酔いはいつまでも続くわけもなく、覚めた今は、ぐちぐち日記を書くのも少々くたびれてきた。
何せ元来飽き性なもので。
正月明けからこの青葉が爽やかに薫る今日までのたった4か月と半、不思議な世界に迷い込んだかのような体験だった。
箱入りおばちゃんがいかに世間の厳しさをわかっていなかったのかが身に染みて。
旦那の大きな傘の下で、お気楽に過ごしてこられたことにつくづく感謝する。
ちょっと言葉に出しては恥ずかしいので、老眼鏡をかけて新聞を見る旦那の顔をちらっと伺い、
フフっと笑ってみる。
学んだことは、自分が曖昧に放置していた権利について、それを逆手にとって相手からも曖昧にされるということ。
理解しにくい文章だが、雇用される立場にも権利というものある。
雇用契約書っていつもらえるの?なんで常勤なのに雇用保険しか天引きされていないの?
有無を言わさない不当解雇が平然と行われ、労働基準局へ駆け込むものもあったが、在職中に訴え出なければならない事を知った。
自覚のないパワハラの凄まじさ。 悪意がない無知からくる非情。
義務感とプライドと深い情けをもって業務にあたるスタッフたちの姿に自分の心の弱さを思い知らされた。
何もできない私に、うなずくことしかできない私を、それでも暖かく励ましてくれたあの人。
去っていくあの人に、
「ここではいろいろあったけど、不思議な出会いの場にもなったね。ここで体験したことは、これからの肥やしにして、再出発しよう」と約束した。
なごり雪の降る夕暮れ時、ただ建っている会社のいつもの駐車場でいつものように別れて帰った。
この日は急に訪れた。あふれるような感情は全くなかった。
いつもの帰り道。長い信号で止まった。なぜか涙が溢れ一筋流れた。ただそれだけだった。
身の置き所がないほどの怒りや理性が押しつぶされるほどの悔しさをきっと秘めている筈なのに、いつもとかわらぬ穏やかな顔だった。
この日、退職願を出した私。
この日から、わたしの心のねじは何本か飛んでしまったのでした。
ありゃ…。
再就職先を退職されたのですね。
職場環境ってものは、実際に現場で体感してみないと分からない部分が多いですよね。
でも、この職場で(いろんな意味で)得たものがあったなら良かったですね。
何も得ずにストレスだけ残っただけなら悔しいですもん。
厳しいご時世ですが、ぼちぼちと頑張って行きましょ。
おはようございます。
全く…ありゃ…ですわ。
この先、社会的審判に問われたり監督署が入ったりと予想されるので、そこまで、見届ける勇気も愛社精神もはワタクシにはありませんので。
賢いあの人(お姉さん)に出会えたことは、長い人生のほんの一瞬の出来事であったとしても、″光る小石"を頂いたような出会いでした。
今、私に残された課題は円満に離職票をもらうことです。
ぼちぼちがんばりますよ~~!
大きな傘の下でね