ボリビア カミナンド記

アマゾン川の支流・マモレ川 6  

不思議なココア

密林のトレッキングにも行った。片道30分くらい。
密林に入るとガイド役の機関長が動物が棲んでいるので静かにするように、と注意を促した。私たち人間はちょっとのぞかせてもらう、といった心境。

ほんとだ、私たちの頭上を両手に乗るくらいのサルの群れが10数匹、木を伝わって移動していった。とてもかわいい!
うっそうと緑茂る密林に色鮮やかな赤い熱帯の花、黄色い実、緑の実・・・私には色で区別する程度のことしかできないジャングルの木々。


しかし、実は熱帯雨林の植物の多くが現代生活を発展させてきたともいえる。マラリアに効くキニーネ、肺炎に効くアマパ、サロンパスのもとになった木、血栓症に効くグアラナ、シャネル5番のもとパオローザ、コーヒーもどきのカフェラーナ、名前を挙げるときりがない。そんなものがそこここに自生している。

そして現代医薬品の世界では先進国が新薬開発のために血眼でジャングルを探し回る。アマゾン流域の国ではジャングルを荒らされてはたまらない、ジャングルの動植物は自分たちの財産、勝手にもって帰らないで、と今では植物国外持ち出しを大きく制限する措置がとられるようになった。

現代社会は人間の力だけで発展させてきたように見えて、実は自然の恵みなくして現代社会も人類の発展もなかったと気づき、やっぱり、人類は自然や地球に対してもっと謙虚にならないといけないと今は特に感じる。

写真はココアの原料のココアの実。木の幹から直接実がなっている不思議な木。実を割ると白い綿のようなものにくるまれた黒い実が20個くらい詰まっている。食べると白い綿のようなものが口の中で溶け、ココアの香りが広がった。黒い実は食べられない。
昼間なのにジャングルはこんなに暗い。

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