ヒューマントラストシネマ渋谷で
2025年1月17日(金)から
公開中!
タイ映画
「今日の海が何色でも」
(あらすじ)
タイの南部の町ソンクラー。
かつて美しい砂浜があったが、
高潮によって侵食され、
現在は護岸用の人工の岩に置き換えられている。
その町の保守的なイスラム教徒の家庭で
生まれ育ったシャティは親に結婚を急かされていた。
しかしシャティは親が決めた相手と
結婚させられることに疑問を感じていた。
ある日シャティは、防波堤をテーマにした
美術展のためにやって来た
ビジュアルアーティストのフォンと出会い、
彼女のサポートをすることに。
一見全く正反対に思えたふたりだったが、
お互いを深く知れば知るほど惹かれ合っていき……。
<高橋裕之のシネマ感>
シャティとフォンは
育った環境が違うだけで
同年代の女性なので直ぐに親しく成れたのだろう。
海岸が映る度にアート感がある。
その他にもアート感が漂う。
自分の好きな”ポストカード”にしたい
カットが多々ある。
自然・風景映像、街並み映像と
美しく撮られており
それと共に二人の女性が重なる。
気が合うが元になった”愛”だね。
人に惹かれると言うこと。
LGBTQ映画だとも言われているが
それは、やんわりだと思う。
人は楽しくなれる人と
一緒にいたいもんだよね。
シャティの考えが
やっと中盤以降に語られる。
アート感を感じるのは
フォンの職業の
ビジュアルアーティストに
関係している。
シャティの物語と
フォンの物語が
バランスを保ちながら
展開していく作品。
波の音に耳を澄ましたくなり
良い映画だと思う。
LGBTQレッテルのいらない
女性映画であり
ヒーリング映画でした。
”天国にいちばん近い島”を思い出した。
配給 Foggy(配給協力:アークエンタテインメント)
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