先日、その中のひとつ、日本の宮崎カリタス修道女会が運営するファティマ孤児院に行ってきた。
そこは0歳から就学前5歳までの子どもたち70数名が暮らしている。日本人のシスター樫山さんが院長で、サンタクルスに住む日本人倉橋神父さんと深いつながりのある孤児院だ。シスター樫山さんが中を案内してくださった。
この写真の子は母親が病院から逃げ出したためになんと生後2日目に孤児院に送られてきたそうだ。
このようなことはボリビアでは珍しいことではなく、薄幸の子どもがとても多い。性教育が充分でなく、堕胎を許していないカトリック教国のためか若年者の妊娠、子沢山(7,8人から10数人)の女性の妊娠、など多くの問題を抱えていて、そのしわ寄せが幼い子どもに行ってしまっている。
別の部屋では1,2歳児が食事のために椅子に座って待っていた。あどけない顔が印象的。シスターの話では、ここの子ども達は人との接触が少なく精神的な発達が遅れ気味。母親が話しかけ、食べさせる一般の子どもは脳を刺激して精神の発達が促されている一方、子ども達と接触する大人が少ない施設では大きなハンディを背負って生きていかなければいけない。シスターは私たちを案内しながらもその合間には子ども達に話しかけていた。
政府から出る食費1人1日、日本円で100円ちょっとではとても3食をまかなえない、また、保母、看護師、厨房など53名の職員が働いているが、政府から支給されるのは子どもの食費だけで、給料もままならず、厳しい運営を強いられているとのこと。
孤児院を今回訪問したのはJICAの家族やその知り合い6人。身の回りの不用になったもの、また、夫の友人達ご一行16名様が今年の1月、日本から持ってきてくださった品物などを寄付してきた。
子どもの衣類、現金が一番うれしいとか、継続的に援助できるといいけど・・・と思いながら施設をあとにしたのだった。
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