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大航海時代の国王らしく植民地に運河を作ることを命じたものの技術が伴わなかったため実現せず、実際には3世紀後1800年代になってフランス人が建設を始め、失敗続きの後、アメリカが莫大な費用と労力で1914年、遂に運河完成にこぎつけた。最初の思いつきからなんと400年も経っていた。
運河完成以後、太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河はアメリカによって運営され、ほんのちょっと前、1977年からパナマ共和国とアメリカで運営されたあと、21世紀に入ってようやくパナマ共和国の手に渡ることとなったとか。政治的、経済的、戦略的に重要な意味を持つ地点であるために世界の特異な地域として存在してきたパナマ。
いまでは、世界の情勢も変わり、巨大船舶が通れるような、現在の運河より大きい規模の運河を更に建設する計画があるそうだ。
写真は水圧に耐えるミラフローレス閘門(こうもん)。このような閘門が全部で3ヶ所あって、水位を調節する。船が運河を通りきるのに平均10時間くらいかかるそうだ。