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拉致の解決を願って
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寺越一家を救うぞ東京集会(8)西岡力さん-2

2005-04-14 | 寺越一家を救うぞ東京集会
(西岡氏に戻る)
問題の本質はですね。
北朝鮮に身柄があるときに本当のことが言えるかどうか?なんです。
寺越武志さんは今北朝鮮に身柄があるわけなんですね。
北朝鮮で結婚して家族もいるわけなんです。
我々はすでにそのことについて実際に経験しているわけです。

5人の今帰って来て日本で家族と一緒に暮らしている被害者も、北朝鮮にいて最初に外務省の調査団に会ったときは「日本に行きたくない」と言ってたんです。
「北で幸せに暮らしている」と言ってたんです。
ですから、「両親に会いに来て欲しい」と言ってたんです。
それは事実です。
しかし日本に帰って来て、子供は置いたまま日本に帰ってきましたけれども、政府に対して「日本政府が守ってくれるなら日本に残りたい」と意思を示したんです。

その意思が示せたのは実は中山恭子さんが参与になって安倍晋三先生が副長官で。
北朝鮮の影響下から被害者を離さなければ自由な言論は確保できないと。
いうことで5人については北朝鮮から案内人が付いて来たんですけども、羽田に着いた瞬間から引き離してしまった。
一切連絡をさせなかった。
そこで警戒心が解けて、それで秘密ですけど政府に本当のことを言ったと。

そしてつまりジェンキンスさんも同じですね。
小泉総理が去年の5月に会った時も「行きたくない」と言ってたんです。
「日本には行かない」と。
小泉総理が「Guarantee(ギャランティー 保障・保証人の意)」と紙に書いてるのに「行かない」と言ったんです。
ところがジャカルタでは何日か経ったら行くと言った。
その違いはジャカルタで支援室が主体となって、北朝鮮から案内人が付いて来たんですがそれとは引き離した。
会わせなかったんです。
あの時ホテルの大変高いところに入ったとか、チャーター便を使ったとか言って一部週刊誌に批判されたんですが。
それをする必要があったのは、北朝鮮の影響下から離す必要があった。

チャーター便に入れてしまえばそこは日本の主権下なんです。
そしたらあなたはここの席ですよとか、言えるわけです。
そこからもう北朝鮮の案内人と引き離す。
実は北朝鮮の案内人と称する人たちは、曽我さん一家が大変世話になった担当者だったんです。
ジェンキンスさんとすればこの人が責任取らされるかもしれないと。
自分が指示通りひとみさんを平壌に連れて帰って行かなければ、この人が責任を取らされるかもしれないというような人を付けてくるわけです。
接触が出来るような状況では、なかなか北朝鮮からの影響下が排除できない。

しかし当時日本政府はそれを分かって、だからホテルのワンフロアお金を払ってでもそこ借り切って。
エレベーターそこ止まらないようにして。
曾我さんたちの部屋の内線電話を抜いちゃって。
北朝鮮の連絡員が同じホテルにチェックインすることを想定してですね。
実際ジャカルタにある北朝鮮大使館がそのホテルを取ってたわけです。
でも内線電話が無いから連絡出来ないんです。
として、だからジェンキンスさんは「日本に来たい」と言ったんです。

ところが武志さんたちが最初に帰ってきた10月3日というのは大変不幸な帰り方をしたわけです。
24時間、通訳と称する人がずっと付いてたんです。
主権を持った日本国に拉致被害者である可能性が高い人が帰って来たときになぜ?日本国は武志さんの言論の自由を回復する最低限の措置を取らなかったのか?
それは先ほどから北野さんが言ってるように2次的な問題についての責任は、かなりの部分日本政府にあると。

友枝さんや武志さんが今こういう言動を取ってるというのは、実はそれは5人の人が平壌にいたときと同じなんですね。
ジェンキンスさんが平壌で総理と会った時と同じです。
すべて隠しマイクがある。
報告されると。
いう状況の中で言論の自由はあるのか?と言う事ですよね。
そうだとすると平沢先生が言ってるように、「本人や家族が拉致を認定してくれと言わなければ拉致の認定が出来ない」と言うなら、蓮池さんたちだって認定できないですよね。
平壌にいた時。
曽我ひとみさんは朝鮮語で「将軍様のお陰で幸せな暮らしをしている」と言ったんですよね。
日本語も忘れてたわけです。
しかし今はあの顔をみて、ホッとした顔をいるんですね。

まだ私たちは目の前にいる武志さんをホッとさせることが出来ないでいる。
分かっている人も助けられないと言う歯がゆさを今日もまた感じるんですね。
やはり国家意思の問題だと思うんですね。
目の前にいる人を助けるんだと、あの時中山参与がやったことはそういう事だったわけですね。
それを出来ない。
武志さんが帰ってくることを日本の中で取り仕切ったのは森事務所ですから
森喜郎先生は何を考えているのか?という事になるわけです。
日程の調整などは森事務所がやってたんですね。
「日本に帰してやるから、静かにしていなさい」と言ったんでしょうか?
どちらの側の政治家なのか?と。
元総理たる者が、いったいどちらの側の政治家なのか?が問われる対応だったと思います。

昭男さんの家族の立場からすると、このまま日本政府が認定しないまま事態が推移して、日朝国交正常化になると、北朝鮮に家族が救助してもらったんだという事になってしまうと。
家族として感謝しなくちゃいけないという状況に今なってると。
北朝鮮の言ってることに一理あると日本政府が認めてるということは。
あなたたちは北朝鮮に救助を感謝しなさい、と言うことを日本国民に強要する政府なのか?
それは絶対したくないというのが、それが家族会に入られた。

武志さんの身の安全ということがあって、2002年の9月、金正日が(拉致を)認めるまでまで入らなかったけど。
金正日が拉致を認めた以上拉致と言ってももう大丈夫だろうと。
国交正常化になって、救助と言うことだけは絶対に認められない。
武志さんだって、安明進さんの言ってることが本当であれば、自分をかばって死んだ人の真実を話すことが出来ない。
それも大変むごいことだと思いますね。

そういう人を守るのは国家しかない。
そういう状況に日本国民が置かれているというのが、それが分かってるということ。
いま増元さんたちはめぐみさんのことが分からない。
どこにいるのか分からない状況だけど。
武志さんについては分かっているのに助けられない。
特に日本に来たわけですよね。

国民の関心も高かった9月17日の後に日本に来たのに、北朝鮮の見張りから切り離して寺越家とじっくり話をすることが出来るような状況を日本政府が作らなかった、その責任は重大だと。
自由な言論をさせないような状況を作るのに、逆に日本の政治家が加担していたと。
もっともっと現在の与党ですね。
ということではないかな?と。
極めて政治の問題で日本が本当に国家なのか?と。
我々は4月の24日にこれだけの嘘をつかれてなんで経済制裁をしないのか?と。
日本は国家なのか?と言う訴えをしようと思いますけど。
実は寺越事件だけでも国民大集会をやってもいいくらいの、重大な主権侵害・人権侵害を目の前でされていて。
証拠は全部揃ってると、いうことではないかなぁと思っています。

もちろんですね。
申し訳ないんですけど、生きてるって分かってる人たち、あるいは亡くなってると言うことがほぼ確実な問題ですので。
めぐみさんたちやるみ子さん達は今も生きて救出を待ってますから。
我々の運動としては優先順位が低くなってるということは申し訳ないんですけど。
このまま行くしかないとは思ってますが。
本質的には本当に重大な問題で、拉致特議でもきちんと議論していただきたいと。
もっともっと多くの人たちにこのことも分かって貰わなきゃいけないなぁと。

今日は初めて東京でですね。
寺越さん事件について。
寺越さんたちは家族会の一員として何回も東京に来てますけども。
先ほども言ったように登場人物が多くてですね。
名前も違ってたりしていろいろ難しくて。
中々家族会でも副代表でも良く分かってないと仰ってたんで。
今日ゆっくり話を皆で聞けたことは良かったと思いますけども。

こういう集会を各地で、東京でもやりましたけども、全国で寺越事件についての集会をやりたいと思ってまして。
北海道でもすでにやりまして。
またこういう事をやりたいと思います。
ぜひ周りの人たちにですね、この寺越事件のことも、日本政府はやれば出来たのにしなかった
見捨ててきた、そのひとつの例としてお伝えいただければと思います。(拍手)

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