国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

餘部橋梁物語、その後 第8話

2016-10-11 23:01:10 | 妄想小説?
> さらに、「猫尾さん、昨日浩ちゃんにぷろっポーズしてたじゃないですか。」
> 気の毒に酔った勢いで言ったカミングアウト、本人は覚えているわけではありません。
> 「そ、そ、そんなこと、い、い、言ってないぞ・・。」と言いながら顔を真っ赤にする猫尾
> それを見て、ちょっとだけ悪戯心が起こった孝はある行動に出るのですが・・・

猫尾は顔を真っ赤にして、いつもの興奮するとどもる癖が出てしまって・・・。

顔は真っ赤だし、しきりに否定しようとするのですが。

「ぼ、ぼ、僕は、そ、そ、そんな事、い、い、言ってないんだから・・・。」それだけ言うのが精一杯でした。

孝は笑いながら、

  「浩ちゃんはどう思っているのさ。猫尾さんのこと」

何も言わず俯く女将、二人ともお互いの気持ちが判っているのにそれを素直に言えないんです。
二人ともすごく気真面目なんでしょうね。

何となく相手のことを慮って、結果的にお互い踏み出せない。

孝が猫尾に告げます。

  「浩ちゃんをお嫁に貰ってやってよ。浩ちゃんも先の戦争でご主人亡くして10年以上経つんだし前の旦那も許してくれるんじゃないかな。」

  「猫尾さん、浩ちゃんのこと好きなんだろう、幸せにしてやってよ。」

いきなりの展開に戸惑う二人、お互い顔を見合わせているばかり。

  「ええい、じれったいなぁ」
  「ところで、浩ちゃんもう今日からでも一緒に住めば。」

 「そんなこと。・・・知らへん」女将はまたまた顔尾真っ赤にして恥ずかしがっていますが、満更でもなさそうです。

 女将が俯きながら、「猫尾さんが嫌じゃなかったら。夫婦になりたい。」

猫尾にしても反対する理由もありませんが、まさかこんな展開になろうとは夢にも思いませんからアタフタするばかり。

まぁ、そんな二人ですが伊互いの気持ちも分かったところで…これから先はどうなってくのでしょうか?
次回最終回の予定ですが、その結末はまだ考えていません。苦笑



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