イタリア映画
「遺灰は語る」
〈あらすじ〉
映画の主人公は、
1936年に亡くなったノーベル賞作家
ピランデッロの“遺灰”。
死に際し、
「遺灰は故郷シチリアに」と
遺言を残すが、
時の独裁者ムッソリーニは、
作家の遺灰をローマから手放さなかった。
戦後、ようやく彼の遺灰が、
故郷へ帰還することに。
ところが、
アメリカ軍の飛行機には
搭乗拒否されるわ、
はたまた遺灰が入った壺が忽然と消えるわ、次々にトラブルが…。
遺灰はシチリアに
たどり着けるのだろうか——?!
〈高橋裕之のシネマ感〉
題名やポスターイメージでいくと
重たい?暗い?というのがきますが〜
ヒッチコック風サスペンスと
苦笑いするコメディ的な
要素を含んでいる
“遺灰ロードムービー“です。
ドキュメンタリー映像も
一部含まれていますが
時代を表す
ドキュメンタリー的な映像が
この作品の世界観を表し
エピローグに繋がるカラーも
印象的でした。
エピローグは、
ピランデッロの遺作「釘」を
映像化した短編に続く。
本編と違った余韻を残す。
全編90分
これまた不思議な
映像体験を
感じて欲しい。
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