熱心な提唱者であり、推進者です。
もちろん生物多様性農業支援センターの、重要な一員です。

会場には、宇根さんの著書も展示して即売するコーナーが設けられる
はずです。
参考になるはずです、読んでみてください。

残念ながら私は、28日29日と、「めざせツールド新城」イベントの真っ
最中で、新城総合運動公園に釘付けです。
豪華講師陣というのが効いたのか、新城市内からの参加者も、企業主、
役場職員など、ぼつぼつ増えてきました。
環境首都新城市にふさわしい、生物多様性のあるまちづくり、暮らしづ
くりに、自転車の存在は欠かせません。
12年間の地道な積み重ねが、少しずつ生きてくるように、音羽のイベン
トとも呼応して、盛り上げたいと考えています。

たくさんの人たちに、「音羽に行こう」と呼びかけてください。

http://www.salonedelmonte.com/BIOdeBIO/2008UneOtowa20th.pdf

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[豊橋大会実行委員会:d] 音羽米20周年記念講演のお知らせ

> みなさま
> 音羽米が減農薬米運動をはじめて今年で20周年をむかえます。それを記念して6/28(土)、式典と講演を行います。
> 基調講演には宇根豊さんを迎えます(音羽米の発足時にも記念講演をしていただきました)。
> この20周年を単なる節目としてでなく、さらなる方向性への『宣言』として位置づけています。
> 当日の参加費は無料。ぜひご参加ください。お知らせが遅れてしまい、申し訳ありません。
>
> ----------------------
> 音羽米20周年記念講演
> 『これからの音羽米』
> ----------------------
> 主催:音羽米を育てる研究会
>    音羽米を食べる連絡会
>    音羽萩地域環境保全隊
>    音羽長沢地域環境保全隊
>
> 後援:豊川市 / JAひまわり
>
> 減農薬栽培米の生産者と消費者による提携が始められて、今年で20年が経過しました。
>
>
> 一歩一歩の歩みが残してきたもの。それをここで確認しあい、そして未来へとつないでゆきたい。それを持続可能な社会への礎としたい。
>
> 日 時 :2008/6/28(土)
> 開 場:12:30
> 開 演:13:00~17:00
> 場 所:音羽ウィンディアホール
>     (音羽文化ホール)
>     豊川市赤坂町松本250
>     TEL:0533-88-8010
>     名鉄名電赤坂駅下車5分
>
> 基調講演:宇根 豊 氏
>      NPO法人:農と自然の研究所
> シンポジウム
>  パネリスト(敬称略)
>  ・宇根 豊(農と自然の研究所)
>  ・前田裕子(生活クラブ生協愛知理事長)
>  ・浅井 享(JAひまわり営農部米穀課課長)
>  ・鈴木晋示(こだわり農場鈴木)
>  コーディネーター:石川豊久(道長)
>  司 会 :伊藤玲子/沖 章枝
>       (音羽米を食べる連絡会)
>
> お問合せ
>  事務局 :農業生産法人 こだわり農場鈴木
>  TEL :0533-87-3884
>  住 所 :愛知県豊川市萩町上林54
>  Eメール:otowamai@nifty.com
>
>
> 宇根 豊氏プロフィール
> 1950年生まれ。福岡県農業改良普及員時代に『虫見板』を普及。2000年、福岡県を退職し『農と自然の研究所』を主宰。農学博士。
> 主な著書:『田の虫図鑑』『田んぼの学校・入学編』『減農薬のイネつくり』(以上農文協)『百姓仕事が自然を作る』(築地書房)『田んぼの忘れもの』(葦書房)『虫見板で豊な田んぼへ』(創森社)『農の扉の開け方』(全国農業改良普及支援協会)『国民のための百姓学』(家の光協会・第21回農業ジャーナリスト賞)最新作は『天地有情の農学』(コモンズ)


詳細↓
http://www.salonedelmonte.com/BIOdeBIO/2008UneOtowa20th.pdf


よくある質問コーナー

2008年06月17日 | ★田んぼの生き物調査
<質問>
研究者でもない私たちがなぜ「田んぼの生きもの調査」
をするのか、まだよく理解できないのですが・・・


<回答>
田んぼの生きもの調査は、あまりに世の中がケミカルになってしまって、
「生命が生命を養っている」ことを、ともすれば忘れがちですね、
田んぼは、土と水と農薬と肥料があれば、コメが実る「自然の工場」だ
と、考えがちになりました。
田んぼの生きもの調査は、田んぼは「数限りない生命が生きて活動す
る場であり、さまざまな生命体の活動の結果、それ自身生命を持った
コメに結実するよう、ひとが働きかける場」であることを、もう一度確か
め合う目的を持っています。

その生命活動を支えるのが「百姓」です。
百姓とは、生命と生命が相互に働きかけあうのを支えて、それ自身が
生命体である食物を産み出すことを生業とするひとびとのことです。
田んぼの生きもの調査の、もうひとつの目的は、百姓がただの職業で
はなく、生命と生命を結びつけて食べられる生命を生み出す特殊技能
者であると、想起することです。

生命が生命を養うことを、生業とするひとたちがいて、その生業の結果
としての食べ物があり、数々の生命の活動の場として、田んぼや畑が
あることを、全ての私たちが実感できるように、田んぼの生きもの調査
を提案しました。

何はともあれ、田んぼに行きましょう。
そして田んぼやその周りを、よく見てみましょう。
何か発見がありますか。生命がいっぱい見つかりましたか。
その生命体の役割りを知るには、もう少しよく見てみる必要があります。
田植えをした瞬間から、田んぼの生命たちの活動は変化を見せます。
新しい生命体であるイネが加わったからです。
その変化は、新しい生態系の循環が生じた結果です。
ここで私たちは、みんなで「有機」という言葉の意味を知ることになります。
「循環」の意味がわかります。
「生物多様性」とは何か、が理解できるきっかけです。

全ての生命体が、私たちが、健康でバランスよく、相互に依存しあいな
がら生きていくことが、私たちが継続して生命を維持する、たったひとつ
の保証だと、全てのひとにわかってほしいから、田んぼの生きもの調査
に取り組みます。

text by 黒田

田んぼの生きもの調査研修会 in 佐賀 レポート

2008年06月13日 | ★田んぼの生き物調査
くみこさんから6月2日(月)~3日(火)のレポートが届きました!!


西日本田んぼの生きもの調査研修会

 6月2日(月)、3日(火)の両日佐賀県で行われた田んぼの生きもの調査研修会
に参加してきました。

研修会ということで不勉強な私が参加してもよいものかと不安に感じながらの参加
だったのですが、熱意あふれる講師陣の話を聞くうちに楽しくなり、夢中のうちに2
日間の研修を終えることができました。

 参加者は、生協や農協の関係の方々や、営農者が多く、日本で一番早く田植えをす
る石垣島の仲新城さん(72歳)も参加されていました。9代目だそうですが、先祖
代々糸ミミズの大切さが言い伝えられてきたという方です。

 

2日間の研修は、1日目が座学で2日目が実際に田んぼに出ての実地研修でした。

今回は、田んぼの生きもの調査の初級・中級編の研修でした。田んぼの生きもの調査
においての初級と中級の違いは何かというと まず初級では、生き物とふれあい名前
を覚えることを中心としているのに対して、中級では、生きものの数を数え、土質や
水質を調べるといった科学的なことを主としています。

 一日目の座学は、まず原耕造さんの“生物多様性農業支援センターの考える生きも
の調査”というお話から始まりました。そして、宇根豊さんが“初級の考え方”を岩
渕成紀さんが“初級・初中級、上級編それぞれの関わりと実践の方法”を講演されま
した。その後調査方法と調査道具の説明を初級・中級の順に聞きました。続いて“田
の草調査について”を嶺田拓也さんより受けました。最後に水野葉子さんの指導で
“田んぼの生きもの調査指導者としてのコミュニケーション力”を行い一日目は、終
了しました。熱の入った講演が続き13時半よりはじまった講演は、予定時間をオー
バーして19時ころ終了となりました。

 

 2日目は実際に田んぼに入っての実習です。


宇根さんの田んぼが近いということで期待していたのですが田植えがまだということ
で別の田んぼでした。

裏作でブロッコリーを作っている5反もある広い田んぼでした。 生きものが暮らす
には、畦が少ないということで第一印象としては、静かな田んぼでした。その田んぼ
まで行く間で畦草調査もしたのですが、草刈り後ということであまり収集できません
でした。

調査は、4グループに分かれ2グループずつ初級・中級に分かれました。

私は、初級グループに入ったので、宇根さんの指導で初級調査を始めました。まず
は、田んぼの中を歩いて生きものを探すラインセンサスを行いました。そして生きも
のを金魚網ですくって小型の飼育ケースに収集するということだったのですが、、水
が非常に少なくて生き物の姿を探すのが大変でした。目立った生きものは、姫アメン
ボ、糸ミミズ、ユスリカの幼虫でした。カエルもいず、カエル調査はなし、コンク
リート水路のため水路調査もなしでした。



けれど後のワークショップでは、35種ほどの生きものの名前が挙がり手慣れた人々
の調査では、かなりの生きものが見つかるのだと感心しました。しかし、少し消化不
良の感も拭えず、今後ビオデビオで行う松沢田んぼの生きもの調査に期待がつのりま
した。

この田んぼ調査では、多数の糸ミミズが発見されたことから、除草剤の使用は不要で
はないかという話が出ました。このように田んぼの生きもの調査を行うことで不必要
な農薬使用が減らせるのなら、私たちの主食を生産する場としてだけでなく 多様な
生物が暮らす場としての田んぼの意義を広く知らしめることができれば私たちの暮ら
しもより豊かなものになるのではないかと思いました。


text by Kumiko


今回の「田んぼの生き物調査」
フォトギャラリー作りましたのでご覧ください↓
http://pics.livedoor.com/u/biodebio/album/124667

photo by ROSA, RIO

「モンサントの世界戦略」 日本初のテレビ放送

2008年06月13日 | ★その他
もうご存知の方もいらっしゃると思いますが、グリーンピースから、
とても興味深いTV番組のお知らせがあったのでお知らせします。

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世界の90%以上の遺伝子組み換え種子を開発しているのが
アメリカに本社をもつ大手農業化学企業モンサント社です。
モンサント社は、ベトナム戦争中には米軍が散布した枯葉剤(Agent Orange)を生産し、
1976年に使用禁止になった有害PCB(ポリ塩化ビフェニル)を
生産している企業です。

今年3月中旬、フランスのテレビ局ARTEで放映された
モンサント社のドキュメンタリー番組

「The World According to Monsanto(原題:2008)」が
今週14日、NHK-BS1で放送されます。

このドキュメンタリー番組は、フランスで放送されたときから
大きな反響を巻き起こし、すでに150万人もの人が視聴、
ゴールデンタイムの番組としてはARTE放送はじまって以来の
最大視聴率だったそうです。

NHK-BS1での放送は日本初です。
ぜひみなさんご覧ください。

6月14日(土)午後7:10~9:00 NHK-BS1放送
BS世界のドキュメンタリー シリーズ
「地球は訴える ~大地~ アグリビジネスの巨人“モンサント”の世界戦略」
http://www.nhk.or.jp/bs/bs1.html

★「モンサント社7つの大罪」グリーンピース・レポート(日本語版)

グリーンピースがモンサント社の社会的誓約のひとつひとつを検証したレポート
「モンサント社7つの大罪」の日本語版が完成しました。
このレポートでは市場支配のために、モンサント社が、環境問題、
農家の暮らし、消費者の利益などを踏みにじる真実の姿が
明らかにされています。ぜひドキュメンタリーとご一緒に
合わせてご覧ください。

・モンサント社7つの大罪をダウンロード
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/documents/monsanto.pdf

・モンサント社について
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/basic/profit_html


田植えレポート by 置田

2008年06月08日 | ★会員や参加者からの意見・感想
6月8日日曜日、
新城市で有機農業を営んでいる、星農園に田植えのお手伝いに行ってきました!
天気は始めだけ雨に降られましたが、あとはくもりで時々太陽の出る、絶好の?!田植えびよりでした。

参加人数は20人で田植え初体験の方がほとんどです。

午前中は前日やりきれなかった分の田植えをしました。

竹を使って苗の間隔を測りながら植えていきますが、
まっすぐ等間隔に植えて行くことできません。
難しかったです。

午前中の後半と午後の前半は、苗取りをしました。
苗代に入り、苗を一本ずつ取ってゆきます。
苗の中に稲によく似たヒエも生えてます。
それを瞬時に見分けながら、苗だけを一握り、
百本くらいにまとめてゆきます。
お昼は苗代の横でみんなでお昼ごはんを食べました。
働いたあとの外で食べるごはんはサイコーです。
星農園の自家製野菜で作ったおかずをごちそうしていただき、
その美味しさで疲れもふっとびました!

今回、うちの息子を含めて2人の小学生が参加しました!
めったに体験できない田んぼに大興奮!
泥まみれになりながら、カエルやオタマジャクシなど、
生き物を追っかけるのに一生懸命でした。(笑)
もちろん、田植えもがんばってやってましたよ~。
泥まみれになった息子の肌はツルツルになってました。(笑)
ぜひ、みなさんも体験してみてください。

text by Okita(出)

田んぼの生き物調査 報告会

2008年06月05日 | ★田んぼの生き物調査
6月2~3日 「田んぼの生き物調査」in 佐賀
(参加者)
黒田LEON、ROSA、くみこ、RIO

6月4日 「田んぼの生き物調査 報告会」in 作手
(参加者)
黒田LEON、ROSA、くみこ、RIO、
親分、長瀬、まっどY、今井、置田、松井、佐宗、鎌苅K、鎌苅ゆ、

全農の原さんを核として結成された新生NPO法人
生物多様性農業支援センター 
http://www.zennoh.or.jp
http://wehab.jp
↑が主催する「田んぼの生き物調査」へ、ビオデビオから4名が
はるばる佐賀県まで行ってまいりました。
報告会を6月4日夜、作手サローネ・デル・モンテ「ル・カフェ」にて
おこないました。


「田んぼの生き物調査」in 佐賀のフォトギャラリー↓
http://pics.livedoor.com/u/biodebio/album/124667

茶摘み募集

2008年06月03日 | ★イベントのお知らせ
明日も、作手で茶摘みをします。
希望者はご連絡ください。

1 本気で摘みたい人、
2 おたのしみで摘みたい人、
3 子連れで体験したい人

どなたも歓迎します!
今回は特に 1 の方が一人でも来てくださると
とっっっても助かります。

<連絡先>
鎌苅
y-kamakari@biodebio.or.jp