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拉致の解決を願って
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特定失踪者家族からの手紙(10)田中正道さん

2008-10-07 | 記録
■平沼拉致議連会長へ、特定失踪者家族からの手紙(10)田中正道さん (平成5年、千葉県内で失踪)の妹さんである村岡育世さん


要 望 書
平成20年9月4日

拉致議連会長 平沼 赳夫 様

要望者 特定失踪者田中正道の家族 村岡 育世

 私は特定失踪者「田中正道」の妹です。

 失踪当時兄は千葉県千葉市曽我町に居住しておりましたが、平成5年6月6日に茨城県の交通安全協会で運転免許の更新時講習を受講したことが確認されたのを最後に行方不明になりました。数日後の6月11日、兄が使用していた自動車が千葉県習志野市内の住宅街近くの路上に鍵を付けたまま放置されているのが発見され、社内には運転免許証、健康保険証、預金通帳(千葉銀行、残額約80万円)、同印鑑、アドレス帳、衣類が残されたままの状態になっていました。

 兄は失踪直前の6月2日までは、私の夫の病気を心配して頻繁に連絡してきており特に変わった様子はありませんでした。

 私は、兄の行方を捜すべく警察に捜索願を提出するとともに、警察保管の全国の身元不明死体の写真を閲覧するなどして捜しておりますが、今だ発見に至っておりません。

兄の失踪には、
・ 失踪直前まで連絡があり、変わった様子はなく、失踪する理由が見当たらないこと。
・ 平成5年6月6日に免許証の更新をしたが、新しい免許証は未受領のままになっていること。
・ 兄の車は住宅街近くの交通頻繁な道路上に鍵が付けたまま放置されており、貴重品等もそのまま車内に残されていたこと。
 等、不審点が数多くあることから、何らかの事件に巻き込まれたことは間違いなく、私としましては、「兄は北朝鮮に拉致された可能性が高いのではないか」と考えております。

 福田首相は、拉致事件の早期解決を約束されましたが、先日、首相を辞任することを表明されたことから、拉致事件の解決は後退し、遠のいてしまうのではないかと心配です。
我々、特定失踪者家族は、政府認定の拉致被害者家族と異なり、世間の認知度が低いことから、あまり大声も張り上げられず、積極的に表舞台に立つこともできません。

 拉致事件が全面解決すれば、自ずから自分の兄の失踪も北朝鮮による拉致だったのか否かがはっきりします。

 一日も早く拉致事件の全面解決がなされるよう強く政府に働きかけていただきますようお願い申し上げるとともに、政府内に拉致事件調査の専門部署を設けていただき、我々特定失踪者家族が何時でも相談に行ける体制づくりも併せて働きかけていただくようお願い申し上げる所存でございます。

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氏   名 :田中 正道
失踪年月日 :平成5(1993)年6月7日
ふり がな :たなか まさみち
生年 月日 :昭和23(1948)年6月28日
性  別  :男
当時の年齢 : 44
身長 体重 :168センチ 55キロ
公   開 :第3次公開
当時の身分 :建設業。鍛冶工、とび職。
特   徴 :やせ型。測量、ガス、足場、玉掛の技術を持っている。
失踪 場所 :千葉県習志野市
失踪 状況 :5月16日、急性アルコール中毒になり、千葉県精神科医療センターに入院した。入院中病院より連絡があり「身内が近くにいないので、他の人より長く入院させるから」と言われ、6月3日まで入院した。退院前に主治医から鹿児島の妹に電話があり「そろそろ退院する。妹の世話にはなりたくないと言っているので、病院の方で仕事を紹介します」と言われた(後に主治医はそういう話はしていないと言っている)。6月2日、本人より「明日退院するので、免許の更新に茨城に行ってくる」と連絡があった。6月6日、茨城県交通協会で講習を受けたことは免許証にて確認。6月7日千葉市内の友人宅に寄り、「今から仕事に行く」と言って出ていったのが最後。同年6月11日、本人の車が習志野市内の路上に放置してあるとの連絡があった。車は慌てたように斜めに放置、キーがついたまま、ドアの鍵も開いていおり、後輪がパンクしていた。車内には免許証、保険証、預金通帳印鑑、入院時の下着類、仕事着、アドレス帳があった。車が置かれたのは10日夜半か11日早朝と思われる。

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