矢車草の咲く道を。

アートで穏やかで豊かな暮らしを。

墨とスプーンで描く

2016-11-03 10:01:18 | みんなの美術
障害児通所支援事業所にて、11月最初の美術です。

フェリシモ脳がめざめるお絵描きプログラムからのチョイスで

『ドリッピングデザイン』 にチャレンジです




墨を垂らして紙の上で動かしていきます♪

スプーンを筆代わりにして墨を伸ばし描いたり…


hさんは途中スプーンを持ったまま眠ってしまいましたね 気持ち良さそうな寝顔は、ほんと天使のよう


1月にもやったことのあるMさん。今回は墨を大胆に塗り込めてます。









オイルパステルやクーピーを使いどんどん描いてくよ


あ、ちょうちょ、かな? リボン、かな?


小学1年生のH君。描くことに興味が湧いてきたみたい。手にも足にも描いちゃうけどね。


ティッシュペーパーにだって描けるんだ!
ボールペンの描き心地が気に入ったかな?



同じく小学1年生のT君は、が気に入ったようで、表情がにこやかに



描いては歩き回り…を繰り返す姿は、
自分の心地良いリズムに乗って制作しているみたいで、なんだか微笑ましくなります



ちゃんと守らている な、と。



R君は、お気に入りキャラクターだね。


ちょっとストレス感じると、新聞紙に強いタッチで描き始めるね
言葉が思うように出ない時、描くことで吐き出すんだね 。真っ黒い顔は、怒っているのかな?




まだまだ描きたいのに、時間になっちゃった〜 残念!



ポロポロが好きなAさんは、墨で柔らかくなった紙を破いてポロポロを作ってご機嫌でした


ドリッピングには
偶然できた形きっかけにして、そこから広がっていく面白さがあります。

ちょっと難しい子どももいましたが、
墨とスプーンという組み合わせに興味を持って入っていけたようです。

工作やりたいよ〜! と拗ねてた子も、
私がやるのを見て、ぼく、自分でやりたい!と、積極的になったり


子どものやりたい!見て!聞いて!にちゃんと応えてあげられる大人でありたいなぁ…

ちょっとした変化も敏感に感じ取れるようでいたい…


目の前にいるその人の世界に私も入っていって共感したい


知的障がいや自閉症のある、言葉で意思疎通がうまくできない人とも、創作の傍に寄り添って、静かで対等な関係を築いてゆく事ははできるのだ、と私は思っています。

美術・ARTが、そういった垣根を取っ払う役目をしてくれる

人間としてフラットになる

ここに魅力を感じます