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引き続き公企労レポートの引用を始めたいと思います。
しばしお付き合いください。
【本来、労組というのは、雇用確保、労働条件の向上ということが基本ですが、しかし新事業体が軌道に乗るまでは、その辺も出来るだけ抑えこんで、まず基盤を確立することにポイントをおかれるわけですね。】
そのとおりです、まして昨今の雇用環境は非常に悪くなっており増して、私達がこれから新しい事業体を作るにも、このことは強く意識していかなければなりませんので、労使が努力し、実績を上げ、それを踏まえての配分ということになると思います。従って従来のように権利意識を振り回したりするのではなく、雇用と生活を守るために、鉄道の発展のために労働組合として力を入れていくことになります。
【具体的な動きとして、改革協を軸に今ブロック毎に結成を進める会が発足されていますが、動労としての取組み、考え方をお聞きしたい】
動労としては、全国大会でいち早く一企業一組合を基礎に、健全な労使関係を確立し、新事業体に移行していこうということを決定し、その後改革協内部でいろいろ議論してきました。私達の考え方からしますとベースがやや遅いと思いますが、10月24日もあのような形でまとまったわけです。これからは改革協として意思統一した内容に基づき、動労としては全力をあげて行くことになります。但し、4月1日は目前であり、それまでに労組としてやるべきことは沢山あります。つまり雇用の最終的な確立、あるいは労働条件、賃金、年金などの問題です。これと別個に労働組合を新しく作っていく、そのための綱領、規約とか準備していかなければならないことが一杯あります。さらに具体的な活動を通じて改革協内部の組合の信頼関係を一層高めていくなど、私たちが考えていたよりも遅れていると言わざるを得ません。一日も早く遅れを取りもどし、4月1日には名実ともにしっかりした労働組合を作りあげることをまず考えています。
【それぞれ歴史もあり、方針も若干異なった組合が一本化するということになりますと、やはり徹底した議論が必要だと思いますが】
その通りです、ですから動労が先行して発議をし具体的に実践をし今日まで来ましたけれど、改革協全体の合意の中で動労が考えてきた内容で今後、改革協の決めた方針でやっていくということにしたわけです。各労働組合がそれぞれ歴史的な過程をもち、それによって培ってきた財政基盤とか、作風とかいろいろありますから、それを一挙に解決して一つの労働組合になることができればこれはベストですが、現実問題としてそうはいかないことから、一種の過渡的措置として二重の労働組合加盟を私たちとしては表明しました。しかし、いつまでも二重化名状況を残すことは間違いだと思います。具体的な活動をしていく中で、人間的な関係から組織的な信頼関係を高め、その中で政策やその他さまざまな問題について討論を深め、一刻も早く一企業一組合にもっていきたいと考えています。
【二重加盟の問題は、来年4月1日に新事業体が発足すれば当然改革協、進める会は発展的解消ということになり、そのあと残るのは新組合と旧単位組合ということになりますが、旧組合はいつ頃まで残ることになりますか】
先程もいいましたように、過渡的なやむを得ざる措置ですから、一刻も早く二重加盟状態というのは克服しなければなりません。その時期については、信頼がいっそう高められて具体的問題がその中で解決された時ということにつきます。したがっていまの段階では全力をあげて、内部の問題を整理し、改革協で討論して克服することです。
続く
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