FTdx10の使い勝手を改良するために、VB.NETによるCAT制御プログラムを制作し便利に使っています。
しかし実際に使っている内に良く使うメニューボタンは限られていることがハッキリしてきました。そこでまずスペクトラムスコープ設定関連のメニュー(SPAN、COLOR、Peak brightness、Speed)はデフォルトでは表示せず、表示メニューボタンを別途設けました。
またよく使うメニューについてはキーボード入力で変えられるようにしました。キーボードに割り当てたメニューは以下のようです(Key Board Hints のクリックで黒帯表示)。
これによりマウスを使うことがほとんどなくなり、キーボードをリグの左側に置いて左手でキーを押せるので使い勝手が大変良くなりました。なおこれを有効にするには、他のプログラムと同様にマウスカーソルがこのプログラム上でオンになっている必要があります。
なおバンド切替時にキーボードをパッと見てすぐ分かるように、ファンクションキーの上に百均で買った数字シールを張ってみましたが、これは結構便利です。
参考のため ファンクションキーの F1 からF10 までを 1.9メガから50メガに割り当てる VB.NET のコードを示します。なおこれには Form1 に SerialPort1 が張付けてあり、かつその BaudRate、PortName、StopBits(=Two)が設定されているものとします。
まずマウスが Form1 をフォーカスしている状態でキーボードの操作を検出するために Form_Load にKeyPreview を書きます。次にキーボードの KeyDown を検出しますが、今ファンクションキーの F1 から F10 までを使う場合、そのコードは 112 から 121 になります。
以上のコードだけで FTdx10 にバンド切替の指示を送ることができます。なおファンクションキーの F11 と F12 は KeyDown で e.KeyCode を拾えないので10個しか使えません。そこで 5メガバンドは飛ばすことにしました。
このように FTDx10 に各メニューの指示を送信するだけのプログラムは簡単に制作できます。もしプログラム制作にあまりなじみのない方も VB.NET は他のプログラム言語に比べ簡単で扱いやすいので、是非試してみることをオススメします。
一般的にプログラム(アプリケーション)はPCのディスプレイ上で動くモノがほとんどですが、外部の機器をコントロールするこのようなCATプログラムは非常におもしろく、作っていて楽しいプログラムだと思います。
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