でもその大きさに度肝を抜かれた。
パラナ川をせき止めて建設したこのダム、せき止めた水面の面積は琵琶湖の2倍というから南米のスケールの大きさに驚く。パラナ川がブラジルとパラグアイの国境になっていて、このダムの権利は両国が50%ずつ持っているという。
つまり18基ある発電機、両国が9基ずつ所有している。人口500万人のパラグアイの消費電力の90%をたったこの1基でまかなえる!ので、パラグアイはあとの8基分をブラジルに売電して、その収益をダム建設の借金返済に充てているそうだ。2023年には晴れて借金完済とか。
ちなみにイタイプーという名前はこの辺に昔から住むグアラニー族の言葉でイタイが石、プーが歌うという意味。で、島の石に水が当たる音が歌うようだったことから島の名前になり、そこからダムの名前になったそうだ。
このダム、堤防の全長が8km、高さ185m、川の深さ60m、(イグアス川は深さ20m)
水力発電の発電量としては世界一とか、18基ある発電機、1基で70万kwの発電量。もうこんなにたくさん数字を並べてみてもぴんと来ない。
そんなわけで、ただ事じゃない送電線の本数を見れば少し実感が湧くかもしれない。壮観な鉄塔風景をどうぞ。
自然破壊が言われている昨今、川に建設したダムを取り壊している所もある。そういう意味でここはどうなのだろう?まあ、原発の事故に比べたら被害が少ないことは確かである。
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