ボリビア カミナンド記

大自然を実感するアマゾン川

飛行機を降りたら途端に蒸し暑い風が足元から這い上がってきた。
ここはブラジルのマナウス。熱帯なのである。

10人乗りくらいのエンジンつきカヌーに乗って川に出た・・・川のはずである。しかし海としか思えない。対岸はまったく見えない。川幅が14kmと聞けば納得。では、アマゾン川の全長はというと6400kmとも6700kmともいわれている。エジプトのナイル川と世界一を競っているそうだ。源流は、はるかかなたのアンデス山脈に発し、多くの支流を持っている。このマナウスは本流ソリモンエス川と支流ネグロ川の合流点に当たり、河口まで1400km、ここから下流がアマゾン川となる。

面白かったのは二つの川が合流するところは水の色がソリモンエス川は褐色、ネグロ川は黒色で色がはっきりと異なっていること。
合流したとはいえ、二つの色はまじわらないで、帯になって流れている。この帯は下流数100kmも続くそうである。水に手をつけるとなんと温度もネグロ川の方が高い。ネグロ川の上流にある熱帯ジャングルの植物や、はたまたジュラ紀の地層のかけらなどが堆積物として水底にたまり、その有機酸で黒くなっている。酸性度も強くPH4.6。中性はPH6.8?7。
流域に住む部族の人たちはこの水を飲んでいるが大丈夫だそうである。(私たちは飲めません。)細菌はいないが、この環境に順応した魚は棲んでいる。
水流の速度も異なり、ネグロ川は3km/1時間、に対しソリモンエス川は8km/1時間、で川と一口に言っても川の生い立ち、環境によって個性があるのだ。

私たちが訪れたときは乾期で水量が少なく水位が下がっていたけど雨季との水位差は年間8mもある。なので乾期にだけできる川の中洲もたくさんある。川辺で生活している人は水上住宅や、高床式住宅に住んでいたが、そうしないと水位較差8mに対応できない。彼らは道路がないので交通はすべて水上交通。カヌーは一般的だが、小型飛行機を水上格納庫に格納している家もあった。

アマゾン川の豊かな水量はなんと地球の全淡水の水容積の5分の1に当たる。なんともBIGな川である。アマゾン川の大自然は言葉には言い尽くせない。

地球が水とみどりの大地だと実感した旅行であっ...
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