blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

朝青龍をどう見る?

2009-01-26 12:25:00 | 日記
  昨日の大相撲千秋楽、私は久々に興奮してテレビに釘付けになりました。どちらかを応援していたわけではありませんが、朝青龍の復活は本物か、白鵬は意地を見せるか、と興味深々でした。どちらもモンゴルだ、ということでのしらけ的な気分はまったくありませんでした。

 勝負は本割も優勝決定戦も、意外と一方的な結果となり、やや期待はずれに感じましたが、とにかく両横綱同士の千秋楽優勝決定戦は久しぶりのことであり、場内の盛り上がりもすごかったです。

 さて、なにかとお騒がせの朝青龍ですが、最後の優勝決定の瞬間、そしてその後の映像で見られた、異例とも言える喜びの表現について、相撲道としてあるいは横綱として見苦しい、というように批判する意見がありますね。私はむしろ好ましいこと、と思いました。他のほとんどのスポーツで、ガッツポーズとか胴上げとかバンザイなどをして、思いっきり喜びを表現してなんら批判されないのに、なぜ大相撲ではそうしてはいけないのか理解に苦しみます。

 元来、大相撲は神事である、とか、日本古来の伝統ある国技である、とかの理由で、粛々と礼儀正しく行われなければならない、というのが理由の主旨のようです。それはそれでわからないでもないのですが、年に一度、神前で行うとかいうのならまだしも、年に6場所も行われる興行として国民の楽しみとなっている今の時代に、そのような重々しいことを理由に力士の素直な喜びを封殺させるような考え方は時代にそぐわない、と思うし、そのような古い体質が弟子に対する暴力とか、八百長事件など黒い部分を温存する結果につながっている、と思うのです。

 朝青龍の言動や格闘技とまちがえているような反則気味の相撲のやり方を肯定するものではありませんが、優勝の瞬間に見せたうれしそうな笑顔に人間・朝青龍を見、ちょっと見直した私であります。