ボリビア カミナンド記

ボリビアの大学入試

サンタクルス市には学生数約4万人のレネ・モレノ大学というマンモス国立大学がある。
おとといの日曜日、そのレネ・モレノ大学の入学試験が行なわれたそうだ。(新聞に出ていた)
で、今日はその大学の4年生に聞いてみた。アルバイトで週に2回私のスペイン語会話の相手をしてくれている生化学部の学生さんだ。

おとといの入試、定員6500人に対して受験者1万人。倍率から行くとそう高いとはいえない。受験者は市内はもとより、市外からも来るらしいが、遠い所ではブラジル(隣国)からが多いそうだ。なんといってもボリビアの大学の授業料はブラジルに比べたらうんと安いからだとか。
彼女の通う生化学部の1年生の時の年間授業料は文科系よりかなり高くて63ドル(7300円)、医学部でも163ドル(1万9000円)、医学部は大部分がブラジルの学生で占められているそうだ。ウーン、自分の国の医者を育てなくてはいけないのに、物価の安い途上国の運命なのか、南米で最も進んだ国ブラジルからの学生が多くを占めているなんて、なんと悲しいことだろう・・・外国人入学者を制限する策を取ってないのかしら・・・

全学部定員6500人のうち各高校からの推薦で1500人取り、残りが入試による合格。合否は入学試験50%、高校の成績が50%の評価で決まるそうだ。そして3月下旬ごろ、新学期が始まるそうだ。

もちろん、私立大学もたくさんある。人口130万人のサンタクルス市にUSEBOL,UDABOL,UCBなど、少なくとも彼女が数えただけでも11大学もあった。私立大学に行ける学生は恵まれた環境にいる人で一般の人は国立を目指すという。
こうして大学の規模を見てくると日本も余り変わらないじゃん、と感じるかもしれない。しかし、レネ・モレノ大学に関して言えば、実際に教室に入ると、(昨年、講座を聞きに行った)その建物の粗末さ、備品類の貧しさ、それはすぐに分かるほどのものだ。教授陣も中米からの人が多いと聞く。大学が充実するのはいつのことやら・・・という感を深くする昨日今日であった。

写真は近所のヤシの木になったヤシの実(ボリビアには実に多くの種類のヤシの木がある。)
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