てんてこまい子育ての記憶(旧 わたしと家族の日々)

一人で三人分にぎやかと言われてきた息子も、もう高3。

ADHD傾向の子あるある ① 気が散る問題

2023-06-07 | 教育・学校
流れてきたLINE記事を何気なく読み、おや、と思いました。


これ、私も気を付けてたなぁとか
息子もやってたなぁ!とか。
(ADHD(傾向)だから
という理由ではなかったけど)

懐かしく思い出すこともあったので
ちょっと書いておきます。


★環境を整える

たとえば「不注意タイプ」のお子さんの場合、
雑然と物が置いてあったり、
周囲から色んな音が聞こえてくる環境では
勉強や宿題に集中できません。
ここで宿題ができないことを叱っても
改善は難しいので、
視覚的にも聴覚的にも
刺激のない環境を用意してあげるといいでしょう。


〈第一段階〉幼少時

息子が年少さんの頃、
「登園時間」というタイムリミットがある
朝の支度が本当に大変でした。

いちいちいちいち気が散って、
いちいちいちいち寄り道して、
幼稚園にたどり着くまでに
私は疲労困憊。

幼稚園の先生に愚痴をこぼすと、
「見せる収納のオモチャに布をかけて
朝は目に入らないようにしてみたら?」
というアドバイスをもらいました。

なるほど!と
目から鱗だったのを
今も鮮明に覚えています。


うちも幼稚園も、こんなに豪華ではありませんが(笑)
あくまでイメージ画像です。


殊更に言うほどでもない
ごくシンプルな解決方法。

今書いていて、
何故それくらい自分で気付かなかった?!
って思うけど(笑)
渦中にいる時って、そんなものかも。

で、実践してどうだったかと言うと…
実はあまり覚えていません。

気が散る対象はオモチャだけではないので
劇的に改善した訳ではないと思う。
でも小マシにはなったんだっけかなー?


〈第二段階〉小中学生

ここで大前提となる
息子の特性について説明しますと、
彼の頭の中は
ウィンドウをたくさん開いた
PCの画面を想像して頂けると分かりやすいかと。

そして結構な速さで
前面に出るウィンドウが
次々と変わるのです。
しかもウィンドウは
次々と追加されていく。

目が回りそうな忙しい頭の中です。

はたから見ると
「全然集中していない」「注意散漫」
「人の話を聞いていない」
となりがちのですが、
実のところ、
彼は(短時間で移り変わるけど)
その時々で
そのこと集中しているし、
(動いたり、頭を働かせたりしながらだけど)
人の話も聞いているのです。

実際、
こちらが想像する以上に
多くの物事を
把握し、理解しているんですよね。

集中しているように見えて
実はボーっとしている私より
ずっと多くの情報を得ていることも。

それに気づいてからは、
こちらのモノサシで「集中しなさい」
と言うのは
なるべく控えるようになりました。
彼には彼のやり方があるのだろう、と。



ということで、
これ(↓)は実践できませんでした。

視覚的にも聴覚的にも
刺激のない環境を用意してあげるといいでしょう。

分かります。
その通りです。

でも、本人が拒否したら
どうしようもないんです。

そもそも、本人は
勉強に集中しようと思わないんだから
仕方ないですよね。

息子が小学生の頃は、
頭の中身そのままに
部屋の中も
いろいろなジャンルのものを
「いつでも使える状態」で
広げておくことを好みましたのでね。

勉強と遊びの境目もあいまいだし、
それぞれの活動が
同時並行で進行したりもするので、
「勉強する時は片付ける」
というのも難しかった。


部屋は当然雑然とします。

私が片付けると
「使ってる最中だったのに!」
「片付けたら分からなくなるからやめて!」
とか何とか、
ギャーギャー言ってましたねぇ…


ここで
「親子で話し合って
片付けルールを決めましょう」
なんてアドバイスが聞こえてきそうです。

ええ、もちろん何度も何度も挑戦しましたよ!

片付け反対運動を繰り広げる息子相手に、
我ながらよく頑張ったと思います。

でもね、片付くのはいつも一瞬。
無理なものは無理なんです(泣)



〈第三段階〉現在

最近、ちゃんと勉強しようと思い始めた息子は、
ようやく
「気が散るものが周りにあると
勉強に集中できない」
と気付いたようです。

ようやく、ようやくです!!!

物質的に散らかっているものも問題ですが、
それよりも質が悪いのは
一見スマートだけど
実は情報の海である
ケータイ、タブレットなどのデバイス

これはね、もう、かなりの難敵です。

あらゆることに気が散る
息子の性質を助長し、
際限なく加速させるツールですからね。

(これらを小中学生のうちに
与えずに済んで
本当に、本当に良かった!!)

今は、学習や学校関係で必要なことも多いので
与えざるを得ないのですが、
その「ついで」にチェックする余計なことが
あまりにも多い。
「ついで」の方が長時間。
(大人だって、あるあるですけどねー)

息子は興味の範囲も交友関係も広いので、
本当にもう、デバイスは時間泥棒

いくら勉強しようと思っていても
気が付けば1時間単位で時間が消えていく。

さすがに本人も
これではダメだと気づいたらしい。

今では
さあ勉強するぞ!って時には
使用する本とノートだけを持って
周りに自分の物が何も無い
2階の机に移動するようになりました。

ケータイもタブレットも1階に置いて
物理的に距離をとる。

こういう対策が
自ら取れるようになったのは
かなりの成長だなーと思います。

もちろん、私はかなり前から
そうしろと言っていたんですけどね!

でも、親が言ったら、
抜け道を探して
親の目を盗むことに
知力労力を使うだけなんですよね!(バカだよねぇ…)

結局、自分で気付いて、
自分で決断したことしか
しないんですよね!

種を撒き続け、
ここにきてようやく。

長い長い、徒労感あふれる道のりでしたが、
自分の弱みを知り、
自分でコントロールするという、
将来に渡って使えるスキルに
たどり着けて良かったな、と思います。


つづく

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2 コメント

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Unknown (michi)
2023-06-08 07:06:31
デバイスは時間泥棒、、、耳が痛いです😣わたしもプリンスを見習って、携帯時間を減らそう!と思いました!
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michiさま♪ (biwabiwa)
2023-06-08 13:23:44
コメントありがとうございます!
もちろん私も時間泥棒に負けっぱなしの一人です(笑)
息子がデバイスから離れるのは、ほんとにほんとにほんのひと時なんですが、それだけでも大進歩なんですよー毎日時間が足りないと文句言っています。
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