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ボリビア カミナンド記

上野リチ展覧会@三菱一号館美術館


眼科の診察でお茶の水まで行ってきました。
1時予約なので早めに行って近くのスープストックでランチを。
ボルシチ、枝豆グリーンポタージュ、石窯パン、コーヒーのセットでさっとご飯を済ませて眼科受付へ。

スープ専門店なのでスープを2種類頼みました。正解、美味しかったです。

予約の1時間前に受付をしたので、思いのほか、診察が早く終わりました。

夕方には未だ早いので、どこかいい展覧会はないかなと検索すると、NHKテレビ日曜美術館で見た記憶の上野リチ展覧会が今も開催されている!

東京駅すぐ近くの三菱一号館美術館ヘ直行。
久しぶりに東京駅に降りました。
徒歩5分くらいで開催されている美術館に着きました。
こちらの美術館、私は初めてでした。
旧三菱の煉瓦造りの洋館。
入り口に展覧会の看板が架けられていて、人眼を引きます。
ガラスで光って見えにくいですが。

展覧会のチラシにはリチさんの作品が。

上野リチは1893年ウィーン生まれ、ウィーンの工芸学校でデザインを学んだオーストリア人だけど
戦前、日本に来て、デザインの仕事をする中で
建築家上野伊三郎と知り合い結婚。
主にテキスタイルデザイン、つまり布のデザインを多く手掛けていて、その布が展示されていました。

花や野菜、動物など身近なものを素材に、
鮮やかな色とシンプルなデザインで、彼女の飛び抜けた才能を感じさせる作品が並んでいました。

写真撮影は禁止なので、
チラシの裏に印刷されたほんの少しの作品ですが、紹介します。

カーネーション。1924年、ウィーン工房時代の作品。色使いもデザインも洒落てますね。

これはウィーン工房(1913 年)時代のテキスタイル。斬新な図案ですねー


これは1924年、ウィーン工房時代の作品。

イースター用ボンボン入れのデザイン。
布ばかりでなく、生活の中の用具に多くデザインしています。
服地のデザイン。1955年

刺繍ハンドバックのデザイン。1935年


スキー用手袋のデザイン。

七宝焼の飾り箱(上)、マッチ箱のデザイン(下)

彼女の真骨頂はテキスタイルデザインだったように感じました。
お見せできないのが残念です。

その日、出口で三菱一号館創立○○周年記念の福引を引くように促されて、引くと当たり❗️

三菱一号館をデザインしたコットンの大きな手提げ袋が当たりました。
油絵の8号が悠々と入りそうなバッグ。
早速、絵の教室に使えます。

なんてラッキーな日だったんでしょう!

先々週、休廊中の画廊を訪ねた大失敗の日がありました。
でも、思いがけず、いい作品に出会えて、
手提げ袋が当たり、人生、ちゃんとプラスマイナスほどよくできているのかしら〜〜

ところで、三菱一号館美術館、財閥三菱の面影を残す所があちこちにありました。


ビルとビルの間から見る青空。
高層ビルの中に100年くらい(?)も前の、財閥三菱が建てた煉瓦造りの建物がどっしりと立っていました。

中庭は緑に覆われて、外気を楽しみながらお茶ができるようになっていて、
気持ちの良い空間が広がっていました。

美術館の中も当時を忍ばせるもので、落ち着いた雰囲気が美術を楽しむのにぴったり。

階段です。

こちらも階段。

2階の廊下は改装されて現代的。

その廊下から中庭を見下ろすと、緑がいっぱい。
休憩室には、こんなサービス?も。

廊下の突き当たりにはこんなボードが。

リチは、身近なもの、花や野菜、動物、を大切に、丁寧に、よく見て、想像力を働かせて、瞬発的に、作品に昇華させているのだ、と気づかせてくれました。
私も作品に生かしていきたいものです。


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