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拉致の解決を願って
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特定失踪者家族からの手紙 大澤孝司さん

2009-12-16 | 時流


■大澤茂樹さん(大澤孝司さん兄)からの嘆願書

 11月2日に対策本部で渡された大澤孝司さんのお兄さんである大澤茂樹さんから鳩山総理への嘆願書です。

鳩山由紀夫 内閣総理大臣兼拉致問題対策本部長 殿

特定失踪者救出嘆願書


8月の衆議院選挙は民主党圧勝で、待望の鳩山由紀夫新政権が誕生しました。

マニフェストの公約に示された諸問題をはじめ、今までの自民党政権にはできなかった政治により、安全で安心で住みよい国に改革されるよう切望いたします。

私の弟、大澤孝司は、昭和49年2月24日、新潟県職員として佐渡の農地事務所に赴任中事件に遭いました。日曜日で寄宿舎の食堂が休みのため、近所の飲食店に夕飯を食べに行き、その帰り突然行方不明となりました。

事件当時、新潟県警に大掛かりな捜索をして頂きましたが見つからず、35年が経過。人生これからという時期を奪われてしまいました。現在63歳になりますが、その後の再調査で、北朝鮮による拉致の疑いが濃厚との見解を新潟県警より頂いております。

私ども家族も、失踪時の状況証拠から見て拉致に間違いないと確信しておりますが、残念ながら政府認定には至っていません。弟のように拉致の疑いが排除できない濃厚な方々は、特定失踪者問題調査会の中に70数名いると聞いております。
このままでは未認定被害者は、日朝実務者協議の交渉テーブルにのることもできず一生帰国することができません。疑わしき者は全て政府認定に格上げとし、全容解明に向け取り組んで頂きたい。

7年前、小泉純一郎元首相が訪朝、地村保志さんら5名の拉致被害者と、その家族を取り戻して頂きました。その後交代の安倍、福田、麻生自民党政権も、拉致問題の解決を国政の最重要課題としながら何一つ解決できていません。したたかな北朝鮮相手の交渉であり、想像以上の難問と思います。特に金正日は面子を重んじ、且つプライドが高く、六ヶ国協議の枠内だけで解決できるのでしょうか。

先般、アメリカ人女性記者拘束事件は、クリントン元大統領特使が訪朝、金正日と直接交渉することで解決できました。やはり、小泉元首相のように鳩山由紀夫首相と中井洽大臣にも訪朝して頂き、直接金正日とトップ交渉をして頂けなければ、拉致問題の全面解決はあり得ないものと思います。ご検討をお願い致します。

拉致は国家主権の侵害、且つ重大な人権侵害であり、国の責任において一刻も早く被害者全員を救出するというなりふり構わぬ覚悟で、新政権の取り組みをお示しして頂きたくお願いいたします。
平成21年11月2日
特定失踪者 大澤孝司の次兄 大澤茂樹
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