国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

キハ35系と灰皿と

2016-01-23 23:25:07 | 国鉄思いで夜話
国鉄時代に気動車で通勤形と分類されているのは、キハ35系列(35・36)と国鉄末期に投入されたキハ38だけだと記憶しています。
キハ38も35の改造名義で8両が製造されたようですね。

今回は、キハ35にあって、通勤電車にはなかった灰皿のお話をさせていただこうと思います。

今では特急列車でも基本全面禁煙ですが、国鉄時代は近郊区間と呼ばれる区間を除けば基本的には自由に喫煙出来る環境にありました。

関西では、京都~西明石。阪和線は全区間、大阪~宝塚みたいな感じでそれ以遠はタバコを吸えたという愛煙家にとっては夢のよう時代ではありました。

イメージで作ってみました。

実は、通勤型と分類されるキハ35系にも、灰皿がついていたんです。
ただ、ロングシートなので袖仕切りのパイプに小さな灰皿が固定されており、タバコを吸う人はその灰皿にたばこを入れるようになっていましたが、どれほどの人が利用していたのでしょうか。
ちょっと不思議な感じはしますけどね。



関西線にキハ35が導入されたのは、昭和36年、近鉄に押されて劣勢であった関西線は長らく近代化から見放されて放置状態となっており、昭和34年、監査委員会から、「低調であった関西線の経営のあり方について指摘を受け。これに基づいた同線の大規模な輸送改善並びに合理化が実施されることになったが,これに伴い亀山・湊町間115.3キロの全面DC化が実現した。」【天鉄局のアルバム【非売品】から引用】
【当初の記述に誤りがあったので訂正しました、お詫び致します】

昭和36年には、3ドア通勤車という、国鉄でも異色なキハ35、翌年には便所なしのキハ36を製造して輸送改善に着手したと言われています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第093回国会 衆議院運輸... | トップ | 第093回国会 衆議院運輸... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国鉄思いで夜話」カテゴリの最新記事