NPO法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)  ~生物多様性のある循環の暮らしをめざして~

特定非営利活動法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)の活動レポートや情報をタイムリーに発信するためのブログです

鶏の本能

2008年08月30日 | ★会員や参加者からの意見・感想
(鎌苅の個人的感想の投稿です)↓

いわゆる「ニワトリ」は、
人間の都合の良いように改良してきた鳥です。
肉食用は太って大きくなるように、
採卵用は大きな卵を年間300個以上産むように、
そして卵なんか抱かないように、
品種改良されているので
もちろん飛べないし、野鳥のような本能が
ほとんど失われているようです。

このようなニワトリは、産んだ卵を抱卵しないそうです。
もちろん子育てもしません。
大量に卵を産むので、2~3年で卵を産み終えてしまいます。

しかしその中でも烏骨鶏やチャボは、
比較的野生に近いのだそうです。
その証拠に、抱卵が上手。
子育ても上手。6~7年は卵を産み続けます。
そのかわり卵は年間せいぜい50個、
サイズは小さいです。


子育て中の親鶏(仮親)

自然体で、命が命を育てていく、
動物の本能を観察して育った娘(5)は
よくこんな絵を描きます↓



動物の姿から何かを感じ取っているのだと思います。

ウチにはヤギの親子も居ます。
こちらは、実は母ヤギが "ヤンママ" なので
母親になった自覚が薄く?仔ヤギがお乳を飲もうとするのを嫌がります。
でも、仔ヤギは一生懸命お母さんのお乳を飲もうとして
果敢に飛びつきます。
人間と同じで、母乳を飲むことで免疫力がつきます。

ヤギは、牛ほど改良が進んでいないため、
搾乳量や体格などに個体差があり、もちろん身体が小さい分、
搾乳量は牛の10分の1にも及びません。
しかし牛に比べると、圧倒的に病気が少なく、
抗生剤などの薬はほとんど不要です。
おそらく野性に近いからだと思います。
栄養価は高く、人間の母乳に一番近い家畜乳だと言われています。
ヨーロッパでは貴重で高級な乳(チーズも)として、主にお金持ちが
購入しているのだそうです。



動物を、できるだけ自然に飼うと
命の尊さや、生命力の強さ、たくましさを感じます。
経済効率を考えると「やってられない」
と言われてしまいそうですが・・・

持続可能な循環の暮らしや農業の本質は、
農作物だけではなく動物からも学ぶことがたくさんあります。
子どもにとって、植物よりも動物のほうがダイレクトに
「命」を感じ取れるようです。



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